現在2021年6月26日15時41分である。(この投稿は、ほぼ1564文字)
麻友「駆け落ちは、失敗したということかしら?」
私「そう、結論を、急がない。時間は、このブログでは、5月7日から、一気に6月26日まで、タイムスリップ」
若菜「まだ、知りたいことが、色々ありました」
結弦「朝ご飯を、食べると言ってたな」
私「じゃあ、始めるよ」
麻友「まともな、お茶碗というものは、ないの?」
私「ご飯を食べる、お茶碗というものは、ない。この深い底のスープ皿で、ご飯も食べてる」
麻友「衛生的と言えば、確かにそうね。それで、消毒用ジェルは?」
私「はい」
麻友「なんか、ホコリ被っているけど」
私「それは、最初に、横浜市立みなと赤十字病院の精神科に、入院したとき、半月ほど経って、病棟から出られるようになって、売店に行ったとき、売られていたんだ」
麻友「それで?」
私「値札が付いてなかったんだよ。それで、『これ、売っちゃいけないものなんじゃないか?』とか、妄想が湧いて、『じゃあ、買っておこう』と、買ってきたんだ」
麻友「えっ、そんなに、パッと、妄想が湧くの?」
私「最近は、本当に良くなったよ」
麻友「お箸、どうする?」
私「麻友さん、そのお箸、使って良い。どうせ炊き込み御飯だし、私は、スプーンで食べる」
麻友「あーん。とか、やってみる?」
私「こんなこと、恋人達の最初期だけなのかなあ?」
麻友「何年もやってたら、不気味よ」
私「やって欲しくもあるけど。取り敢えず、1回やって」
麻友「あーん」
私「あっ、美味しい」
麻友「私にも、やって」
私「麻友さん。あーん」
麻友「1回は、やって欲しかったわね」
私「恋愛って、初めてなことを、楽しむものなのかな?」
麻友「それだと、2人目以降、つまらなくなるわね」
私「この人では、初めてということかな?」
麻友「新鮮さがなくなったら、恋愛は、成り立たないんじゃないかしら」
私「だから、結婚は、青春の墓場?」
麻友「常識に立ち向かうんじゃなかった? 太郎さんは?」
私「そうだったな。取り敢えず、食べ終わったら、お皿に水張っておいて」
麻友「すごい、流しね。掃除しないの? 磨けば綺麗になるはずよ」
私「それは、分かっている。でも、7年間、毎日掃除して、家を返すとき、敷金が、全部戻ってくるのと、7年間、汚れても気にせず、気楽に生きて、7年後に、部屋を元に戻すために、お金を何万円か払うのとでは、私は、後者の方が良い」
麻友「正直っていうか、なんというか。でも、これが、太郎さんよね」
私「私が、数学をやっているところを、見たいと言ってたね。見せてあげるよ。今は、選択公理から、ツォルンの補題を、証明してる。彌永の『集合と位相』なんだけど、あまり分かり易い証明じゃない」
麻友「ノート見ていい? すっごい、研究者注とか、分からないところ、全部拘っているのね。こういうのも、私に、説明するつもりなの?」
私「こういうことも、訓練で、できるようになるんだ。麻友さんにも、ちょっとずつ話していくよ」
麻友「太郎さんのノート見ていると、確かに太郎さんには、分かっているんだと感じる。ちゃんと、分かるものなのね。いつか、話してもらっても良いかもね」
私「もう、21時53分だから、シミュレーション終了」
麻友「次回を楽しみにしているわ」
結弦「お父さんに、数学知りたいなんて言ったら、大変だよ」
若菜「愛の力があれば、乗り越えられるかもです」
私「じゃあ、おやすみ」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
現在2021年6月26日21時58分である。おしまい。