現在2015年8月1日11時09分である。
一昨日(7月30日)、私は、上野にある、国立科学博物館へ行った。小惑星探査機「はやぶさ」の持ち帰った、「イトカワ」の微粒子の実物を見るためだった。そのときの写真が、以下の3枚。
はやぶさの実物大の模型
「イトカワ」の微粒子の実物を顕微鏡で見たもの
微粒子の説明
さて、なぜこんなものを、見に行ったのか。
きっかけを、私に与えたのは、渡辺麻友さんだった。
『「やっほー」の効果』を書いた翌日、今日から8日前の7月24日に、まゆゆ、のツイッターを調べていたとき、翌月の8月24日から、『マジすか学園5』というものが、始まることを知った。
『マジすか学園』というものは、AKB48のメンバー達による、テレヴィドラマなのだ。
私は、「渡り廊下走り隊」時代の、まゆゆ、のブログで、『マジすか学園2』の第9話で、まゆゆ、演じるネズミさんが、夕陽をバックに、感動的なシーンをもたらすのを、知っていたので、
「本当は、見ておきたいなぁ。」
と、感じた。
実は、この7月24日という日は、特別な日だった。
以前、『スカート、ひらり』という投稿で、書いた、作業所の、職員さんが、ご主人の転勤で、マレーシアへ行くので、お別れ会があったのである。
まゆゆ、は、まだ、この記事を、読んでないかも知れないから、初めて知ることかも知れないけど、この職員さんは、私が、好意を持って、交際を申し込んだことのある人であり、例えその人からは、交際を断られ、一方私はその後、まゆゆ、を、今までの人生で、有り得ないほど、ストレートに好きになった、といっても、私は、この職員さんの、お別れ会を、おろそかになど、できなかったのである。
“最高の便箋”は、まゆゆ、のために、とってあるので、普通の便箋に、メッセージを書いて、持って行き、会が始まる前に、手渡した。
書いたことは、いつものことであった。
私が、私のそばにとどまれない女の人に書くことは、ただ1つ。
怪盗ルパンの『結婚指輪』のように、本当に困ったとき、私の救いを求められるように、私の連絡先を、書いたのである。
外野が心配するように、
「浮気を誘おう。」
なんてことは、今、この文字を書くまで、想像すらしなかった。
私とは、そういう人間である。
さて、お別れ会から、帰ってきて、私は、記念に、久しぶりに、コンビニエンスストアで、にぎり寿司のセットを買った。
好きな女の人に、1月ぶりに会い、もうこれで、会えないかも知れない、と思いつつ、幸せな気持ちを胸に、好物のお寿司を食べたのである。
その晩は、早く寝た。
翌朝(7月25日)、6時58分に、目が覚めた私は、まゆゆ、の、『マジすか学園2』第9話が、見たくなった。
来月まで、1枚無料のカードは、使えないので、270円かかる。
「でも、借りに行こう。」
と、思った。
朝食は食べずに出て、土曜日なので、数独のために、新聞を買い、駅前に向かった。
歩きながら、私は、
「お金を出して、DVDを借りるのなら・・・」
と、考えていた。
『地震が起こっても火事になっても使えるエレヴェーター?』、という投稿で書いた、入院中に見た、「はやぶさ」の映画。
病院では消灯時間になり、最後20分が、見られなかった。
「あれを、借りるわけには、いかない?」
「うーん。一方だけ借りるのは、不公平だから、両方借りるか?」
「540円、残せるかなあ?」
迷いながら、駅前に着いた。
入り口を入って、検索機へ。
どちらから、検索するか。
私を知っている人なら、私が、まゆゆ、と、はやぶさ、のどちらを選んだか、分かるだろう。
私は、京都大学で、
という岐路に立ったとき、すなわち、
「グライダー部に入るか、数学のゼミに出るか、どっちか。」
となったとき、数学を選び、翌年もう一度、
「グライダー部に入るか、物理学のゼミに出るか、どっちか。」
となったとき、物理学を選んだ人間である。
迷わず、
「はやぶさ」
と、検索した。
「マジすか学園」を検索せずに、棚へ向かった。
「あった。」
だが、「はやぶさ」という映画は、1本では、なかった。
3本あったのである。
それが、以下の3つ。
はやぶさ/HAYABUSA
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-帰還バージョン
はやぶさ 遙かなる帰還
私が、病院で見たのは、1番上のものだった。これが素晴らしいのは、分かっていた。
だが、私は、考えていた。
「今、冥王星やチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に、探査機が到達し、宇宙ブームだ。今日、1本だけしか借りなくて、返しに来たとき、他のが借りられてしまっていることは、あり得まいか?」
「それに、同時に3本借りれば、各場面を、比較できる。」
この考慮時間、20秒。
私の頭は、整理され、3本持って、カウンターに向かった。810円使ったら、夕食が、ふりかけだけになるのは、分かっていたが・・・
まゆゆ、は、検索しても、もらえなかった。
家に帰り、病院で見た、最初のものから、見始めた。
私は、
『禁じられた遊び』
でも、
『風の谷のナウシカ』
でも、
『タイタニック』
でも、泣いたことのない人間である。
だが、
『はやぶさ』
では、探査機の軌道を計算するのがどれくらい大変か、とか、火星の軌道を外れた「のぞみ」は永遠に戻ってこない、とか、宇宙で迷子になった探査機を探すのがいかに難しいか、ということが分かるので、前半3分の1過ぎたところから、涙が止まらなかった。
ティッシュペーパーを、20枚も消費したので、箱が空っぽになってしまった。
本当に、涙をボロボロこぼしながら見て、140分が終わると、今度は、オーディオ・コメンタリーをオンにして、宇宙航空研究開発機構の矢野創(やの はじめ)さんらの解説を聞きながら、もう1回、全部。2回目は、不明だったところを巻き戻したりしながら見たので、180分以上。
その晩だった。19時半から20時45分まで、NHKが、冥王星とチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のすごさを対決させる、という番組を放送したのは。
私の頭は、完全に宇宙一色だった。
21時過ぎてから、同じ『はやぶさ』を、3回目、見ながら、ツイッターを見た。
みんなで花火見てきた~
夏だなぁ。
とツイートしていたので、
渡辺麻友様。隅田川花火大会、見てきたんだね。私はもっと地味な、花火を見ていました。2010年6月に地球に帰還し、オーストラリアの空に花火と散った探査機「はやぶさ」の映画。1週間以内にブログに投稿しますね。
はやぶさ君の冒険日誌
と、ツイートしかえした。
まゆゆ、は、
「随分絵が上手いなあ。」
と、私のことを思ったかも知れないけど、冒険日誌は、私のものではないよ。
「私を、放っておいて、宇宙ばっかり。」
と、まゆゆ、は、思うかも知れないけど、まゆゆ、のお陰で、私の物理学が進んでいるんだよ。
以上のようなわけで、この投稿が成立したのだった。
まゆゆ、も、ここまで読むので、疲れただろう。今日は、ここまでにするよ。
実は、今日は、1回目で、あと3回分、話す内容がある。
じゃ、バイバイ。
現在2015年8月1日14時30分である。おしまい。