現在2006年8月10日23時47分です。
今年の7月9日に、「さらば一般相対性理論」という投稿をした。J.J.サクライの現代の量子力学の169ページから始まる節に、シュレディンガー方程式では質量mが、古典力学のように打ち消されることなく現れる。と言うことが書いてあって、要するに、質量によって、物体の動きが変わる、ということが示されている。
重力作用というものが、時空の幾何学なら、質量によって、動きが変わるということはない。だからこのことは、重力が幾何学ではない、ということを示しているのだ。
私がショックを受けたのは、そのことだった。しかしこの投稿に対し、後になって、こんにちはさんという人が、コメントを付けてきていた。
アインシュタイン方程式の形式的な美しさは、一般共変性にあると同意されるのではないでしょうか。
だから、一般相対性理論に対する愛を失うのは早いのではないかと、書いてくださったのだが、正直言って、私には、一般共変性という言葉の意味がわからなかった。
そこで、調べてみることにしたのだが、YAHOO JAPAN! で「一般共変」と入れて調べたところ、1番最初に
というのがヒットした。それを読んでいたら(英語のところは飛ばして)、どうやらもう、統一理論は出来ているらしい。
私もおかしいと思っていたのだ。アインシュタインが考えていた頃から、もう何十年も経っているのに、未だに、統一理論が出来ていないなんて。
物理学者達が、自分達の仕事がなくなると困るので、まだ統一理論は出来ていない、と一般の人には言っているだけで、本当は出来上がっているのだ。
そう読める文章だった。ただし、私は実際に数式をチェックしたわけでもないし、実験をしたわけでもないので、これが本当かどうかは、まだわからない。
チェックしたい人は、そこにリンクされている、AIASというマイロン・エバンスという物理学者のページで、色々ダウンロードしてみると良い。
の方では、質問にも答えているようなので、疑問点があったら、質問してみると良いだろう。
私も、この理論が本当に正しいのかどうか、現在チェック中である。
そうは言っても、やっぱり、という気持ちが強い。統一理論をこれから目指そうというのは、時代遅れなのかも知れない。
ただし、この理論も、究極の理論にはなっていないようだ。なぜ物理定数があの数値なのか? というような疑問には答えてくれない。それに、この宇宙に存在する、生命というものの謎も解いていない。
だから、物理学のやるべき事は、まだ残っているのだ。
ところで、最初に挙げた疑問、一般共変性ってなんだろう、というのに答えておこう。小玉 英雄著 「相対性理論」の165ページに答えが出ている。
「適当な表現のもとで、すべての物理法則は任意の一般座標系において同じ形をとる」
という要請のことを一般共変性の要請と呼ぶのだ。
この要請をみたすためには、物理法則をテンソルの方程式として書けばよい。
アインシュタイン方程式の形式的な美しさが、一般共変性にあるというのは、こんにちはさんの審美眼によるものだ。そもそも、私が問題にしていたのは、物理法則を幾何学で表そうとした、アインシュタインの考え方だったのだから。
話はそれたが、その幾何学で表すという考え方の延長上に立って、エバンスは統一理論を完成させたようだ。
一般相対性理論を変形してどうやって、他の力も取り込むの?と疑問に思うかも知れないが、一般相対性理論では、等価原理というものをみたすために、リーマン対称空間という特別の幾何学を使っていたのだ。これを、一般のリーマン幾何学に拡張して、新しい力を取り込んだのだろう。
詳しいことは、文献に当たってみないとわからない。
今日はここまでにしよう。今日は、こんにちはさんのコメントから発展した、新しい知識について書いたのだった。
現在2006年8月11日1時16分です。おしまい。