相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

神地航也=ファインマン?

 現在2019年7月11日9時13分である。

 昨晩は、ぐっすり眠れて、今朝6時25分に、目が覚めた。

 昨日の書きかけの投稿の続きを、書こうかな? と思ったのだけど、記事を書くのに、時間を取られて、昨日(2019年7月10日)の『なつぞら』観ていないのを思い出し、新風を吹き込む意味も含めて、観てから書こうかな? と思った。

「あらっ、私が、久し振りに、登場したのに、観てなかったの?」


 ごめん。ちょっと、あの投稿に、気合い入れて、書いてたものだから。

「それで、二つの記事を、連投なんてことに、なったのね」


 そういうわけで、昨日の『なつぞら』観ていて、すっごく面白かった。

 麻友さんが、色々しゃべったり、絵を貼り直したり、面白かったんだけど、一番は、新人、神地航也(かみじ こうや)君。

 新人なのに、いや、新人だからか? バンバン思ったことを言う。宮﨑駿が、モデルなのかい?

「うん。そういうことに、なってる」

 本当の宮﨑駿が、ああだったかどうかは、分からないけど、ああいう人がいると、良いものができるよね。

「私に、ああなれって、言うの?」

 いや、そうじゃない。

 ただ、この後に書くことは、本当のことで、麻友さんにも、参考になると思う。


 先日の投稿にも書いた、物理学で、ナンバー2の人、ニールス・ボーア

 ボーアが、すごかったのは、前期量子論と呼ばれる、量子力学の前身を、作ったことだけじゃないんだ。

「あっ、もしかして、2016年6月18日の夜に、選抜総選挙で2位だった私に書いてきてくれた『悔しいね』という投稿のボーア?」

 そう。さすが、特待生。頭の回転速い。

「それで、そのボーアのエピソードがあるの?」

 とっておきの、エピソードがある。

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ニールス・ヘンリク・ダヴィド・ボーア


 これまでに、ファインマンの話は、麻友さんの耳にたこができる程話してきたから、良く分かってるだろうけど、ファインマンは、格式などというものを重んずるなどということは、ありえない人で、とにかく物理の話となると、相手が、年上だろうと、外国の重要な人だろうと、歯に衣着せずに食って掛かる人だった。

 物理学では、今はどうか知らないけど、半年とか1年に1回、特に優秀な物理学者の、学会が、開かれるわけなんだ。

 その席で、ボーアが見ていて、すっごく若いんだけど(ボーアは、1885年生まれ、一方、ファインマンは、1918年生まれだから、33歳年下)とんでもなく、良い質問をする学生みたいなのが、いることに、気付いたんだ。

 ただ、その学生、相手の学歴も賞歴も、無視して、質問している。

 そこで、ボーアは、次の会議のとき、息子のオーゲ・ニールス・ボーアに、

『この間、あの後ろの方の席にいたけど、盛んに質問していた学生に、会いたいんだがなあ』

と言って、コンタクトを取って、ファインマンに会った。

 ボーアが、

『これは、こうなるはずだよなあ、そして、これは、こうなる』

と、説明していく、だが、ファインマンの頭の物理は、ボーアと違うので(要するに、ボーアは、正準量子化で考えているのに、ファインマンは、経路積分で、考えている)(ここは、麻友さんは、分からなくていい)、ところどころファインマンが、

『違う違う、そこは、こうなるはずだ』

『そんな風には、ならない』

などと、ずけずけ言ってくる。

 それを、全部やって、ファインマンが、納得するところまで行ったとき、ボーアは、

『じゃあ、他の人も入れて、会議を始めよう』

と言って、会議に呼ばれていた人全員を入れて、会議を始めたんだ。


「うわー。ニールス・ボーアって、凄い人だったのね。息子さんも、物理学者だったの?」

 ただの物理学者じゃない、1975年『原子核の集団運動模型の発見と原子核構造理論の発展』の功績で、同じくデンマークのB.R.モッテルソンと、アメリカのL.J.レインウォーターと共に、ノーベル物理学賞を受けている。

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オーゲ・ニールス・ボーア


「親子で、ノーベル賞って、キュリー親子だけじゃ、ないのね」

 私も、麻友さんのために、今調べるまで、知らなかった。

「じゃあ、アッツアッツの情報ね」

 麻友さんにこのブログ書いてなきゃ、一生知らなかったかも、知れない。

「私、太郎さんに役立ってる。村ちゃんの作ってくれた料理を、食べてあげたということかしら?」

 このファインマンの様な人の用い方。これを、麻友さんに、伝授したかったんだ。

「太郎さん、『私の憧れの人』の記事では、そうなりたい、数学者は、アーベル、そうなりたい物理学者は、ランダウと言ってるけど、もしかして、ニールス・ボーアのこと、すごく尊敬してる?」

 実は、

『先生となるならば、ボーアのようになりたい』

と、思っている。

「太郎さんは、ひとりの人間の枠に、はまりきらない人なのね。太郎さんのブログは、何人かのゴーストライターが、書いているのじゃないかとも、思ったことが、あったけど、ゴーストライターに、こんなものは、到底書けないわね」

 じゃあ、先に書き始めていた記事の方、書き切るから、この投稿は、これで、おしまいにするよ。

「じゃあ、頑張ってね」

 うん。

 現在2019年7月11日11時54分である。おしまい。