現在2006年11月21日22時13分です。
前回の投稿で、中島みゆきのCDが届いたことを書いた。その2枚目のCD。「時代-Time goes around-」は、私の中島みゆき像にさらに磨きをかけてくれた。
最初に入っている「時代」はともかくとして、その次に入っている、「風の姿」という歌が、私はとても気に入った。
さらに、最後に入っている歌、「かもめの歌」は、いかにも中島みゆきらしい、素晴らしい曲であった。
まず、「風の姿」。
爽やかな歌である。歌詞は恨みがましいものである。でも、曲は爽やかな曲である。英語の歌だろうと、ラテン語の歌だろうと、歌詞の意味など考えず、メロディーを聴く私には、この歌はとても素敵だった。
次に、「かもめの歌」
一転して重みのある歌である。中島みゆきらしいドスの効いたすごみのある曲である。
どちらも数日にして私の大のお気に入りになった。
どうしてもこの歌をいつも聴いていたくなり、一人の演奏家からは2曲まで、と決めていたMP3プレーヤーの、中島みゆきのフォルダに、入れてしまった。
これは反則である。
以前はベートーヴェンは、「エロイカ」と「田園」。モーツァルトは40番と41番。山口百恵は「秋桜」と「いい日旅立ち」、長渕剛は「とんぼ」と「乾杯」。となっていたのに、いつの間にか「田園」が消え、40番が消えた。残っているクラシック曲は、前橋汀子演奏のバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲と、41番、「エロイカ」と、ベスト3だけになった。
中島みゆきは既に、「歌姫」と「二隻の舟」が入っていた。これらを消すことは、私には考えられない。しかしどうしても今回好きになった「風の姿」と「かもめの歌」を持ち歩きたくなったのだ。
非常手段に訴えることを「快刀乱麻を断つ」と言うらしい。英語では、
I cut the Gordian knot.
と表現するそうだ。昔フリギアのゴーディアス王の結んだ解けない結び目があって、これを解くものは、アジアの王になるという託宣があった。それを長い年月の後、アレキサンダー大王が、紐を解くのではなく、剣を抜いて切断した、という言い伝えがあるからだそうだ。
私もそんな思いだった。
反則であることは分かっていたが、どうしても中島みゆきの魅力に勝てなかった。中島みゆきとは、それ程までに私にとっては重要な存在になっていた。
明日、中島みゆきの新しいアルバム、「ララバイSINGER」が発売される。これを買ったら、またMP3プレーヤーに入れたくなるような歌が出来るのだろうか?
これ程のアーティストと同じ時代に生きられて、私は幸せである。
この投稿はここまで。
現在2006年11月21日22時52分です。おしまい。