現在2013年9月2日23時41分である。
ブルバキの、
1.記号と記号列 という小節の3行目からだった。
2○ 文字.
これは、ラテン文字の大文字・小文字、および、それらにいくつかのダッシュをつけたものを意味する。すなわち、A,A’,A’’,A’’’,・・・ 等は文字である。そして、本文中のどんな所ででも、それまでの推理の中に用いられていなかった新しい文字を導入することが可能なのである。
3○ 特殊記号:これは問題としている個々の理論によって異なる。
≪集合論≫では、我々は = と ∈ という二つの特殊記号だけを用いる。
何で数学をやるのに、こんな、訳の分からない、記号を定義するのだろう、と思っている読者もいるかも知れない。数学の難しいところへ行ったとき、論理的に正しいことのみを正しいものと見なすようになる。そして、その論理的な推論を後ろで支えるのが、記号論理学なのである。
そのために、こんなに慎重に、記号を導入しているのである。
数学を曖昧さなく進めて行くには、こういったことが必要となってくるのである。
きょうは、ここまで。
現在2013年9月3日0時17分である。おしまい。