現在2018年8月9日16時38分である。
「私、明日の準備で、てんてこ舞いなの」
急いで読まなくていいよ。それに、長くは書かない。
一昨日(8月7日)、図書館に行ったんだ。
「あれっ、月曜日(8月6日)も、図書館行かなかった?」
私って、図書館くらいしか、運動の口実がないんだよ。
「それで、図書館へ行って、どうしたの?」
初秋を意識した服って、どんな感じなのかな? と、SEIYUに寄ったんだ。
「ファッションなんか、頭にない太郎さんが、服?」
そんなこと言うもんじゃないよ。
『荒野の決闘』という有名な西部劇で、クレメンタインを好きになった主人公が香水を付けていて、兄弟がびっくりする場面は有名だったんだよ。
あの映画、ジョン・フォード監督のディレクターズ・カットでは、本当は最後にキスシーンなんてなかったんだ。
プロデューサーが、後から付け加えちゃったんだ。いつか、時間のあるとき、両方見比べてみると良いよ。
『荒野の決闘(2枚組)』
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: DVD
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「古い映画を、よく知ってるわね」
それほどでもないけど。
「それで、SEIYUに行って、どうだったの?」
切れてしまった、クリプトン電球を5階で買って、4階のメンズファッションのところへ、エスカレーターで、降りてきた。
そして、クルッと右に回った瞬間、
『あっ、あれ、良い感じ』
というシャツが、目に映ったんだよね。
「どの程度、良かったの?」
ちょっと、灰色を混ぜた水色のシャツで、中に、10ミリ幅くらいの明るい灰色と白のストライプのインナーが組み合わされてて、目立ったところはないけど、いいな、と感じさせるものを、持ってたんだ。
「それで、いくらだったの?」
SEIYUだから、そんなに高級なものは置いてないけど、それは、15,120円だった。
「インナーと、合わせて、じゃないわよね」
うん。シャツだけで、その額だった。
「それ、多分、SEIYUで、1番か2番くらいのシャツだったと思う」
そうだよね。ライトアップするくらいだから、目玉商品だったんだよね。
「でも、その額じゃ、太郎さんには、買えないわね」
うん。見ただけだった。
「他のシャツは、見なかったの?」
私、一番のものを見ちゃうと、駄目な人間なんだ。もう、それ以外は見劣りしちゃって、見ててもみてないんだ。
「だから、今まで、結婚できなかったのね」
それは、もてなかったからだけど。
「正直で、よろしい。それで、買えなかったのに、なぜ、記事にしたの?」
私、今朝もう一回、そのシャツ見に行ったの。写真を撮って、麻友さんに、本当は太郎さんはこの服を着てるんだと、頭の中で合成してもらうためにね。
「だったら、最初に、その写真を見せなさいよ」
それがね。ダメダメなんだよ。
「売り切れてたの?」
違うんだ。
写真を撮ったら、そのシャツが、映らないんだよ。
「何訳の分からないこと言ってるの?」
見てみれば分かる。
これなんだよ。
「えー、これ? そんなに、よくないわね」
麻友さんも、正直に言うじゃん。
「あっ、えっ、でも、これ、そんなに良くないと思うわよ」
そうじゃないんだ。
私の携帯のカメラで撮ったから、こんなにひどくなってるんだ。
目の前のシャツは、素晴らしいのに、写真を撮ると、どうしてこうも、ボロボロになってしまうのだろうと、その場で3枚も撮ったけど、明るさを上げても、ホワイトバランスをいじっても、どうしようもなかったんだ。
「あー、うーん。ライトアップしてたのか。そう、こういうのって、本当に、綺麗に撮るのって、難しいのよ」
そうなんだよね。Nikon D5 みたいな、プロのカメラマンが使うカメラが、75万円とかするのって、そのためなんだよね。それに、間接照明を当てたり、フラッシュたいたり、色んな事やって、やっと、雑誌に載せられるような写真になるんだよね。
「そうなのよ。だから、本当のこと言うと、写真集の私の写真を見て、私を、好きになっちゃいけない。これ、私、自殺行為だな、と思いながら、言ってるのよ」
あのシャツ、今日行ったときは、似合ってたインナーがなくなって、ただの白のインナーだったけど、たくさんのことを、教えてくれた。
「太郎さん、いい勉強になったわね。それで、明日は、どんなのを、着てきてくれるの?」
『初秋ならやっぱり長袖だ』
と、弟が言うので、持っているシャツの中では、お気に入りの濃い水色のシャツを、着ていくよ。
「水色が、好きなのね」
統合失調症の人って、水色好きらしいんだ。
「根拠あるの?」
以前、放送大学の心理学の授業を聞いていたとき、先生が、
『どんな絵を描くかで、その人の心が分かります』
と言って、聞き手の人に、クレヨンを渡して、
『絵を描いてみませんか』
と言ったんだ。
聞き手の人が、緑か何かで絵を描きながら、
『統合失調症の人なんかは、こういうとき、暖色系の色とか使うんですか?』
と、質問したんだ。
それを聞きながら、私は、
『私なら、水色とか、好きだけどな』
と思ったんだ。
そうしたら、次の瞬間、先生が、
『統合失調症の人は、空色なんか、使いますね』
と、言ったんだ。
その瞬間私は、
と、認識したんだ。
もう中学に進んだ、私の姪が小学校のランドセルを水色にしたとき以来、遺伝したのではないかと、心配している。
「太郎さん。人の心は、そんなに、数学みたいに、測れるものではないわ。でも、太郎さんは、確かに、統合失調症なんでしょうね」
私が、まともにお金を稼げるようになるためには、この病気を治さなきゃならない。
でも、私の麻友さんに対する気持ちは、誰にも負けないだろう。
この、熱意というものを、通貨とできないか? というのが、昨日の記事だったんだよ。
親からも受け継げない、ため込んで将来使おうと取っておくこともできない、熱意とか愛情というものをこそ、通貨とすべきではないかとね。
「太郎さんの考えることは、理解を得るのが難しいわね」
今日は、ここまでにしよう。
「じゃあ、ばいばい」
ばいばい。
現在2018年8月9日18時31分である。おしまい。