相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

モーツァルト交響曲第38番『プラハ』

 現在2019年10月22日11時14分である。

麻友「ひとつきに2回、デートに誘ってくれるなんて、初めてね」

私「前回は、贋作の第37番だったからね」

麻友「でも、モーツァルト交響曲38番ニ長調K.504『プラハ』のプラハって、チェコの首都よね」

私「ああ、世代間格差を感じるな。私が学生だったときは、チェコスロバキアという国だった」

麻友「ああ、1993年にチェコスロバキアに分離したのね」

私「だから、私は、中学3年のとき、音楽の時間に、『ボヘミア、今のチェコスロバキアの作曲家、スメタナ交響詩『わが祖国』です』と、習った」

麻友「ああ、第2曲が、『モルダウ』の曲ね。中学は、一応授業に出させてもらってたから、覚えているわ」


私「そのプラハ、ある程度以上の歳の人にとって、プラハと聞いたら、『プラハの春』という言葉を、思い浮かべる」

麻友「私だって、プラハの春っていう言葉くらい、知ってます」

私「良かった」

麻友「でも、どういうわけで『春』なのかは、知らないけど」

私「そう、私も知らなかったんだ。ちょっとその話をするから、取り敢えず曲をかけよう」



モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K. 504 "プラハ"

ラファエル・クーベリック指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年録音


麻友「えっ、クーベリックって、お父さまが、『ハフナー』と『リンツ』を買ったという」

私「そう、あのクーベリックなんだ。ただこの流れているのは、1952年の録音だから、ディジタル録音ではない」

麻友「ああ、そうなの」


私「それで、プラハの春なんだけど、私が、初めていずみ野で倒れて、戸塚共立第一病院に入院するちょっと前、私は、次の本を読み始めていた。


岸惠子『わりなき恋』(幻冬舎文庫

わりなき恋 (幻冬舎文庫)

わりなき恋 (幻冬舎文庫)


麻友「岸惠子さん」

私「もちろん知ってるよね」

麻友「そりゃあ、女優やってて、岸惠子さん、知らないっていったら・・・」

私「この本の場合、テレヴィで本の紹介のコーナーで、ご本人が出ていらして、紹介してたんだよね。それで、面白いかな? って思って、買ったんだ」

麻友「でも、2014年8月5日刊じゃ、太郎さん、もう入院してる」

私「鋭いな。6月24日に入院してるんだものな。実は、まだ文庫になる前の、単行本を買ったんだ」

麻友「ああ、それなら分かる。2014年6月、私が、AKB48の頂点を極めた頃、太郎さんは死にかけていたのよね」

私「こういう風に、テレヴィの紹介で買った本に、以前も話した、林真理子の『下流の宴』という本もある」


林真理子下流の宴』(文春文庫)

下流の宴 (文春文庫)

下流の宴 (文春文庫)


麻友「太郎さん、乱読ね」

私「確かに、色々読んでいる。この本は、少し話の先の方から、記述が始まる。プロローグの部分で、読者を引き込む」

麻友「『数Ⅲ方式ガロアの理論』も、最初に、ガロアガロアって、引き込んでたわね」

私「麻友さんまで、数学を話題にし出しちゃった」

麻友「それで?」

私「第1章が、『プラハの春』なんだ」

麻友「えっ、1968年が舞台の小説なの?」

私「いや、現代が舞台なんだけどね、読み始めたら、69歳のおばあさんのような人が、寂しそうに旅客機のファーストクラスに乗るということの説明から始まる。ファーストクラスに乗る人なんて、もの凄く大事にされているんだね。航空会社の人に、隣の席を空けるかどうかまで、全部面倒見てもらえる」

麻友「ああ、さすがに、私も、ファーストクラスには、乗ったことないわ。秋元康さんは、乗ってるでしょうけど」

私「飛行機が墜落したとき、一番生存確率が高い部分なんだろうけど、日航のジャンボ機が御巣鷹(おすたか)の尾根に、落ちたとき、生存者4人は、普通の乗客だったけどなあ」

麻友「そこまで、お金を使わなくっても、いいかもね」


私「それで、きっかけは、パリへ向かう飛行機なのに、隣の席の男の客が、『プラハへ行きます』と言ったところから、2人が引きつけ合うことになる。実は2人とも、プラハの春のとき、プラハにいたのだと、分かってくる」

麻友「それで、プラハの春って、何なの?」

私「その2人の会話を写してもいいんだけど、かなり長いので、まとめると、チェコスロバキア共産党第一書記(つまり最高指導者ね)ドプチェクが、1968年1月に就任して以来、ソ連共産主義から脱却する政策を、進めていたんだ」

麻友「当然ソ連は、面白くないわね」

私「ある意味クーデターだからね。それで、ソ連は、ワルシャワ条約を楯に、1968年8月20日深夜、戦車部隊で、チェコスロバキア全土を占領した。ドプチェクは、ソ連に逮捕された」

麻友「その実らなかったクーデターを、プラハにいっとき訪れた春として、『プラハの春』と呼ぶのね」

私「そう。当時も、電子辞書で、色々調べた」

麻友「えっ、でも電子辞書、その頃持ってなかったんじゃない?」

私「いや、1台目のSHARPのを既に持っていた。2006年12月24日から、使っていた」

麻友「誰かからのクリスマスプレゼントだったの?」

私「いや、自分で買ったんだ。当時、女の人の親友なんていなかった。それに、プレゼントに、35,780円なんて、ちょっと高すぎるでしょう」


麻友「でも、太郎さん。一昨年、電子辞書買った」

私「それは、2015年8月2日に、1台目が壊れちゃって、2017年2月28日に、やっと新しい電子辞書を買ったんじゃない」

麻友「全部、記録取ってあるのね。日付や値段」

私「出納帳に記入してあるからね」

麻友「Excelでもないのに」

私「手書きのノートの方が、書き込みなんかがあって、かえって分かり易い。Excelでも、そういうことできるのかも知れないけど、Excel買うくらいなら、Mathematica買う」

麻友「目指すものが、大きい!」


私「そういうプラハだけど、モーツァルトの時代に、そんなことは、関係なかった」

麻友「モーツァルトの『プラハ』の一番の特徴は?」

私「後期6大交響曲の中で、唯一3楽章形式であることかな?」

麻友「ちょっと、短いのね」

私「そう。私は、『プラハ』の演奏をブルーノ・ワルタークリストファー・ホグウッド、ラファエル・クーベリックの指揮で、聴いたことがある。それぞれに、特徴がある」

麻友『ポピュラー音楽だと、カバーとかやるけど、クラシックにはそういう楽しみがあるのね」

私「それが、伝わったところで、今日もラヴホテルへ行こう」

麻友「中継なしのね」

 ・・・

 現在2019年10月22日21時26分である。おしまい。