現在2020年8月20日19時45分である。
麻友「今日は、生活費の日だったのね」
私「そう。生活費2000円と、夕食費1500円と、ポートの交通費2000円と、土曜日の新聞代150円を、受け取った」
麻友「それで、3日間、生きられるの?」
私「家賃とか、光熱費とか、水道とかは、別に出してもらっているから、これで、大丈夫なんだ」
麻友「お洒落は?」
私「そうだな、麻友さんとつき合うなら、お洒落にも、お金がかかるか」
麻友「今は、どうしてるの?」
私「シャツも、ズボンも、トランクスも、靴下も、母が渡してくれたものを、身に付けている」
麻友「お洒落したいと、思わないの?」
私「だって、彼女できたこと、ないんだもの。お洒落する必要が、なかった」
麻友「逆なのよ。お洒落しなきゃ、もてなくて、彼女はできないのよ」
私「彼女作りたい、なんて、漠然と思ったことないんだ。麻友さんのことは、好きになっちゃったから、『この人の隣に立つには、少しはお洒落しなきゃな』と、思うようになったけど、こんなことは、今までなかった。でも、サルトルは、ボーヴォワール達に、服とか靴とか、選んでもらってたんだよ」
麻友「サルトルなんて、見習っちゃ駄目よ。ノーベル賞突き返すなんて、普通の人のやることじゃ、ないんだから」
若菜「でも、お母さん。48歳まで、お洒落したことのなかったお父さんに、今すぐって言っても」
私「麻友さん。母が、麻友さんを、快く思っているかどうかは、今年の暮れに、母があのダッフルコートを、着させてくれるかで、分かるんだよ」
若菜「あのダッフルコートって、いいコートが、あるんですか?」
私「確か、横浜翠嵐にいたときだな、冬に、ソニーのライトアップで、立派なダッフルコートを、買ってもらった。お洒落の分からない私でも、素晴らしいというのは、分かった。ところが、それから、1回だけ着たけど、その後の冬は、母が、『今年は、この型は、流行らない』とか言って、一度も着させてもらえなかった。京都で倒れて帰ってきた後、弟が1回、それを着たけど、私はこの30年間、着させてもらっていない。麻友さんが、その封印を解いてくれると、嬉しいのだが」
結弦「お母さん。お父さんも、馬子にも衣装で、色々、隠れてるみたいじゃない」
麻友「太郎さんだけでも、まだまだ楽しみは、あるのね。それじゃ、キラキラ始めて」
私「まず、今まで得られている成果を、確認しよう。
が、留数解析の結果として、一応、得られている」
結弦「それから、
が、ベルヌーイ数の定義から、得られている」
若菜「この小文字のベルヌーイ数から、大文字のベルヌーイ数へ、
と、変換すると、
となって、後ろの項の を にするために、 を、かけると、
となる」
麻友「太郎さん。もうちょっと、思い通りにやって良いわよ。付いて行ってるから」
私「そうか。だったら、もうひとつ、約束をしよう。関数、 というものを、
と、定義しよう。上の計算から、
だということは、分かるね」
麻友「大丈夫」
私「さて、数学科に来るような人には、常識なんだが、オイラーの公式というものが、あったね」
麻友「数学で、一番美しい式?」
私「そう。
というもの」
結弦「以前、テイラー展開を、用いて、証明した」
私「この公式で、 を、 で、置き換えると、
なんだが、 という関数は、グラフを思い浮かべれば分かるように、左右対称だから、
となる。一方、 という関数は、原点で、半回転させると、一致するので(これを、奇関数、という)、
となる。並べると、
となる。ここまで、大丈夫?」
麻友「この後も、ずっと、続くの?」
私「かなり続く」
麻友「じゃ、今日はここまでで、投稿してよ」
私「分かった。じゃあ、今日は、解散」
現在2020年8月20日21時28分である。おしまい。