『風立ちぬ』を観て
現在2013年9月1日22時57分である。
今日、宮崎駿監督の引退が発表されたそうである。
そうすると、『風立ちぬ』が最後の作品になる。
2日前に書いたとおり私は、この作品を劇場で見てきた。
その第一印象は、
「なんとさわやかな映画だろう。」
というものであった。そして、
「宮崎駿は、『風の谷のナウシカ』をやっと越えられたな。」
と思った。
『風の谷のナウシカ』の第一印象は、?と思い返してみると、「強さと優しさ」であったように思う。
そして、それ以来、『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』という名作はあったが、私の中では、どれをもってしても、『風の谷のナウシカ』を越える作品はなかったと思ってきた。
『ナウシカ』については、以前投稿したのだが、今は消えてしまっている。いずれ復活させるつもりである。
とにかく、『ナウシカ』は、私にとって特別な作品だったのである。
それを、越える作品を宮崎駿が作ったというのが、私にとっては、衝撃的な事実だった。
映画を観ていない人のために内容には触れないが、『ナウシカ』とは異なり、激しい戦闘シーンがあるわけでもなく、零戦の設計の現場が大きく取り上げられるわけでもないが、2時間の映画を長いと全く感じさせず、最後も、「これ以上続けたら、描きすぎになるぞ。」というまさにその点で終わる。
実に、さわやかである。
宮崎駿に引退を決断させたのも、この映画で全力を出し切れたと感じたからであろう。
ただ、ちょっと、小学校低学年には消化不良になる点も、あるかも知れない。それでもよいから、と言われて、作ったと、映画のプログラムに宮崎駿自身が書いているくらいだからこれで良いのだろう。
この作品は、大人も十分楽しめる素晴らしい映画である。
ブルーレイになるのが楽しみである。
今日はここまで。
現在2013年9月1日23時59分である。おしまい。