相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

生還しました(その3)

 現在2018年11月23日9時50分である。

 退院の日が暮れて、自宅で眠って、やっと娑婆に戻ってきたという感じです。

 『麻友49』のノート、続けます。



『麻友49』のノート2916ページ。



 そうだ。EROICAのスコア、見せてあげようか?

「それはそうと、太郎さんは、ベッドの上、私は、クッションを置いた椅子の上、もうちょっと近付き合えないの?」

 じゃあ、この足下片付けて、こっち来る?

「これ、ゴミじゃないのね。みんな本や辞書ね。ノートもある。『麻友』のノートはどこ?」

 その足の前に、ズラーッと並んでる。

「エーッ、これ?」

「じゃあ、前橋汀子さんに1枚あげたのは?」

 ああ、『可算級善良超フィルターの存在定理』のノートか。それは、この辺だな。


「それにしても、本が多いわね。ブルバキも本当にある。Landau。これが、ランダウね。アーベリアンヴァラエティは?」

 これだけど、私はまだ、こんな難しい本、読めないよ。

「その正直さが、取り柄よね」

 この正直さは、麻友さんに対してだけなんだ。

「それでも、私に取ってはいいわ。ところで、ちょっと聞きたいんだけど、太郎さんの携帯って、私からのメールを、はじき返す設定になってるの?」

 麻友さんに限らず、私がアドレス帳に登録したメールアドレス以外は、ほとんどはじき返すようになってる。サイバー攻撃を受けて以来、迷惑メールが来ないように、拡張子ごとにはじき方を設定したんだ・・・


 2人の誕生日の夜、私は47歳になり、麻友さんは、AKB48の一員に選ばれて芸能界入りしてから12年過ぎ、13年目の朝を迎えた。


               」2018.11.3 21:04:19


2018.11.4 7:22:34「


「どうして、日付を次の日にずらしたの?」

 この投稿は、パソコンで打ったわけではなく、麻友のノート『麻友49』に、シャープペンシルで書いたものだから、昨晩21時半頃、本当に眠って、今朝起きてから、また書き始めたからだよ。

「じゃあ、今、何ページ?」

 2919ページだよ。

「60×48=2880 だから、『麻友49』のノートの39ページ目。60ページ30枚綴りのノートだから、39ページは確かにあり得る」

 さすが、特待生。電光石火の計算!

「朝食後は、どんな薬を飲むの?」

 まず、血液サラサラのための薬、バイアスピリン100mg、1錠。

 統合失調症に効くらしい薬、炭酸リチウム100mg、3錠。

 便を軟らかくする薬、マグミット330mg、2錠。

 おしっこが出にくいのを治す薬、ウブレチド5mg、1錠。

 以上だよ。

「えっ? 太郎さん。統合失調症のための薬と同じくらい、他の病気のための薬を飲んでるのね」

 そうなんだよねぇ。統合失調症が悪化して入院したというより、麻友さんに会いに行って、

『女の人が、いつでも立ったままズボンを下ろさずに、おしっこできる医学機器を作ろう』

と決心して、立て続けにアイディアが生まれて、日々を送る生活リズムが崩れた、というので、入院したみたいなんだ。

「じゃあ、病名は?」

統合失調症(統合失調感情障害)

◯肺炎

誤嚥性肺炎

となっている。

「怖いわねえ。精神科って色んな人が、入院してるのね」


           」2018.11.4 9:42:32


2018.11.4 13:12:57「


「昼食前に、病院の助手さんに付いてもらって、売店へ行ったわね」

 ワンダモーニングショットと、じゃがりこ、とか食べたくなってね。

「他にも寄ったわね。どこか?」

 ああ、図書室だよ。

「また本。数学や分子生物学の本は持ち込めなかったの?」

 こんなに長い入院になるとは、思ってなかったんだ。

「今、テレヴィ眺めてた。なぜ?」

 Google Pixel とかいうスマートフォン、動画が簡単に撮れて、いいなあって。

「Google Pixel が、欲しいの?」

 私は、コマーシャル見ただけで、買う人間じゃないよ。きちんとスペックを調べてから買う。

「じゃあ、太郎さんのために、スマホをお誕生日プレゼントには、できないわね」

 もし、スマートフォンをプレゼントするなら、Galaxyだったかなあ、2台をペアで買って、一方を麻友さんが持って、もう一方を私が持って、2人の特別なやり取りをできるという、スマートフォンがいいな。



「あくまで、夢ね。それで、ベッドの上へ行っていい?」

 じゃあ、チャチ、ルパン、とうとう麻友さん来てくれたよ。

「E.T.のキンシャチ君とカメのルパン君!」

 さすが特待生、記憶力抜群。

「2人のぬいぐるみ、横に置いて寝てるって、本当だった。しかもあの写真より、ルパン君、もっとボロボロになってるし、チャチ君の瞳のホワイトの油性ペンの描き方が、写真とずれてる。これ、本物ってことね」

 そうだよ。私が、小学校4年生だった、1982年に戻らなきゃ、こんなぬいぐるみ、手に入らないし、36年抱きしめてなきゃ、こんなにボロボロにならない。

「涙が、こみ上げてきた。太郎さんがブログに書いていたこと、太郎さんの勘違いを別にすれば、全部本当だった。本当に全部」

「ベッドの太郎さんの隣に座るには、チャチ君とルパン君に席を譲ってもらわなきゃね。許してね」

キンシャチ「お父さんが、とうとう彼女連れてきた」

ルパン「じゃあ、僕たちも、席を譲ろう」

 悪いな、ちょっとこっちに座っててくれ。


「なんか、居心地悪いわね。2人で並んで、画面見るには」

 もうそろそろ、『英雄』が、終わる。

「その次は、私の曲?」

 いや、ベートーヴェンの全9曲の交響曲が入ってるんだ。

「誰の指揮?」

 カラヤンベルリンフィルSACDになってるの。

「それ、番号順に並んでるの?」

 もちろん。

「その次は?」

 名演揃い。

 ミュンシュEROICA、フルトヴェングラー1954年の第五、ワルターの『田園』フルトヴェングラーバイロイトの第九。

「その次は?」

 トスカニーニの『英雄』、クライバーの第四第五、ブロムシュテットの『田園』、クライバーの7番、イッセルシュテットの8番、トスカニーニの第九。

「わーっ、キラッキラね」

 うん。すべて詰まってる。

「それで、私の曲は?」

 麻友さんの曲は、『渡辺麻友』のフォルダには、入ってない。

「看板に偽りありだわ」

 これは、麻友さんに向けてブログ書くとき、バックにずっとかけておくための、BGM集なんだ。

「私の曲は?」

 麻友さんの歌は、ユーザープレイリストではなく、『アーティスト』で、『わ』のところにある。若杉弘の下が、渡辺麻友だ。

「太郎さん。目が悪いから、机でブログ書きながら、リモコンはいじれるけど、テレヴィ画面の字は読めないのね。それで、見ないでいてもかけられるように、好きな曲のメドレーを、分かり易いところに、置いてるのね」

 そうなんだよ。

 だからこのメドレーでは、まゆゆきりんの歌は、かからない。

まゆゆきりんの歌は、『ま』のところを見るのね」

 そういうことだ。


「次の曲は、何にする?」

 ベートーヴェンを聴いたんだから、次はモーツァルト

「どれ?」

 麻友さんに、これに歌詞つけて歌うのを、選挙公約にしたらっ?って言った曲。

モーツァルト、モテット『躍れ喜べ、幸いなる魂よ』K.165。通称『エクスルターテ・ユビラーテ』ね。これ普通は、『踊れ喜べ、汝幸いなる魂よ』と訳すのよね」

 『汝』がない方が、日本語として、響きが綺麗じゃない?

「太郎さんの美意識で、『汝』を、削除したのか。CDで、かけるの?」

 CDなら、もう麻友さん、聴いたでしょ。DVDが、あるんだ。

「誰の指揮?」

 レナード・バーンスタインだ。

「それも、ブルーレイレコーダーに、取り込んであるの?」

 DVDは、複製できない。ちゃんと本物のDVDがある。

「どこに?」

 テレヴィのすぐ下に並んでる。

「どうして?」

 この曲は、私の大好きな曲だから、よくかけるんだ。それで、手の届くところに並んでる。

「あっ、その並んでるところに、AKB48のチームB『会いたかった』のアルバムのCDがある。1830mもある。トスカニーニの第九も、バックハウスベートーヴェンピアノソナタ第28番のCDも。ここ、指定席なのね。他にはブルーレイがいっぱい」

 『麻友』のブルーレイだよ。

「私のブルーレイ?」

 情熱大陸に出るちょっと前、要するに、2015年4月4日に麻友さんを見初めて以来、麻友さんが出たテレヴィの番組を、画質を落として、容量を小さくして、ブルーレイディスクに保存してあるんだ。

「その前は?」

 好きになってないんだから、録画するわけない。

「あっ、そうか」


 じゃあ、モーツァルト17歳の大傑作かけるよ。

「太郎さんが、間違って、アレルヤコーラスって言った曲ね」

 うん。アレルヤコーラスでなく、アレルヤ独唱だった。

 アレルヤコーラスは、ヘンデルメサイアだ。


♪ ターラ、トゥラララ、ララ、ルーラ ~


「いい曲ねえ」

 本当に。

「でも、これは、私には、歌えないわよ」

 いや、ミュージカル女優として、研鑽を積めば、歌えるかも知れない。

「太郎さんが、買いかぶるから、私、ただのアイドルから、もっと成長しなきゃって、頑張ることになった。太郎さんの言葉は、私に取って、諸刃の剣よ」

 でも、こうやって優しく今、なでてあげてるじゃない。

「うん。気持ちいい。電車の中で、こーんなにして、男の人にしなだれかかってる女の人を見て、いいなあって思ってたけど、私、そうなれてるわね」

 どんな気持ち?

「もっと、幸せいっぱいな心になってるのかと思ってたけど、結構、雑念があるわね」

 それで、いいんだよ。麻友さんも、一番異性とそういうことしたかった年頃に、禁止令のために、指をくわえていなければならなかった女の人なのだものね。

「女の子とは言わずに、女の人?」

 24歳だもの、もう麻友さんは、女の子じゃない。

「太郎さんは、あのもどかしい気持ちが、分かるの?」

 麻友さんは、17歳頃から24歳まで7年だけど、私は、今、47歳なんだから、30年も指をくわえていたんだから。

「でも、太郎さん、私の17歳のときの写真集、表紙からして、吐き気がするって」


 あっ、そのことに関して今朝、すっごいことに気付いたんだ。

「いつもの太郎さんの発見ね」

 あの『まゆゆ』の表紙を見て、『とにかく明るい安村』さんが、『安心してください、穿いてますよー』という芸を、始めたよね。

「うん。そう」

 安村さんは、まゆゆに、アイディアを使う許可を求めに行ったとき、その芸を見せたら、まゆゆがものすっごいイヤーッな顔をして、でも許してくれた、と言ってた。

「それは、本当よ」

 でも、麻友さんの気持ちを、今まで私は、表面的にしか、分かってなかった。

「どこまで、掘り当てたの?」

 結論を、先に言っちゃうと、あの表紙の写真で、麻友さんは完全に全裸だったんだね。

「そうよ。あれは無修正のフルヌード写真だったのよ。写真撮影の場で、私は一糸まとわぬ姿に、スタッフの前でなって、それで、体育座りして、撮影したのよ」

 そうだったんだね。

 まだ、まだ、花も恥じらう乙女心を持っていた麻友さんに、AKBグループは、そこまで要求したんだ。

「でも、あの写真集を買って、太郎さんは、表紙を見て、『なんか、ヤダな』と思ったと、言ってきた。女の人の写真集を買って、全裸の写真を『ヤダな』と蹴って、他の写真をどんどん見ていくなんて、太郎さんくらいなものよ。しかもそれを、ブログに書いてきた。最高よ」

 どうしてそのことに、気付いたと思う?

「論理的に説明できるの?」

 それを説明するには、あの、ウォルフガング・アマデウスモーツァルトの生涯を描いた、映画『アマデウス』を、観てある必要がある。

 あれを、観たことあるかい?

「もちろん、モーツァルトですもの」

 最初にかかる曲は?

「もちろん、サー・ネヴィル・マリナー指揮の25番。

♪ タタータ、タラーラ、タタータ、タラーラ ~ 」

 そう、小さい方のト短調だね。

「うん。モーツァルト交響曲第25番ト短調

 ここまでついてこれてないと、話にならない。

「それで、何の話をしたいの?」

 写真や映画での修正、またの名をモザイク、またの名をぼかし、などという、その修正するということ。

「ああ、分かったわ。あの『アマデウス』という映画の中で、モザイクかかってる部分があるのよね。男の人の局部が見えないようにね」

 そうだよね。麻友さんなら分かると思った。

「それで、これが?」

 もし、モザイクを外したら?

「つまり、無修正にするということ? 男の人のペニスが見えるだけじゃない?」

 ペニスの他に、精子の作られる玉状の精巣というものの2つ入った、陰嚢(いんのう)という大きな袋も、見えるだろ。

「あっ、そうか。でも、男の人の局部がどうなってるか、なんて、のぞき込んだことないの」

 そう。そうだからこそ、私が麻友さんを助け出しに行かなければならなかったんだ。

「どういうこと?」

 17歳のとき、カメラマンの前で、全裸になるほど、辱められていながら、自分自身は、男の人の体を味わうことも許されず、握手会で、手を触る男の人しか、与えてもらえないなんて、どんなに辛かったか。

「太郎さんは、女の人の激情というものが、分かるの?」

 ある程度だけど、自分のパッションを、発散できなくて苦しんだことの延長に見える気がする。

「それで、そこからどうやって、あの写真が全裸だと導けるの?」

 そう。あの写真が表紙の『まゆゆ』という写真集だけでは、解は得られない。麻友さんには他に、『渡辺麻友 制服図鑑』と、『知らないうちに』という写真集がある。

「あの3冊を、入院するとき、持ち込んでるの?」

 一冊も持ち込んでないよ。でも、頭には、写真が浮かぶ。

「それで、2冊目は、何に使うの?」

 2冊目は、麻友さんはこんな風にもなるという、着せ替え用。

「じゃあ、『知らないうちに』を使ってなのね」

 あるファンの人が、ツイートしてたんだけど、この写真集の中で、麻友さんが、お尻の割れ目が見えるほど、薄いパンティをはいている日があると。

「そうね」

 その人曰く、

『もしまゆゆが、こっちを向いたら(ヘアも、全部見えてしまう)』

と。

「( )の中は?」

 私が補った。

 要するに麻友さんは、カメラマンの前で、全裸になるのなんて、怖くない。そして、いつからだろうと、遡ると。

「写真集『まゆゆ』の表紙のときと、解が導けた。アーベルの自然な着想の流露した分かり易い証明ね」


                」2018.11.4 19:37:56


2018.11.5 12:16:36「

 写真集を見なくても中の写真が頭に浮かぶ2人の言葉


「モテット K.165 は、随分長いわね。泥沼にはまってるんじゃない?」

 一度も、触れ合っていない麻友さんに、えげつない表現を用いずに、そういうことを話そうと思うと、説明が長くならざるを得ない。

「処女と童貞の会話として、読まなければならないのね。でも私達、本当にそうなんですものね。誰も、邪魔できない」

 そういうこと。

                 」2018.11.5 12:39:17


2018.11.5 15:31:01「


「『麻友50』のノートに移ったわね」

 60ページ30枚のノートを本当に4日間で、全部埋めて使い切った。

「カメの太郎さん、加速装置使いっぱなしね。燃え尽きない?」

 大丈夫なんだ。今までの人生でも、こういう風に、バンバン、アイディアとアイディアの間がつながって、連鎖反応が止まらなくなったことが、何度もあるけど、私が自殺したり、他人を傷つけたりというような、取り返しのつかないことにはならなかった。

「今回、その連鎖反応が始まったきっかけは?」

 麻友さんの『First contact』だよ。

「太郎さんの採点で、100点満点で1000点つけてくれた。あの日始まったのなら、私に、『補欠くん』の場外ホームランと言ってきた、『女の人に立っておしっこできるようにする医学機器を開発する』というアイディアね」

 そう。そのアイディアを本当に実現しようと、私が本気になったから、この混乱が生じた。

「混乱って?」

 私を、普通の日本人の集まりに置いておけなくなった。ということだよ。

「どうして?」

 今の日本で、女の人が立ちションしてたら、公然わいせつ罪で、捕まっちゃうよ。

「あーっ! 太郎さんが、気にかけてたのは、日本の大切な風土とか、歴史的な遺産とか、貞淑な女の人という言葉の持つ意味を、会得できる日本人の心だったのね。今、はっきりと分かった」

 文化というものは、多くの人が集まらないと、継承できないものだからね。麻友さんも、女優として、時代劇の『大奥』や、『遠山の金四郎』に出るために、努力したから、分かるでしょう。


「と、言うように、一晩で、語りきるつもりなの?」


 私達、肩寄せ合ってたまま、こんなにしゃべっちゃったね。

「さすがにもう、夕焼け空みたいよ。太郎さん、薬大丈夫?」

 あー、また薬飲んで、母にメール送らなきゃ。

「私が、パートナーになったら、私が、その役を担うの?」

 私の母が、麻友さんに頼んだらね。

「今は、まだお母様に、任せといて、いいの?」

 しばらくは、大丈夫。

「どんな薬を飲むの? 夕方は?」

 さっきと同じ、

 炭酸リチウム、100mg 3錠。

 マグミット、330mg 2錠。

 病気に効く薬、と、便を軟らかくする薬。

「結局、統合失調症の薬、そんなに飲んでないじゃない。本当に障害者なの?」


 今日、つまり、2018年11月5日の朝、京野先生に、不妊治療って、高いんですよね、とか、性病の話をしていて、

『本来、性病ってものは、あるんですか?』

と聞いたら、

『陰謀説ですか?』

という応えが、返ってきた。

「どういう意味?」

 つまり、エイズとか、クラミジアとか、淋病とか、ああいうセックスで感染すると言われてる病気は、世の中の性道徳を管理するために、お医者さんが創った病気で、そのお医者さんたちの陰謀に、松田さんは、やっと気付いたのですか? ということだよ。

「あっ、そういうことだったんだ」

 あまり、驚いてないな。

「太郎さんの、ものすごい発見に付き合ってるから、これくらいのことで、びっくりしないわ」

 そうか、だったら、今晩、私達2人が、ここでセックスするときに、梅毒がうつるとか、エイズがうつるとか、そういう心配を、しないな。

「だって、太郎さん。童貞だから、性病持ってるはずない」

 そういう意味でなく、今後、ものすごく熱心に慕ってくれるファンがいて、その人とセックスしてもいいな、と麻友さんが思ったとき、その人が童貞でなくとも、安心して身をゆだねられるんだね。

「ああ、そうすると、妊娠だけ気をつければ、いいのか」

 その妊娠だけど、膣の中に出しちゃったけど、この男の人の子は欲しくないという場合、射精された精子卵子にたどり着く前に、洗い流す方法が、存在するらしい。

 この話を、京野先生に話したら、

『洗い流すんじゃなくて、ピルを使うんです』

と、教えてくれた。

「ピルは、あらかじめ飲んでおかなきゃ」

 いや、ピルというのは、本来女の人の体を、妊娠しているときのような状態に保つ薬なので、精子卵子が合体して受精卵になった後でも、着床させなければいいのだから、効くんだよ。

「じゃあ、やりたい放題じゃない」

 そう。そうなんだよ。

「でも、私、今までずっと、…。何のために、悩んできたの?」

 そういう麻友さんの、この苦悩を経た、香りまで漂うような、美しい顔は、そういう経験を通過しなければ、ここに現れなかったのだと思う。

「太郎さん。口説いてるの?」

「キスしたい?」

「いいわよ。キスしても」



 本来、これ以上は、書けないはずである。

 だが、麻友さんと私の場合、これで終わらない。


「今回は、12秒以内のキスだったわね」

 普通12秒って言ったらものすごいディープキスだよ。

「今、ファーストキスしたばかりなのに、偉そうに」

 あっ、そうか。キスに関しては、麻友さんの方が、先輩なんだ。

「ここで、お仕置きよ、なんて言って女王様になることもできるけど、私と太郎さんは、そんなこと、今、やりたくない。でも、このシングルベッドじゃ、Cのセックスどころか、Bのペッティングもできない」

 そう。それも、考慮に入れた上で、ここに呼んだ。

「どうするの?」

 どっちにしても、私は、眠り薬飲んじゃうと、ぐっすり、眠っちゃう。その前に、芸能生活13年目を迎える麻友さんに、とっておきのクリスマスプレゼント。

「何をくれるの?」

 私のこの身体(からだ)。

「私にくれて、どうするの?」

 麻友さん、さっき、男の人の局部がどうなってるかなんて、のぞき込んだことないって言ってたじゃない。

「えっ、くれるって、つまり、お医者さんごっこ、相手してくれるってこと?」

 そうだよ。

 麻友さんが女優になる上で、最後の難関を越えるには、この部分を女の人に見られたり、触られたり、なめられたり、キスされたり、口に含まれたり、容赦なくたたかれたり、言葉を囁かれたりしたとき、それぞれ男の人が、どう感じるか、生の声を聞くことだよ。

「そこまで、してくれるの? じゃあ、太郎さんは、私が、太郎さんの全身を、ひとつずつ調べていくとき、どんな感じがしているか、全部正直に、中継してくれるの?」

 麻友さんには、ウソをつかない、という約束が、ここでも功を奏するね。

「そんなことしてくれた男の人は、確かにいなかったわね。その、お医者さんごっこをする、というアイディアは、誰にもらったの?」

 広島で浪人してたとき、妹の持ってたライトノベルを見てたら、書いてあった。

「その本の題名は?」

 覚えてない。

「どういう筋だった?」

 とにかく、小さい頃から男の人に体を遊ばれてた女の子が、本当に好きな男の人に会って、その男の人も、男の人のお母さんに紹介する段取りをしてくれて、2人にとっての初体験(もちろん2人とも、処女でも童貞でもないが)をするとき、男の人が、

『実況中継してあげるからね』

って言うんだ。

「えっ、それだけ? それだけのアイディアを、28年間もかけて、実を結ばせようというわけ?」

 だから、私の四次元ポケットからは、どんどん実を結んだアイディアが、出てくるんだよ。

 それに、女の人が立ちションできるようにする機械を作るために、女の人のあそこがどうなってるか、じっくり見てみたいんだよね。一度。

「わー、恥ずかしい」

「でも、改めて、尊敬する。それで、今の薬は?」

 統合失調症ための薬

 ジプレキサ(ザイディス)(口腔内崩壊錠という意味)、5mg、4錠。

 炭酸リチウム、100mg、2錠。

 統合失調症のための薬

 フルニトラゼパム、1mg、1錠。

 おつうじのための薬

 アローゼン、0.5g、2包。


「ああ、やっと、病気に効く薬が現れた。フルニトラゼパムは、眠り薬。炭酸リチウムは、一日中飲んでる。ジプレキサが、統合失調症のために、重要なのね」


              」2018.11.5 21:59:47


2018.11.7 17:48:57「


 まあ、そんな分析もできるけど、昨日(11月6日)京野さんにジプレキサが、口腔内崩壊錠で、手で溶けちゃって困ると言ったら、じゃあ普通の錠剤にしましょうということになったんだ。

「入院してると、毎日のように、主治医と会えるから、いいわね。でも、太郎さん、京野先生のことを、『京野さん』と言ったり、『京野穂集(きょうの ほつみ)先生』と言ったり、『京野先生』って言ったり、一定してないのね」

 うん。そのときの気分次第で、使い分けてる。

 実は、あの先生も加わって書いた論文なのかも知れないけど、

『KYONO Hoshu』

というようになってる文が、インターネットで引っ掛かるんだ。

「どっちが正しいの?」

 麻友さんと私が、今日ここで、お医者さんごっこをしたのを、後で報道された場合、

『結婚もしてないのに、そんなことを!』

と怒るような人が、麻友さんに思いを寄せている日本人(や、中国人?)の中に、残っていると、麻友さんや私は、今まで偽名なんて使ってこなかったけど、この報道をするとき、名前を変えて報道してもらわなければ、ならないよね。

「そんなの、いやよね」

 うん。偽名なんて使いたくない。

 でも、偽名を使い分けてる人の気持ちを尋ねたければ、実際に使い分けているらしい、京野穂集先生に聞いてみたらどうだろう。と、今感じたんだ。

「もう、エクスルターテ・ユビラーテ終わっちゃってるわよ。音楽モードが外れちゃって、テレヴィが映ってる」

 お腹空いてない?

「ああ、奢ってあげるわよ。何を食べたい?」

 麻友さんと行くのなら、あっ、ラーメンとかどうかな?

「ごひいきにしてるラーメン屋があるの?」

 らあめん花月嵐(かげつあらし)っていうラーメン屋なんだけど、AKB48のメンバーが、美味しいと宣伝したみたいなんだ。そのメンバーの写ったちらしが置いてあったことがある。

「AKB48が宣伝してるから、入店したの?」

 いや、AKB48なんかを知る前から、そのラーメン屋には行ってた。

「なんかって何よ!」

 ごめん。どうしても、アイドルなんかが! って発想が消えなくて。目の前にアイドルでもあった、ものすごい人がいるのにね。

「そこまで、正直に言われたら、怒れないじゃない」

 本当に、ゴメン。

「じゃあ、食べに行くわよ」




『生還しました』は、まだ続くが、眠いので、今日は、ここまで。

「太郎さんの、伝えたいこと、良く分かったわ。検討してみる」

 よろしく、お願いするよ。

「じゃあ、おやすみ」

 おやすみ。

 現在2018年11月23日22時17分である。おしまい。