相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。

2ヶ月半楽しませてもらった

 

下流の宴 (文春文庫)

下流の宴 (文春文庫)

 

 



 あれは、去年、2010年12月01日のことだった。朝の連続テレビ小説「てっぱん」の再放送をお昼の12時45分から見て、そのままテレヴィをつけっぱなしにしていたのだった。

 「スタジオパークからこんにちは」が始まり、その日のゲストは、林真理子だった。と、なんでもなく書いているが、林真理子という作家の本は、読んだことなかったし、顔も見たことがなかったので、初対面だった。

 その放送の中で、林真理子が、自分の住んでいる、高級住宅街には似合わないような、上品ではない女性が、道に立っていて、

「あの女の子、どうしたんだろ。」

と思っていたら、自分の知り合いの家の息子さんが出てきて、

「僕たち、結婚するんです。」

と言った、というのである。

 その時、作家としての食指が動いて、中流階級の良いところの息子さんが、下流の女の子を連れてきて、結婚すると言ったとき、そこの家庭のお父さんやお母さんはどういう思いがするだろうか、ということを題材にして、小説が書けるな、と思ったというのである。

 そして、それが2009年3月1日から、12月31日までの、毎日新聞の連載小説となった。

 上に挙げた本、「下流の宴」は、それを単行本化したものなのだという。

 これを聞いていて、私は、面白そうだな、と思った。もし、私が、いかにも下品な女の人を、結婚相手として、親達に紹介したら、親達は、どんな反応を示すのだろう。

 私は、非常に興味が惹かれたので、それから、身繕いをして、バスに乗って10分くらいのところにある、本屋に行ってみた。

 もし、本当に面白そうだったら、買おうと思って、お金も持って行っていた。

 私の誕生日は、12月2日だったので、誰からもプレゼントをもらえない今年は、自分で、何か一つ自分へのプレゼントを買おうと思っていたのであった。

 果たして、本屋に着いて、この小説を手にとって、眺めてみると、確かに、面白そうだった。

 それで、数学の本だと、一冊4,000円とかするので、この頃では買えないのだが、小説だと、1,680円なので、なんとか買うことが出来て、そのまま購入してきた。 読み始めてみて、実際に、とても面白かった。

 中流階級の家の息子が、高校を中退し、アルバイトで生活をするようになる。そして、その息子のお母さんからすると、下品で、お話にならない、女の人を結婚相手として連れてくる。

 それが、この小説のあらすじなのだが、私が楽しめたのは、大学入試の話が、何度も登場し、しかも、東京大学の学生や、東京大学卒の人が読んだら、思わず、ニンマリしてしまうような、東京大学が、どう凄いか、という話が、出てくるのだ。

 私は、東京大学卒ではないが、東京大学の問題なども何度も解いたことがあり、また、東京大学と比較しても遜色のない京都大学理学部へ行っていたために、入試の話は、

「そうそう」

と、うなずいてしまうことが、何カ所もあったのだ。

 正直なところを書くと、東京大学京都大学の出身者でないと、この小説の入試の話は、イヤミに思えて、鼻白むかも知れない。それくらい、入試の話が、何度も出てくるのだ。

 それと、これが、今から3年前に書かれているので、今の就職難の話とか、バブル社会の後の不景気の話など、できたての話が、たくさんちりばめられているのだ。今から、5年くらいたったら、もう古い話になってしまうかも知れないが、私ができたてほやほやを読んだので、大変面白く感じられた。

 私は、色々な本を読みかけたまま、途中で放り出してしまうことが多いのだが、この小説は、色々なところへ行くときに持っていって、行き帰りの車中などで、少しずつ読んでいった。

 一見すると、人間関係が複雑なように、思えるのだが、著者がしばらく登場していなかった人間を再登場させるときには、思い出すキッカケを提供してくれるので、

「ああ、あの人か。」

と、分かり、混乱することはない。

 最後まで一気に読み切った、というわけではないのだが、12月1日に買ってきて、今年の2月19日に読み終わるまで、実に2ヶ月半もの間、非常に楽しませてもらった。

 そして、私の中に残してくれたことの一つに、仕事というのは、どれだって、それぞれに立派なものであり、職業に貴賎はないと、思っていた私に、やっぱり、仕事それぞれに、レヴェルの違いはあるのだ、ということを気付かせてくれたというものがあった。

 私が、これからどんな職業に就くかは分からないが、やはり、私のレヴェルにあった職業を選ぶべきだ、ということを思い知らされたのであった。

 この小説は、小川洋子の『博士の愛した数式』と、同じくらい、読んでいて、スカッとする面白い、小説である。終わり方も、当たり前にしていないところがなかなか良かったと思う。

 面白い小説を探している人には、これを読んでみることをお勧めする。

 それと、受験を控えて、志望校を選ぼうとしている、高校1・2年の少年少女にも、受験に本気になるために、読んでみることをお勧めしたい。

 参考書を1冊買うのをやめて、この本を買って、世の中で、学歴社会というものがどのようになっているかを、知ってみると、受験勉強にも身が入るのではないだろうか。

 今日はここまで。

 久しぶりの投稿だったのに、物理や数学の話でなくて、ごめんなさい。

現在2011年2月24日22時41分である。おしまい。

 

 

現在2017年2月9日0時20分である。単行本だったものが文庫になったので差し替えておく。