現在2019年8月24日21時10分である。
麻友「あら、デートにお誘い?」
私「2カ月経っちゃったね」
麻友「私の方も、忙しいのよ」
私「それは、分かってるけど、久し振りに、クラシック音楽のデートだ」
麻友「『リンツ』? どんな曲なの?」
私「じゃあ、これを」
カルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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麻友「カルロス・クライバー指揮じゃない」
私「そう。珍しい映像だ」
麻友「太郎さんは、この演奏で、『リンツ』を楽しんでいたのでは、ないのよね」
私「うん。前回のデートのときの、『ハフナー』と、一緒に入っていた、『リンツ』で、楽しんでいたんだ」
麻友「お父さまが、音が良いからと買ったCDが、大当たりだったのよね」
私「そう。今なら当たり前だけど、『シャー』というノイズのない録音というのは、初体験だった」
麻友「そう言われれば、AKB48のCDにしても、『シャー』なんていう音は、入ってないわね」
私「そうだろう。デジタル録音というのは、画期的だったんだ」
麻友「それで、『リンツ』のエピソードは?」
私「1781年、25歳のモーツァルトは、ザルツブルグから、ウィーンに移り、翌1782年、父の反対を押し切って、コンスタンツェ・ヴェーバーと、結婚する」
麻友「電話もメールもない時代だから、説得というのも大変だったでしょうね」
私「いや、電話やメールが合っても、結婚相手の紹介は、大変だと思うよ」
麻友「それじゃ、どうしたの?」
私「少しでも、父と姉に、コンスタンツェを認めてもらおうと、ザルツブルグへ、花嫁を連れて行く」
麻友「認めてもらえたのかしら?」
私「決裂したというほどではないけど、1783年、モーツァルト夫妻はウィーンへ向かう。その中間地点にあったのが、リンツだった」
私「と、ここまで書いてきたけど、もう眠い。続きは、明日書くよ」
麻友「分かったわ。楽しみにしている」
私「おやすみ」
麻友「おやすみ」
現在2019年8月24日22時18分である。おしまい。