現在2021年7月12日18時06分である。(この投稿は、ほぼ3291文字)
麻友「今日は、通院だったの?」
私「うん。父も、同じ病院にかかっているので、母は、両方、はしごしたりしている」
麻友「太郎さん。真面目に聞いて。太郎さんは、かなり正直に、このブログに書いてくれてる。だから、私も、凄く参考になる。ただ、困るのは、太郎さんが、長編小説みたいに、だらだらと、長く書き出すと、集中力が切れちゃう」
私「要点だけ書けと?」
麻友「うん」
私「好きです。おしまい」
麻友「そういうことに、なるんじゃないかと思ったから、『真面目に聞いて』と言ったのに」
私「分かってる。今のは、お遊び。そうだな。駆け落ちの要点か」
麻友「まず、どれくらい、旅費は、掛かるの?」
私「片道、2時間くらいの電車に、1700円くらい。そこから、バスで、30分くらいかな? 500円くらい。合わせて、ここから、2200円くらい」
麻友「おー、一気に、真剣な話に、なった。前にも聞いたけど、お父様が、土地の付いた家を買おうと言うことで、選んだのよね」
私「父が言い出したのは、本当だけど、母も、妹も、弟も、一所懸命、探していた」
麻友「太郎さんは?」
私「家を手に入れたのが、2003年頃だろう。確か2000年頃、京都大学が、今、復学しなければ、学籍を抹消しますと、言ってきた。私としても、学者になるのに、大学卒業は必要だと思ったから、母に、『京大に戻りたい』と控えめに言った。だが、『そんなお金は、ありません』と、言われた。その当時の主治医に、『大学に戻りたいのですけど』と、母の前で言ったが、どちらも『そんなことより、リハビリして働けるようになった方が、良い』と言った」
麻友「ああ、だから太郎さんは、大学に戻らせる学費はないのに、家なんて買って! と、怒ってたのね」
私「そこのところの私の心理は、複雑なんだ。もし、私が、本当に、数学も物理学もバンバンできて、頭角を現せるくらいに戻っていたら、大学卒業と、さらに大学院博士課程中退までの学費を、後で働いて、必ず返しますからと、証明して、京都に戻り、下宿はお金が掛かるというのであれば、大学院は、当時、東京大学大学院にいた、佐藤勝彦先生の研究室の門戸を叩くという道も選べたかもしれない。だが、肝心の私の頭が、数学は、整式の割り算を、縦書きにしなければならない。物理学は、高校2年生の問題すら解けないのだから、どうしようもない。『戻っても、卒業できるか分からないな?』という状態だから、お金を下手に出されたら、困るな。という状態だったんだ。休学中の4年か5年くらい、本当は父母は、もしかしたら息子が戻れるかも知れないと、学費をずっと半額払い続けてくれていたんだ。というのは、麻友さんに会った後になって、知ったことだった」
麻友「太郎さんって、もの凄く無駄になったものの上に、成り立っているのね」
私「麻友さんには、もう必要ない本だけど、先日(7月10日)図書館へ行ったとき、次の本が、目立つところにあった」
麻友「え、ティーンズ?」
私「気になったら手に取るで、ざっと見ると、『イジメに遭ったら』に、山田詠美『風葬の教室』が、『人生に絶望しました』に、V.E.フランクル『夜と霧 新版』が、挙げてあった。山田詠美は、今は、置いておこう。『夜と霧』は、お前が生きている価値なんか全くないんだと、言われ続けながら、生き抜いた人の書いたものとも、言える。麻友さんが、今、どんな心理で、このブログを読んでいるか、分からないけど、将来、どんな状態かになって、もう人生これまで、と思ったとしたら、最後にもう1回、この本を読んでみて」
麻友「太郎さんって、ほんと、真面目ねえ。私は、感情をなくした、人間よ」
私「もう、麻友さんに、そんな思いは、させたくないよ」
麻友「私が、『太郎さんって、もの凄く無駄になったものの上に、成り立っているのね』と、言ったから、傷ついちゃった? 太郎さんが、生きているのは、無駄にはなってないわよ。私、太郎さんのこと、好きよ」
私「ますます、傷ついちゃった」
麻友「もう。シミュレート、進めてよ」
私「とにかく、あの家を見つけるまで、母と妹は、何度も連絡取り合い、弟が、車を借りて、私も乗せていったこともあるけど、それ以外にも、何度も、現地に足を運んで、苦労した。よく、あのとき、あの決断をしたな、と、父も含め4人の先見の明に、頭が下がる」
麻友「太郎さんは、どう思っていたの?」
私「『この家を、買ったことが、役に立つのかなあ? 本当に、お父さんやお母さんが死んだ後、私が、ここで生きられるのだろうか?』と、上手く、自分の中で、処理できなかった」
麻友「太郎さんの頭の処理能力を、越えちゃったのね。太郎さん自身は、何回くらい、そのみかん山の家へ、行ったの?」
私「14回だ」
麻友「いつもの、データね。本当にすぐ出てくるわね。でも、あまり、行ってないんじゃない。最近は?」
私「父と母は、ときどき行っているけど、駆け落ちの場所にしようなんて、ブログに書いちゃったから、今更、一緒に連れてって、なんて言いにくくなっちゃって、行きそびれている」
麻友「どうして、行きそびれるの?」
私「駆け落ち先が、今どうなっているかな? と、露骨に見に行くみたいじゃない。それに、私が、行っても、そんなに役に立たないんだよ。朝は遅くまで寝ているし、掃除ものろいし」
麻友「『朝は遅くまで寝ているし、掃除ものろいし』カチカチ」
私「何を、カチカチやってるの?」
麻友「太郎さんのデータを、カウントしてるのよ」
私「こんな人と、駆け落ちできるかって?」
麻友「今、計測中」
私「だから、駆け落ちで、いいんだと思っているんだよ。WINDWS10 のマニュアルに、『露出激減し引退「静かな引き際」なぜ』という写真が載るほどの、超美人の麻友さんと、3カ月くらいハネムーンみたいな甘い生活を送って、麻友さんも私も、満足して、さよなら。でも、『サヨナラで終わるわけじゃない』なんだよね。女の人と男の人が、一度そういうことをしたら、つながりができて、また会いたくなることもある。会いたくなったら、また会えるのが、『サヨナラ、えなりくん』の村ちゃん。麻友さん、今後の目印を、いくつも置いてるじゃない」
麻友「太郎さんの側が、こんなに柔軟に、対応してくれるとは、思ってなかったんだけどね」
私「私も、最初から、こんなことを、考えていたんじゃない」
麻友「太郎さんこそ、6年以上、尽くしたご褒美として、私の身体で、初体験できて、蜜月は、味わえるけど、ご褒美の期間が過ぎて、私に捨てられて、何年も、忘れられる、なんていうのは、見っともなくて、恥ずかしいとは、思わないの?」
私「思わない」
麻友「えっ、恥ずかしくないの?」
私「相手が、麻友さんだもの。私に取って、それくらい辛く当たられたっていい、女の人なんだよ。麻友さんって」
麻友「捨てられたらどうするの?」
私「捨てられる前も、捨てられた後も、私は、数学をやっているんだよ」
麻友「かなり、立ち入った話も、したわね」
私「こういう話は、頭が冴えていないと、どんどん書けないんだ。でも、今日は、結構、気持ちよく、書けたな」
麻友「太郎さんのお父様を、どう説得するのか、という話を、まだ、聞いてないわね」
私「そこへ、飛ぶために、今日の最後の『恥ずかしくないの?』というやり取りを、書いたんだ」
麻友「太郎さんの中では、私に捨てられる、というのは、十分あり得ることなのね」
私「まゆゆファンで、こんな文面を、書ける人は、何人いるだろうか?」
麻友「ウフフ、じゃあ、今日は、おやすみ」
私「おやすみ」
現在2021年7月12日20時59分である。おしまい。