現在2019年2月5日11時15分である。
「太郎さんの病気って、統合失調症のこと?」
いや、私は、完全な統合失調症ではなく、統合失調感情障害という、ちょっと違う病気なのかも知れないことに、気付いたんだ。
「それで、その原因は?」
1994年、大学4回生の夏に、発狂したと言ってるでしょう。
「そうだったわね」
私が、大学に入って、川口周君のゼミなどで、難しい本を、どんどん読んで行っていた、という話は、書いた。
「そうね」
でも、なぜ、そんな難しい本を、読んで行っているかは、書いてなかった。
「そんなの、太郎さんは、物理学者を、目指してたんだから、物理学者になるためでしょう」
じゃあ、なぜ、物理学者になろうとしていたと思う?
「そりゃー、お金を稼ぐためでしょう」
そうじゃないんだよ。
「えっ? お金を稼ぐ以外のために、なんで、仕事するの?」
私が、物理学者になりたかったのは、物理学を進歩させて、病気を治したり、場合によっては、死んだ人を生き返らせたりして、この世界を良くするためだったんだよ。
「お金は、もらえなくても良かったの?」
前にも言ったじゃない。ノーベル賞、全部門もらえるんだから、お金稼ぐ必要ないって。
「あれ、冗談じゃなかったの? でも、もらえるまでは、どう食いつなぐつもりだったの?」
大学院にいる間に、もうフィールズ賞もらえるつもりだった。
「じゃあ、物理学者になるって、仕事としてじゃなかったの?」
そうだよ。
「それと、発狂との関係は?」
私の頭の中では、知っている数学は、ほぼ全部、どうなっているからこれが導けて、というようなのが、全部つながっているの。
ただ、大学に入学して、大学院で、フィールズ賞取ろうと思ったから、ものすごく焦ったのね。
それで、難しい本を、証明は飛ばして、結果だけ、見ていくようになって、
『あの本に書いてあったから、証明が必要なら、あの本でチェックすればいい』
みたいに思って、どんどん本が増えたんだ。
「それで?」
ところがね。そうやって、ある程度先に進んでから、
『このままで、大丈夫かな?』
と思ったの。
「どれくらい進んだの?」
・アティヤー・シンガーの指数定理というのが、量子化と関係あること
・確率量子化というもので、確率論だけで、量子力学ができること
など。
「なんか分からないけど、進んで、大丈夫かな? って?」
つまり、
『私が、小学校の頃習った、算数から、今のアティヤー・シンガーの指数定理まで、全部証明できるかな?』
ということ。
「証明できないと、どうなるの?」
だって、人の命を救おうって言ってるのに、目の前のメスやピンセットが、いつも通り動いてくれない、なんてことが、起こったら、どうするの?
「そんなこと、心配するの、どうかしてる」
どうかしているは、ともかくとして、生命というものが、どうなっているかを、解き明かすには、完璧な数学が、必要だったんだよ。
「それで?」
つまり、私が、お金を稼ぐために、勉強しているのではなく、人の命を救うために、勉強していたから、時間に追いまくられてたんだよ。
「お金のためだったとしても、期限は、当然あるわよね」
そういう、納期じゃなくて、私の場合、すぐにでも、新しい科学を作って、人類を救わなければ、ならなかったんだ。
「追いまくられていると、どうなるの?」
他の人の言葉を借りて言うとね、
『かっこに入れて、保留にしておくことが、できない』
ということなんだ。
大江健三郎の『「自分の木」の下で』という本の中に、
『取り返しのつかないことは(子供には)ない』
と、
『「ある時間、待ってみてください」』
という、短編がある。
- 作者: 大江健三郎,大江ゆかり
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/01/01
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リンクを張るのは、簡単です。でも、大変ですが、肝心なところを、引用します。
『取り返しのつかないことは(子供には)ない』の最後数行
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あなたたちも考えなければなりません。私は皆さんが、この場合にも、「原則」ということから考えていってくださるよう希望します。それも、まず自分の、そして身近な人たちの問題として、子供がほかの人間を殺す暴力をふるい、自分を殺す暴力をふるうことは、あってはならない、それが「原則」だ、ということから考えていただきたいのです。大人が、なしとげようとしていて、まだなしとげられていないことはあります。それに対して子供たちが人間らしい誇りを持って、自分は「原則」を守り、そこから考えを進めてゆくかどうかに、世界の明日が明るいかどうかはかかっています。
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ああ、これ、私の本、書き込みも読んでもらった方が、いいな。
写真は、クリックすれば、拡大できる。
「どこが、大事なの?」
大江健三郎が、問題を、括弧に入れておくといい、と、言ってるでしょ。
「そうね」
私の科学のやり方で、保留を付け続ける、というのは、大江健三郎のやり方に、似ている。
だが、決定的に違うところがある。
大江健三郎は、難しい問題を、場合によっては、保留にするのだ。
だが、私は、他の人が、発表した数学や、物理学を、ひとつひとつ、チェックしたりなどしない。
私は、人間を生き返らせるのに、使えそうな発見だけを、研究してきたんだ。
人間を、生き返らせる、ということを、思いつく前は、
『電気を、簡単に流せて、電力をいくらでも、生み出せる方法』
を、考えていた。
磁石が、永久電流だと、気付いたとき(私が、高校1年の時だが)は、弟に、
『将来、磁石が、世界を変えるよ』
と、話した。
だが、その永久電流を、取り出す方法は、まだ、分からなかった。
広島に行くというので、公文の先生から、公文のすべての問題をもらって、広島で解いていたとき、アルミが、磁化率が、他の金属とかなり違うので、アルミを使ったら、電気を作れるのではないかと思った。
とにかく、私は、世界を良くするためにしか、努力は、しないのだ。
だから、『ホーキング&エリス』だって、お金のために、訳す気はないのだ。
良い訳文にならなかったら、私としては、出版して欲しくないのだ。
私って、そういう人間なのだ。
「でも、『ホーキング&エリス』は、愛読書ナンバー1なんでしょ?」
だけど、『ホーキング&エリス』の、本自体は、もうこの世に存在してる。
日本語訳が、ないだけだ。
しかも、ホーキングがやったのは、この宇宙の初めに、物理法則が通用しなくなる、特異点というものが、ある。ということを、証明したことだ。1966年の論文だ。
ところが、1962年に、広中平祐(ひろなか へいすけ)が、物理法則で計算できないように見える特異点でも、その部分を、必ず計算できるように、できる(広中の特異点解消定理)というものを、証明している。
特異点がある。というのと、特異点があっても、手術して、その特異点を解剖できる(特異点解消とは、解剖できるというようなことなのだ)、という定理だったら、どっちが、より進んだ、定理だと思う?
「それは、解剖できる方が、すごいけど、物理学者は、広中先生の結果を、知らなかったの?」
そうじゃ、ないんだ。広中さんの特異点解消定理は、解析多様体という、質の良い宇宙に対して、証明されてる。
前話した、解析性だ。『微分・積分入門(その2)』で、解析関数だと、この近くのことが分かるだけで、向こうのことが、分かると書いた。
「ああ、思い出したわ。そうすると、ホーキングは、何をやったの?」
解析関数じゃない関数でできてる宇宙だったら、特異点を解消できないんじゃないかってこと。
「つまり、手術できない特異点があるというのが、ホーキングで、手術できない特異点はない、というのが、広中先生なのね。どっちなの?」
麻友さん、どっちだと思う?
「だって、この宇宙なら、この宇宙はどっちかなって、調べることになるけど、宇宙というものは、どっちであるべきだろう、なんて、考える必要ないじゃない」
そういうことだよ。
「えっ?」
そういうことなんだよ。
この宇宙が、どっちかな? って、調べるなら意味があるけど、宇宙というものは、絶対特異点を持つべきだ。って、言っちゃっても、ない場合もあり得るなら、宇宙のことが分かったことに、余りならないんだ。
「太郎さん。もうホーキング&エリス訳したくないの?」
訳すのからは、降りてる。
「じゃあ、校閲だけ?」
結局あの本が、私の、『愛読書ナンバー1』になったのは、私が、物理学というものがきちんと組み上げられていないんじゃないか? と、絶望の底に沈んでいたとき、コーディネートフリー(座標によらない)の線型代数を使ってアフィン接続を書いてあって、『あっ、物理学って、大丈夫じゃん』と、救われたからなんだよね。だから、その第2章のところだけ、丁寧に、注を付けることに、なってる。
「太郎さん。働けないって、そのお金より、大切なものがある。という考え方のためよ」
うん。私、今日、それに気付いたんだ。
普通の人は、お金のために、仕事してるんだね。
「どうして、47歳になるまで、それに、気付かないで、いられるの?」
私、高校3年生で、クロイツェルソナタの女の人に、恋をしたとき、周囲の世界の色が変わるほどに、世界が輝いて見えたんだ。
ただ、高校3年だから、受験でしょ。私が、クロイツェルソナタの女の人に、告白したことによって、周りで、傷ついた人が、大勢いたんじゃないかなって思って、その人達のためにも、しっかり生きなきゃならないな、と思ったし、他の人で、困っている人には、優しくしてあげようと、思ったんだ。
『献身』という言葉の意味が、少し分かった気がしたのは、この時だ。
「『この世界の本当の姿は?5』という投稿に書いてあったことかしら」
ああ、さすが、特待生、覚えてるね。
だから、私は、恋をして、世界の色が変わるくらいになったら、人は、他人に優しくなるものだと、思ってたの。
「それで?」
昨日、トントンへ、行ったって、1つ前の『また、機会をくれますよね』の投稿で、書いたじゃない。
あのトントンでは、メンバー同士で、結婚している人もいるのね。
そのひとりに、
『何年くらい、付き合ってたの?』
とか、聞いた後、
『人を好きになると、他の人にも、優しくならない?』
って、聞いたんだ。
そうしたら、
『別に、ならないよ』
って、言われて、
『自分が、幸せだったら、他の人も幸せにならせてあげたい、とか、思わない』
とも聞いたのに、
『おせっかいするなって、言われちゃうよ』
と言われたんだ。
そこで、第三者の考えが入ったことで、私の頭が回り出して、この発見が、できたの。
「そこまで、必要だったのね。でも、私、太郎さん見ていて、人間って、お金で動くだけじゃないんだって、良く分かった」
「ところで、大江健三郎さんの本で、読ませたかった書き込みって、どれ?」
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二十一世紀に生きるあなた方につたえたい言葉をひとつだけ選べ、といわれたら、私はこういいます。
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という1行に、私が線を引いて、
ファインマンは、と調べた 2009.3.4 0:01
と、書いてる。
これ、何のことか、分からないでしょう。
「なんなの?」
ファインマン物理学の第1巻の第1章第2節に、こうある。
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もしもいま何か大異変が起こって,科学的知識が全部なくなってしまい,たった一つの文章だけしか次の時代の生物に伝えられないということになったとしたら,最小の語数で最大の情報を与えるのはどんなことだろうか.私の考えでは,それは原子仮説(原子事実,その他,好きな名前でよんでよい)だろうと思う.すなわち,『すべてのものはアトム───永久に動きまわっている小さな粒で,近い距離では互いに引きあうが,あまり近付くと互いに反発する───からできている』,というのである.
読みやすくするために、『』で、強調した。
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大江健三郎の文章を読んでいて、これを、思い出して、ファインマン物理学を、引き出して、その部分を、開き、線を引いて、
『だから、ファインマンは、量子力学の権威と言えるのだ。 2009.3.3 23:42』
↓
『ランダウは、力学系は変分原理だと言っている。 2009.3.3 23:46』
と、私が、書き込んでいるんだ。
「どういうことを、いいたいの?」
大江さんが、『原則』、しかも、子供でも分かる原則で、考えていくように、心懸けて行くように、と言ってる。
大江さんの『原則』として、
───もう取り返しがつかないことをしなければならない、と思いつめたら、その時、「ある時間、待ってみる力」をふるい起こすように!
が、大江さんに取って一番大切な、原則なんだよ。
そして、ファインマンの原則は、
『すべてのものはアトム───永久に動きまわっている小さな粒で,近い距離では互いに引きあうが,あまり近付くと互いに反発する───からできている』
であり、ランダウの原則は、昨日ちょっと話した、慣性(ずーっと同じスピードでいたいという性質)から、エッセンスを取り出した、変分原理(へんぶんげんり)というものなんだ。
実は、この3つだけで、人類は、ある意味、今と同じか、もっと良い、科学文明を、築ける。
もちろん、人間関係のことなどを、ごちゃごちゃ言い出したら、切りがないけど、子供を育てるとき、この3つのことを、意思決定の基準にしなさいと、小さいときから、躾ければ、少なくとも47歳まで生きられる。
「だって、太郎さん。障害者なんかに、なってるじゃない。生きてるって、言えないわよ」
生きてるって、本当に、すごいことなんだよ。
「太郎さん、ハイになって、頭が、空回りしてるわよ」
「本当に、考えるの好きね。大人は、お金もらえないことに、頭使ったり、体使ったり、しないのよ」
麻友さん。
麻友さんは、お金を稼がなきゃ、って言うようになった私と、結婚したい?
それとも、お金なんてもらえなくていいって言う、今のままの私と、結婚したい?
私、人間は、慣れもあるから、何年か後に結婚するなら、麻友さんが、望む方になれるように、訓練するけど。
「太郎さん。どうせ人間は、変われない、三つ子の魂百までだって、言ってたじゃない」
そりゃ、そうだけどね。
私、実験するつもりなんだ。
上で、
『ランダウの原則は、昨日ちょっと話した、慣性(ずーっと同じスピードでいたいという性質)から、エッセンスを取り出した、変分原理(へんぶんげんり)というものなんだ』
と、書いてるでしょ。ニュートンの慣性の法則は、ずーっと同じでいたいなんだ。だけど、ランダウの慣性の法則みたいな、変分原理というのは、ずーっと同じでいたいとは、ちょっと違うんだ。大抵は、同じことしてるんだ。でも、時々、ちょっと違うことやってみるかな? って思って、別なことに、乗り換えることも、込みで、ずーっと同じでいたいなんだ。
消しゴムを、手で持っていれば、落ちないよね。でも、手を離すと落ちる。だれだって、結局、落ちるものなんだって思ってる。
でも、良く考えて下さい。
手を離したから、状況が変わって、落ちたんです。
落ちる状況になければ、落ちなかったのです。
「じゃあ、どっちが、普通なの?」
普通ってものは、ないんだよ。
飛行機のオスプレイだって落ちることもあるでしょ。その一方8848mもの高さのエベレストの山頂の岩は、何百年も落ちていません。
「じゃあ、エベレストの山頂の岩が、落ちることはあるの?」
エベレストの山頂から深海底にいたウミユリという動物の化石が、見つかってる。上がることもあれば、下がることもある。
だから、エベレストの山頂の岩が、落ちることもあるんだよ。
だから、もし、麻友さんとのことを、こうしたい、と、ずっと努力してたら、変われるんじゃないかと思うの。周りからみて。
「周りから見てなの?」
そうだよ。私は、こうしたいと思っていることに、変わりはない。
だけど、麻友さんが、
「こうなって」
って言って、私が、その時から、ちょっと心懸けを変えて、
『本当は、嫌だけどな』
と思いながら、その
『変えて』
と言われたことを、ちょっとずつ変えていったら、私、なれると思う。
あの、『赤みそと白みそ』の話、したでしょ。
「ああ、私が、こうしてって、言えばいいのか」
そうなんだよ。
なんだって、そうなんだよ。
こんなこと、出来るわけない、って思ってるから、言おうとも、思わないんだ。
(最初に、『これ、できる』と信じるきっかけ)
って、いうのも、書いてあるじゃん。
「じゃあ、太郎さんにとって、できない事って、ないの?」
あることを、その人が、経験してしまったという事実自体は、どうすることもできない。
「どういうこと?」
例えば、この間の、『君の名は。』という映画でも良いよ。あれを、私が見てしまった以上、松田太郎が、『君の名は。』を見てないというわけには、私の中では、できない。完全に忘れちゃったんなら、周りの人にも分からないだろう。でも、私の心の粒って、結構覚えてるんだ。本当に必要な時って、思い出すんだ。
「太郎さんって、そういう人なの?」
麻友さんが、記憶力良いというのは、有名な話だ。
麻友さんも、この気持ち、分かると思うよ。
「でも、太郎さんって、結構、神がかったみたいに、なってる日が、あるじゃない。私は、AKB48のオーディションに受かった日と、選抜総選挙で1位になった日と、2回しかないの。太郎さんのようには、なれないわ」
そこで、もう諦めてる。
自分は、この道にかけては天才なんだと信じ切って、
『絶対やってやる』
と、心懸けていなよ。
そもそも、『ファースト コンタクト』は、1000点だったぞ。選抜総選挙1位と、同じだったんじゃないか?
「ありがとう。もう21時56分よ。寝た方が、良いわ」
統合失調症と、統合失調感情障害の違いは、私は、悪いことをしてやろうと思って、何かするわけではないから、私の健康を保てば、社会の一員でいられる。
お金という概念がなくなれば、結婚も子供も、可能かも知れないということだね。
「楽しみね」
おやすみ。
「おやすみ」
現在2019年2月5日22時03分である。おしまい。