現在2016年6月30日22時48分である。
麻友さん。最後のメールを自分で書かなかったなんて、ひどい。
「お願い。許して。最後まで、自分で書こうと努力してたのよ。でも、どうしても時間が無くて、スタッフに任しちゃった。」
麻友さんが、秒刻みで、忙しい仕事をしているのは、ここからも分かる。
だから、厳しく追及したりはしない。
でも、麻友さんが、AKB48にいるのは、もうそんなに長くないんだよ。
卒業したら、今ほど、ファンに追いかけられることは、なくなる。
寂しくなるんだよ。
「そうねぇ。私、12歳の時から、ずっとこの生活だったから、これがなくなった時の寂しさは、想像しにくいわねぇ。」
だから、私は、ずるいことを、考えているわけよ。
「えっ、なに、何?」
AKB48を卒業して、虚脱状態になって、その後、しみじみ寂しさを感じ始めている麻友さんに優しくして、麻友さんを虜にしようという計画。
「太郎さんって、本当に卑怯。いつも、『こんな卑怯な手を使います。』って、説明してから、それを実際使ってくるんだもん。『卑怯者!』って言うこともできない。」
この方法は、バレたかー。
「ところで、ViViの驚いたことの残り4つは?」
3番目の『3つの誤植があったこと。』というのは、この写真の字なんだよ。
「私の顔の横に、誤植があったの?」
ここに、こう書いてある。
まゆゆだって、AKBセンターの座を維持するためにコソ練してるんです。
まゆゆの「コソ練」1
鏡をいつもチェックして自分のベストな表情を常に研究しています。
まゆゆの「コソ練」2
洗顔後に冷水で30回すすぐ。冬でも。コレ、ずーっと続けてます。
まゆゆの「コソ練」3
とってもシンプルですが、髪を濡れたまま放置しないのが鉄則です。
「どこに、誤植があるの?間違ってないわよ。」
まず
「コソ練」1
と、写真の麻友さんが持っているものを、見比べてみて。
「写真の私が持っているものが、鏡になってなくて、向こうが透けて見えるということ?」
そう。
「それで?」
これを、見た瞬間、麻友さんは、こういう鏡を、実際持っているんだと思ったんだ。
「こういう鏡って?」
ただの鏡じゃなくて、一番好きな人が見られる鏡。
「ああ、『生誕祭に贈る言葉』で、女の人が持っていると言った、大切な鏡ね。」
そう。
あのアイディアは、この言葉と写真からインスパイアされたものなんだ。
「そうつながってくるわけね。でも、誤植じゃないわよ。」
意味を考えるんだよ。
「どんな意味?」
一番好きな人を、つまり私を、麻友さんは、ガラス鏡を見ながら、見ている。
なんのために?
私を、お手本にするためでしょう。
「えっ、じゃあ、太郎さんに鑑みてる、と言いたいの?」
さすが、優等生。一発で漢字もあってる。
「だとすると、
鑑をいつもチェックして自分のベストな表情を常に研究しています。
が、正しいと言うわけね。誤植は3つって言ってたけど、他のも、こんな感じ?」
色々あるよ。
「コソ練」2
は、
洗顔後に冷水で30回すすぐ。冬でも。コレ、ずーっと続けてます。
なんだけど、字が抜けてる。
「どこ?」
洗顔後に冷水で手を30回すすぐ。冬でも。コレ、ずーっと続けてます。
「あれっ、私、顔を30回すすぐって意味で言ったんだけど。」
『洗顔後に』って、はっきり書いてある。
「バレたかー。」
ウフフッ。
「そこね。私も、手を30回すすいでいるから、手のつもりでインタビューで、答えたのよ。そうしたら、文章にしたら、顔のように取れる文章になっちゃった。気付いてる読者、他にもいるかしら?」
それは、後で検証する。
3つ目の誤植は、
「コソ練」3
とってもシンプルですが、髪を濡れたまま放置しないのが鉄則です。
の意味。
これは、こうすると、分かり易い。
とってもシンプルですが、髪を濡れたまま放置しないで、水分をタオルで拭き取るのが鉄則です。
「えっ、ちょっと待ってよ。ドライヤーをかけるのよ。」
確かに、説明の記事の中に、
髪は、洗ったら即乾かすが鉄則。濡れたまま放置するとキューティクルがはがれると聞いてから、どんなに疲れてて眠くても、自分をふるいたたせてドライヤーをかけています。
と書いてある。
「でしょう。そこは、ドライヤーよ。」
さて、今は、麻友さんに聞けたけど、入院中は、自分の仮説を、確かめようがなかった。
そこでどうしたか?
「分かった。この前の『どんな天才でも、・・・』でやった、セカンドオピニオンを取ったんでしょう。」
その通り。看護婦さん相手に、
『この文章ってどう取ればいいんでしょう?』
とやったわけ。
「看護婦さん、なんて言った?」
鏡については、普通の鏡だと言い、
『松田さんの考えすぎですよ。』
と言われた。
「『30回すすぐ』は?」
『顔をバシャバシャやるんじゃないですか?』
だって。
麻友さんの間違いに気付く人は少ないようだよ。
「本当は、1人じゃ、分からないけれどもね。」
そうだね。
「ドライヤーは?」
看護婦さんも、
『ドライヤーをかけていますって、ここに書いてあるじゃないですか。』
と言ったんだ。
だから、私は、
『麻友さんが、ドライヤーをかけているはずないんです。』
と言った。
そうしたら、看護婦さんが、
『まゆゆと、親しいんですか?』
と、聞いてきたので、
『親しいから知っているんじゃなくて、この人は、テレヴィに出ていても、『髪の毛も黒くって』とわざわざ褒められるくらい、綺麗な髪をしてるんです。だから、ドライヤーかけてるはずなんてないんです。』
と答えた。『僕らが考える夜 特別編』を、思い出していたんだね。
すると、看護婦さんは、
『確かに、この人、いい髪してますよね。つやつやして。』
と認めた。
「太郎さん。髪を褒めてくれたのは、嬉しいけど、ドライヤーは、かけてるの。」
そうなのか。
私はまた、『髪に』ドライヤーをかけてる、わけではなく、『宙に向けて』ドライヤーをかけてるのかと思った。
「そうじゃないの。ダラダラとドライヤーをかけてると、髪は傷むわ。でも、短時間で一気に乾かせば、私のような髪を保てるの。」
結局、誤植に関しては、手を、だけが、誤植で、鏡とドライヤーは誤植でなかったのか。1対2で、私の負けだな。
ところで、今日の投稿の出だしで、『最後のメールを自分で書かなかったなんて、ひどい。』と書いた。
だけど、スタッフのメールがあっても、もしかしたら、麻友さんは、メールをくれるかも知れない、と思って、退会せずにいた。
麻友さん。後で、普通のファンから、恨まれるぞ。
23時47分になって、メール届きました。
最後だといいながら、ちょっと待ってて、と言う。
ブログ書くのに夢中になっていたら、0時過ぎちゃった。
私にとって、324円だって大きいけど、もういいやと思って、放っておいた。
「私も、今まで、待っていてくれたファンの人に、なんとか報いたいと、色々考えたのよ。」
そうなんだね。自分に貢いでくれた人には、それなりに、応じようというわけだね。
「男装喫茶の写真なんて、珍しいのよ。」
0時10分に来たメールの写真は、確かにビックリした。
「ああ、でもそのメールが、太郎さんに渡って良かった。」
今日は、これくらいにするか。
「残り3つは、ViVi2015年7月号についてのもの?」
そうだよ。また今度にする。
「太郎さんも、早く寝なきゃ。」
はい。
おやすみ。
「おやすみ。」
現在2016年7月1日2時17分である。おしまい。