相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。

This is my country, Japan.

 現在2015年6月13日14時14分である。

 土曜日だった。数独を解いて、賞金稼ぎをするために、新聞を買いに行った。

 数独を解く前に、一通り、目を通す。

 28面を開いたとき、

無伴奏バッハ 思い出の場所で」

という見出しが、目に入った。

「この曲は、前橋さんの演奏が、最高なんだよな。」

と思った瞬間、

前橋汀子さん 県立音楽堂で来月」

の文字が、飛び込んできた。

 えっ前橋さんなの!?

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 私にとって、前橋さんのこの曲は、特別だった。

 余計な前置きはせず、正直に書こう。

 私は、ノーベル物理学賞を取って、スウェーデンへメダルをもらいに行くとき、前橋さんに一緒に行ってもらうつもりだった。

 なぜかというと、ノーベル・レクチャーのとき、講演はせず、ただ一言、

「This is my country, Japan.」

(これが、わが祖国、日本です。)

と言って、引き下がり、前橋さんに、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲の中から、最後の2楽章のみ、つまり、5分ほどの曲を弾いてもらおうと思っていたのだ。

 普通の人なら、「シャコンヌ」を弾いてもらいたがるだろうが、あれでは、長すぎる。

 さらに、私は、前橋さんの終曲の冴えがどれほどすごいものか、知っているのだ。

 それを、世界中の人に、聴いてもらいたい、というのが、狙いの一つだった。

 だが、目的は、一つではなかった。

 私は、世界の面前で、この演奏の後、

「この人に、ウィーン・フィルハーモニーの伴奏で、ベートーヴェンブラームスのヴァイオリン協奏曲を録音してもらいたいと思いませんか?」

と、呼びかけるつもりだったのだ。


 「ちょっと、CDを聴いたくらいで、そんなことまで。」

と思う人があるだろうか。

 私は、そんな生半可なファンではないのである。

 大学生だった1992年の10月24日と30日に、前橋さんが、京都へバッハ無伴奏を弾きに来てくれたとき、私は2回のコンサートに行って、全曲聴いたのだ。

 1回目のときは、弓の糸が、弦に引っ掛かり、音が出ないなんてこともあった。

「前橋さんとしたことが、どうしたことか。」

と、生意気なことを、アンケートに書いたのを覚えている。

 そして、2回目は、

「良かった。」

と書いた。

 アマゾンのレビューでは、爽やかな前橋さんが見たら、

「こんな褒められ方をされたら、困ります。」

と言うかも知れないくらい、激賞している。

 だが、この演奏は、本当にすごいのである。


 新聞記事を読みながら、こんな記事が載ってしまったら、チケットは取れないだろうな、と思った。

 そんなことよりも、この素晴らしい人のことを、現在好きな、あの人に伝えなければ、と思った。

 今日の投稿を見ていて、一度もあの人の名前が出て来ないので、おかしいなあ、と思っていた人も多いだろう。

 私は、線を引くべきときは、線を引くのである。

 どちらも素晴らしいアーティストであるから、その二人を、戦わせたりはしない。

 今日は、あの人の名前は出さない。


 さて、パソコンを立ち上げ、インターネットにつなぎ、一応、Googleで、

前橋汀子

と、検索した。

 だが、コンサートは、引っ掛からなかった。

 その時、多くの人が、

前橋汀子 バッハ 無伴奏

と、検索しているのに気付いた。

 それを、試してみると、イープラスのページが見つかった。

 駄目で元々という感じで、残席をチェックした。

 あった。

 新聞で、4,800円と、書いてあった。

 私の出納帳は、常に1円まで、正確に、私の財布の中の金額を表しているので、買えることは確かだった。

 あの人のコンサートには、お金をかけないのに、前橋さんのコンサートに、4,800円かけるなんて、と思う人もいるだろうが、

「これが、日本だ。」

と誇れる女の人の、最後になるかも知れない、バッハを、しかも、全曲聴けるのに、4,800円は、高いとは思わなかった。

 申し込んでから気付いたのだが、4,800円の他に、システム利用料216円、振込手数料216円、店頭発券手数料108円が、かかって、5,340円になり、財布には、8円しか残らなかった。

 マイナスにならなくて、良かった。チケットが、手に入らないところだった。

 月曜日に喫茶店で、飲み物を注文するのに、どうしようか、と考えたが、こういうときは、頭が働くもので、Tポイントカードのポイントで、なんとかなることに気付いた。

 そういうわけで、今年は、大好きな二人の女の人の、コンサートを、聴きに行かれることになった。


 数学と物理学と音楽には、かけるお金に糸目は付けない、と公言しているが、図らずもそれをまた実行に移してしまった。

 やっぱり、才能はないけど、私、音楽も好きなんだなあ。

 前橋さんの周りにいる人の誰かがこれを読んで、前橋さんに、ベートーヴェンブラームスのヴァイオリン協奏曲を録音する機会を作ってくれないものかな、と思う。

 この願いだけは、なんとか、かなえて欲しい。

 我が愛する人よ、歌手ならば、ジャンルを超えてはいるが、この二つのヴァイオリン協奏曲の音楽的価値を、感じ取れるのではないかい。

 今日は、ここまで。

 現在2015年6月13日16時00分である。おしまい。