相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

一般相対論の勉強法(その2)

 現在2018年1月13日13時44分である。

 2008年に『一般相対論の勉強法』という投稿をしてから10年近くたった。

 現在でも、一般相対論を勉強するのに、『多様体の基礎』を読むのが鍵となる、という考えに変わりはないのであるが、『多様体の基礎』が難しくて読めないという人もいるようだ。

 これは、多様体という概念の難しさを考えれば当たり前なのだが、とにかく一般相対論を知りたいんだ、という人には、不親切だったかも知れない。

 そんなことを思っていたとき、ものすごく易しい一般相対論の専門書が出た。

 これである。

一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する

一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する

 とにかく丁寧である。

 中学生には、さすがに読めないだろうが、ちょっと頑張れば、高校3年生でも読めるかも知れない。

 私は、多様体という概念の力を借りて、一般相対性理論を理解したが、この人は、地味な計算を積み重ねて、一般相対性理論を理解したようだ。

 位相空間というバックボーンを持った多様体という考え方によって、一般相対性理論を理解すると、一般相対論は幾何学だ、というのが良く分かって、幾何学的直感が働くようになるのだが、そんな難しいことは後に回して、とりあえず一般相対論の計算をしたいという人には、この本を薦めたいと思う。

 この本を読んだら、エスカレーター式に、シュッツの本が読めるようになるだろう。

第2版 シュッツ 相対論入門 ハードカバー版

第2版 シュッツ 相対論入門 ハードカバー版

 『多様体の基礎』は、それから読んでも良いのかも知れない。

多様体の基礎 (基礎数学5)

多様体の基礎 (基礎数学5)

 ただ、21世紀の学生は、必ず一度は、『多様体の基礎』を読んで欲しい。こんなに丁寧な多様体の本は、なかなかないからである。


 さて、もう一つ書いておくことがある。

 2008年の時は、解析力学の良い本がないと嘆いた。

 しかし、その後、解析力学でも、良い本が現れた。

 この本である。

よくわかる解析力学

よくわかる解析力学

 この前野昌弘(まえの まさひろ)という人の本は、どれも分かりやすくて定評がある。


 結局、前野さんが、解析力学の良い本を書いてくれて、石井さんが、一般相対性理論の良い本を書いてくれたので、古典論に関して、私は本を書かなくても良いんじゃないかな、と思うようになった。

 一般相対性理論を制覇しよう! というかけ声の下に始まった、私の企ては、ほぼ完了したと言える。


 このまま、このブログを凍結しても良い。

 だが、このブログの話題は、一般相対性理論だけではなかった。

 数学、物理学、音楽、映画、アニメ、漫画、渡辺麻友さんとの冒険、・・・。このブログの可能性は、いくらでもある。

 今後も、このブログを、続けていくことにする。

 質問のある人は、質問しても良い。

 一応、今、私が読んでいる本を紹介しておくと、

集合と位相 (岩波基礎数学選書)

集合と位相 (岩波基礎数学選書)



解析入門 ?(基礎数学2)

解析入門 ?(基礎数学2)



趣味で量子力学

趣味で量子力学



トポロジー:柔らかい幾何学

トポロジー:柔らかい幾何学



群論 (岩波全書 261)

群論 (岩波全書 261)



Lectures in Logic and Set Theory: Volume 1, Mathematical Logic (Cambridge Studies in Advanced Mathematics)

Lectures in Logic and Set Theory: Volume 1, Mathematical Logic (Cambridge Studies in Advanced Mathematics)





AKB48小学算数 (AKB48学習参考書)

AKB48小学算数 (AKB48学習参考書)



AKB48小学国語 (AKB48学習参考書)

AKB48小学国語 (AKB48学習参考書)



The Large Scale Structure of Space-Time (Cambridge Monographs on Mathematical Physics)

The Large Scale Structure of Space-Time (Cambridge Monographs on Mathematical Physics)


の10冊である。

 今日の投稿を終えるに当たって、高校生レヴェルの人に、数学の学び方のヒントをあげよう。

 次のような、小さな本を大事に読むことを、色々な分野で心がけると良い。この本は、私は全部読んであるので、質問があったら何でも受け付けられる。

イプシロン-デルタ (数学ワンポイント双書 20)

イプシロン-デルタ (数学ワンポイント双書 20)

 それでは、ここまで。

 現在2018年1月13日15時52分である。おしまい。