現在2018年9月2日22時09分である。
『いつかこの雨がやむ日まで』で、前回の展開で、
『同じ空の下にいるだけで幸せ』
みたいなことを、ひかりが言ってたから、
渡辺麻友様。麻友さんと同じ空の下にいればそれだけで幸せ。同じ月を眺めているのならそれだけで幸せ。これは50年くらい前の人の発想です。LINEでつながっている人達の吐くセリフではありません。ツイッターで秘められた過去を書いたブログを送ります。
というツイートをしたら、今回本当に、月が出てきちゃったね。
「あれは、太郎さんの言葉とは、関係ないのよ。偶然今回、月が映ったの」
分かってるよ。
でも、そういう偶然が、頻繁に起こるとしたら、二人は相性が良いということに、なるだろ。
「太郎さんの口車には乗せられませんからね」
「それで、前回、太郎さんのお父さまが、周到な計画を、立てている人だったことは、分かったわ」
「でも、妹さんの耳のチェックを、老後の楽しみにしていたかどうかは、ちょっと分からないわ」
私が、障害者になって、お金が必要になって、そんな計画は、立ち消えになったかも知れない。
「その後、太郎さんが、当時はまだ名前も知らなかった、伝説のスピーカーの名前を割り出すという話になる。
そもそも、私は、『NS-1000M』という名前も、スピーカーを選んでたとき、知らなかった。
「その、おじいちゃんが言ってた、『あれ』、みたいな、つかみ所のないものを、探すとき、太郎さん、どうやってるの?」
という会話になる」
そうだね。あの投稿で、面白い部分のひとつだ。
「『小学校入る前から、辞書をひくことを、覚えて』と、書いてあるのは、本当なの?」
これは、小学校入る前かどうかは、ちょっと確認取れないんだけど、入ると同時くらいには、辞書をひいていた。
「どうして、そんなことが、分かるの?」
実は、父が務めていた会社は、大きい会社だったので、小学校に息子が入学したとなると、会社から、入学祝いで、地球儀と国語辞典を、プレゼントしてくれたんだ。
だから、入学と同時に、国語辞典を持ってたんだ。
「子供向けの、辞書?」
うん。子供向けだと思う。ただ、普通の国語辞典より、厚みもあり、ところどころ、写真も載っていたように覚えている。
私が、小学校2年生になった春、『ザ☆ウルトラマン』というアニメのウルトラマンが放送され始めた。
その主題歌の中に、
♪光か、はやてか、音か、今燃える
という部分がある。
そこを指して、母が、
『『はやて』って、何かな? と思ったら、あの辞書で、調べれば、いいのよ』
と、誘導した。
『調べれば、いいのよ』と、言われたということは、既に、辞書の引き方を、知ってたということだよね。
「本当なのねぇ。でも、あの頃って、読み方を知らない漢字は、引けなかったんじゃない? 手書き入力とかできないから」
その点でも、私は、辞書の使い方を、マスターしていた。
1年生か、2年生の頃、読めない漢字があった。母に、
『読めない漢字は、どうすれば良いのか?』
と、聞いた。そうしたら、母は、家の本棚にあった、『漢和中辞典』という辞書を取り出し、引き方を教えてくれたのだ。
角川漢和中辞典(角川書店)

- 作者: 貝塚茂樹,藤野岩友,小野忍
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中辞典だから、その後中学生になっても、高校生になっても、それで大丈夫だった。
「『漢和中辞典』! そんなものまで、味方にしてたの」
辞書にしても、語学にしても、最初のひとつをマスターするまでが、大変なんだ。
次からは、似たような手続きを踏めばいい。
「インターネットをやる上で、読めない漢字や英語がほとんど無いというのは、ものすごいアドバンテージね」
まあ、小学校の頃は、英語のエラーメッセージに悩まされたのは、同じなんだけど。
「でも、パソコンとインターネットを同時に学ぶ、今の人達って、ものすごくハードル高いわね」
どんどん新しくなっていくし、複雑になっていくからね。
ただ今の人達の唯一の救いは、以前同じ問題で悩んだ人が、Q&Aで答えていてくれたりすることだ。
「あっ、それは、そうね。本当に、みんな質問して、そして、答えてくれてる人がいるのよね。信じられないくらい」
私でも、あのQ&Aで、新しく知識を得ることが、結構ある。
例えば、2016年6月1日に、麻友さんが、
おにぎりおいし~
具はわかめとしゃけ
と、ツイートした。
私は、勝手に色を思い浮かべて、わかめの緑としゃけの赤から、杜牧(とぼく)という詩人の江南春(こうなんのはる)という漢詩の、
千
里
鶯
啼
緑
映
紅
(せんりうぐいすないてみどりくれないにえいず)
(広々とひろがるあたり一面に(あちらでもこちらでも)うぐいすの鳴き声が聞こえ、(柳の)緑に(花の)紅の色がうつり合っていかにも美しい。)
という詩を紹介してあげたのを、綺麗だね、と麻友さんが、言ってるのだろうと、解釈したのだったね。
ところが、インターネットを、検索すると、とんでもないものも、引っかかってくるんだよね。
まゆゆファンは、上品だから、そんなことを、書いてきた人は、見当たらなかったけど、『わかめ+しゃけ』は、とんでもない意味になるんだ。
「どんな意味になるの?」
私なりに、説明すると、まず、女の人を全裸にして、正座させる。そして、またのくぼみに、お酒をふちいっぱいまで、注ぐ。そうすると、陰毛が、ゆらゆらして、わかめのように、見える。それで、わかめ酒。
このお酒を、口をつけて、全部すするという余興らしい。
「それ、どういう女の人に、やらせるの?」
まあ、お金で、体を売ってくれる女の人にしか、させないんじゃないかな。
後は、遊びで、夫婦でやるとか。
正常に、日常を共に送っている人にさせることでは、ないとおもう。
「良かったわ。太郎さんが、正常な人で」
なんだ、知ってたのか。
「2016年のとき、太郎さんが、反応してくれないから、残念に思っていたんだけど、気付いてたのね」
インターネットができる前は、こういう言葉を調べるのは、結構大変だったんだよ。
私は、この手の言葉は、知らない方だから、麻友さんがツイートしたとき、初めて知ったんだ。
「こういう語彙って、どの程度必要なのかしら?」
それは、職業によると思う。
例えば、お医者さんなんかは、ある程度知ってないと、患者さんが言ってることが、分からなくなっちゃう。
だから、ちょっと古いけど、こんな辞書もあったんだ。
押鐘篤『医師の性科学』(学建書院)

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「えっ、太郎さん。こんな辞書も、持ってるの?」
いや、明倫館という古本屋で、6,000円になってたけど、
『私は、医者になる気はないんだ』
と思って、それは、買わず、他の本を買ってきた。
「女優だと、どうかしら?」
台本読んでて、
『この言葉、普通の使われ方、されてない』
と思ったら、インターネットを検索すればいいんだ。
こういう言葉を、たくさん知っていると、普通の生活をしているとき、脳が、本来の思考から、それるんだ。
「例えば、どういう風に?」
看護士さんに説明した例を使うと、『オーラル』という言葉を、聞いた場合、英語圏の人ならば、その後に、どんな言葉が続くだろう? と、思っているだろう。
ところが、性的生活の言葉ばっかりしか知らない人だと、『』を、思い浮かべてしまう。
英語の語彙が増えてくると、『(口腔内崩壊錠)』という言葉も知ることになるのだが、そうならないと、いっつも、色々な言葉から、あっちのことばかり思い浮かべることになり、日常生活を平常心で送れなくなってしまうんだ。
だから、そういう方面の言葉は、偶然知ったのは、置いといて、あえて語彙を増やすのは、控えた方が良い。
特に、数学のように、一瞬の思いつきが命のような学問をやる人は、そういうことの語彙を増やさない方が良い。
「太郎さんは、意識して排除してるの?」
いや、意識は、してない。
ただ、私という人間が、昔から、『いやらしいこと』という分類のものを、好きじゃないんだ。
「でも、太郎さんは、随分、性交について語ってるわ」
私に取って、性交は、いやらしいことじゃないもの。
ただ、キャバクラへ行って、いやがっている女の人の体を、お金を払っているんだから当然だろ、という顔をして、触るなんてのは、私が、一番やりたくないことなんだ。
いやがっている女の人の体を触るっていうのに、生きがいを見いだしている人もいるようだけど、ああいう人は、間違った教育をされた人だと思う。
「どういう教育が、間違いなの?」
孔子を初めとした儒教も、間違えてるし、旧約聖書も間違えてるね。
「孔子のどこが間違い?」
『男女7歳(しちさい)にして席を同じゅうせず』なんていう発想の儒教は、間違いなんだよ。
「それは、孔子の言葉なの?」
私も調べたけど、孔子自身が、『論語』を書いたわけではなく、弟子が、まとめてるんだけど、いずれにせよ、儒教の根幹に間違いがあるんだ。
「旧約聖書が、間違えているというのは?」
そもそも、聖書に、娼婦が出てきてるんだもの、子供のときから、これで教わった子供は、救われないよね。
「娼婦という概念が、間違い?」
間違いだと思う。
「じゃあ、私も、あえてそういう関係の言葉を知らなくて良いのね」
そうだよ。
「今日は、太郎さんが、辞書を小さいときから引いていたという話から、随分脱線したわね」
次回は、『NS-1000M』というスピーカーの名前を調べ上げるまでを、話そう。
「楽しみにしてるわ」
おやすみ。
「おやすみ」
現在2018年9月4日21時49分である。おしまい。