相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

『数学』というゲームの企画書(その2)

 現在2019年9月13日12時24分である。

私「今朝、9時4分に、起きられたんだ」

麻友「それが、どうしたの?」

私「9時にスマホのアラームが鳴って、『ああ朝か』みたいに思って、また眠ろうとして、ハッと『ゲーム作るんだった』と、思い出したら、嬉しくて起きられたんだ」

麻友「幸せな人ね~。私なんて、嫌でも起きていかなければならない日々を送ってるのに」

私「うん。麻友さんが、辛い日々を送っているのは、分かっている。でも、社会から必要とされず、何時に起きてもいい、起きなくてもいい、という人生を送っている私に取って、これが、どれほどの喜びであったか、想像してもみてよ」

麻友「ゲーム作るんなら、私とふたりでしゃべってないで、若菜や結弦も、加えなさいよ」

私「そうだな、そろそろ、加えるか」


若菜「お父さん。企画書なんて、本当に始めるんですね」

結弦「ロールプレイングゲームということ?」

私「色々なアイディアが、生まれてはどんどん選別されていっている」

結弦「例えば?」

私「昨日、モンスター達が、1,1,2,3,という数字を持って現れて、その続きを考えさせるというストーリーを、話したよね。あれを、改良して、主人公が男の人の場合、綺麗なお姫様が、裸にされて、岩に、鎖で縛り付けられているところを通りかかって、『助けてあげなければ』と思って、鎖に付いているダイアル式の鍵を回して、目的の数字を、見つけると、鎖が解けて、お姫様を助けられる。服を着させてあげて、それからふたりで、数学の世界の冒険に出る。というのも、考えた」

若菜「どうして、裸にされてなければいけないのですか?」

私「そう。悩んだのは、このゲームをプレイするのは、女の子でもあり得るからなんだ。数学の世界に、男の人も女の人もない。ところが、数学史を紐解くと、20世紀前半までで、有名な女性数学者は、ソーニャ・コワレフスカヤと、エミー・ネーターの2人だけなんだ。数学の世界にも、ある意味セクハラのようなものが、あるんだよね。だから、私は、むしろこのゲームを、女の子にやって欲しい。素晴らしい女性数学者を、輩出できたらこれに勝る喜びはない。そこで、悲劇のお姫様を、白馬に乗った王子様が助けるという、ありきたりのストーリーは、採用したくない。裸にされているというのは、小学生くらいの男の子に取っては、それだけでも、女の人の体ってどうなっているのかな? と、興味を持つからなんだが、女の子に取ってみれば、不愉快かも知れないよね」

麻友「『裸にされて、岩に、鎖で縛り付けられる』なんて、太郎さん、大学時代にやった、アダルトゲームみたいなタッチで、作ろうというの?」

私「あっ、これは、そうじゃない。ギリシャ神話に、お母さんの王妃カシオペアが、『私の娘は、誰よりも美しい』と、自慢していたら、海の神様が怒って、海を荒らしたので、王様がどうしようと困っていた。そのとき、娘のアンドロメダ姫を生け贄にすれば、海が静まるという噂が流れた。王様は、姫をかくまおうとしたが、村人達が、強引に姫を奪い取りに来て、アンドロメダ姫を全裸にして、鎖で海岸の岩に縛り付けて、生け贄にした。という話があるでしょ」

若菜「その続きは、どうなっているのですか?」

私「その顔を見ると、石にされてしまうというメデューサの首を切り落として退治したペルセウスが、白馬ペガススに乗って、通りかかった。海の中から、おばけくじらが現れて、アンドロメダを食べようとするのを、ペルセウスメデューサの首を見せて石にして、倒す。アンドロメダを救い、結婚する。という昔からのお話だよ。カシオペア座アンドロメダ座ペルセウス座ペガスス座くじら座、などの星座と共に、言い伝えられてきたんだよね」

若菜「小さい頃から謎なんですけど、女の人の裸体の絵画や彫刻や写真は、たくさんありますけど、どうして、男の人の裸体は、描かれないんですか?」

私「単純に言って、綺麗じゃないからなんだけど、例えば、ミケランジェロの『ダビデ』像なんかは、さすがにミケランジェロだけあって、見応えあるよね」

若菜「どんな像ですか?」

私「これだよ」

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若菜「あっ、そうですよね。こうなるはずですよね」

麻友「何が、こうなるとか、言ってるの?」

結弦「あっ、この間、お父さんと一緒に観た、エディ・レッドメイン主演の映画『リリーのすべて』だろう。あれ、ちょっと変だよな」

麻友「ああ、鏡の前で、裸になるシーンね。あれは、本当の男の人では、ミケランジェロのように、なるわね。そこに、ウソがあるから、R15指定になったんじゃないかしらね」

私「ウソが描かれてるから、R指定になっているっていうの、初めて観た」

結弦「つまり、15歳くらいになっていれば、男の子でも女の子でも、あの映画を観て、『この部分は、見苦しくないように、修正したな』と、判断できるだろうと、線を引いたわけだね」

私「そうなんだろうと、私は解釈した」

若菜「私が、裸にこだわったからなんですが、でも、『男の人に、裸を見られたら、お嫁に行けない』というような乙女心を、小さいときだけでも、女の子が持っている権利を、このゲームをする女の子から、奪わないで欲しいなと、思うんですけど」

私「一本! 今の若菜の指摘、野球でいえばホームランとしてカウントしよう。縛られているお姫様を助けて、一緒に冒険に誘うというアイディアは、退けよう」

若菜「却下するということですか?」

私「却下というのは、ひとの意見を無条件に採用しないことだ。つまり、門前払いということだ。それに対し、私達は、十分考慮した上で、不採用にしたんだ。こういう場合は、退ける、というんだ。


結弦「じゃあ、使えるアイディアが、なくなっちゃったけど」

私「いや、今まで築いてきたものが、ほとんど崩れるんじゃないかと思えるほど致命的な部分のアイディアでも、良くないところがあるのなら、徹底的に治すべきなんだ」

若菜「全部、崩れちゃったら?」

麻友「大丈夫なのよね。相手が数学だから」

若菜「あっ、そうだった。犠牲者はどんなときも、0人なんだったわね」

結弦「そうだとすると、どんどんいいアイディア出さないと、バンバンつぶされるぞ」


私「書きたいことはたくさんある。でも、2歳児くらいから、認知症を防ぎたい老人までが、数学という同じ土俵で楽しめるゲームにするには、本当は私ひとりでゲームを作れるはずがない」

麻友「そうよね」

私「ただ、私は、このゲームを、全く0円で、プレイできるものにしたい。課金は一切なし。広告料もなし。だから、私以外の人がプログラミングしてくれるなら、私が、次々に面白いアイディアを、企画書として書いて、それを、本当に面白いと思ってもらわなければ、実現しない」

麻友「私も、ストイックと言われるけど、太郎さんも相当ね」

私「似たもの同士なんだよ。徹底的にやらなきゃ、気が済まない」

麻友「『小さいときは楽しかったんだけど、嫌いなものになっていた数学が、もう一度、本当に分かったら』というのは、時間があればやってみたくなることかもね。企画に賛同してくれる人に、出会えるよう、企画書どんどん書きなさいよ」

私「今日は、もう眠いから、ここまでね」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2019年9月13日22時53分である。おしまい。