相対性理論を学びたい人のために

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駆け落ちのシミュレート(その26)

 現在2021年8月1日20時06分である。(この投稿は、ほぼ2761文字)

麻友「あっ、小さな公園が、あるのね」

私「京都から戻ってきて、しばらく、私に取って、大切な公園だった」

麻友「発病した後? 悪い男の人だと、疑われなかった?」

私「大学に入っているなら、忙しいだろうけど、もし働いていないのなら、すっごく暇だろう」

麻友「そうね。今まで、最高1日に睡眠時間1時間なんてことを、していた、私にとって、『何をしたらいいの?』って、本当に、時間を持て余す」

若菜「私達、AIには、分からないんですけど、やらなければならないことが、ないとき、人間は、どうするんですか?」

私「麻友さんの、実際のところを、話してよ」

麻友「人間、何かをしてなきゃ、困るのよ。だから、ジムで運動するとか、お芝居見に行くとか、色々なことを、作るのよ」

私「お金のある人は、そういう風に、わざと、仕事を作るんだよね」

麻友「うん」

結弦「お金がなかったら?」

私「私の場合が、そうだった。基本的に学生だったし、収入はなかった。まだ、障害年金も、手帳を交付してもらう前だから、もらえてなかった」

麻友「どうしてたの?」


私「朝10時頃起き、母に昼食を食べさせてもらって、まだ、眠くなったりしながら、母が、『散歩に行ってらっしゃい』と、14時頃言う」

若菜「どれくらい、散歩するんですか?」

私「この公園の向こう側の道は、JRなどの電車の踏切のある場所だった。今は、踏切はなくなって、自転車の通れる跨線橋(こせんきょう)になったが、27年前はそうだった。私の実家は、その踏切を越えた、向こうにある」

結弦「じゃあ、実家から歩き始めて、この公園を目標に、歩いてくるんだ」

若菜「どれくらい、時間かかるんでしょう?」

私「15分は、かからない。12分くらいで、着いちゃう」

若菜「それじゃ、散歩にならない」

結弦「もっと遠くで、目印ないの?」

私「歩いたって、しょうが無いんだよ。運動しなけりゃならないほど、太ってもいないんだから」

若菜「でも、健康のためには」

私「十分、健康なんだよ」

麻友「それで・・・」

私「そう。この公園に座って、子どもたちが、遊んでいるのを、見ている」

麻友「だから『大切な公園だった』わけね」

私「肉体は、健康だけど、精神を病んでいた。その病み方、というのが、自分でも最初は、分からないことだった」

麻友「太郎さんのブログの至るところに顔を出す、『数学に対して誠実であろうとする努力』と、『性の問題に対して誠実であろうとする努力』とが、実を結んでいないことなのよね」

若菜「障害自体は、統合失調症だけど、お父さんの場合は、分析していくと、そこへ行き着くのですよね。原因は」

結弦「それは、どういう風に、精神に、働いてくるわけ?」

私「例えば、数学の場合、出納帳は、足し算引き算掛け算だけだから、更なる介入は、しないことに、なっている。一方、一般の数学を、使う場合、微分積分も、実数の性質を使うから、実数というものが、きちんと定義されているかどうかが、問題となる。例えば積分を計算する場合、その収束発散を、どういう立場で、行っているか。また行っている立場が、十分満足できるものになっていると証明できているか」

結弦「ああ、そういうどうしようもない問題に、はまっちゃうんだね」

麻友「その大切な公園を、通って、太郎さんのご実家の場所を、案内して」


私「そうだね。この公園に座って、20分位、子供たちを見た後、私達の今来た方を、回って、実家に帰っていたんだよ」

麻友「1時間ちょっとで、帰っちゃわない」

私「そう。そして、『踏切越えて、ずっと行ったんだ』と、報告していた」

若菜「老人かと思いきや、22歳の若者ですからね。今のお母さん(麻友さん)よりも、5歳も若い。そりゃ、親御さんだって、なんとか、仕事に就けようと思いますよね」

私「確かに、今年12月に、50歳になる私とでは、違うんだなあ」

結弦「22歳から、生活教室すみれ会。新横浜のデイケアギャバンスパイス、ミシンがけのワートレ、栄信工業、チラシ配り、ネクスト、とらいむ、トントン、ポート。よくあっちこっち、見つけるよなあ」

私「びっくりするだろうけど、自分から、『ここへ行きたい』と、申し出たところは、ひとつもないんだ。誰かに紹介してもらっている」

麻友「何か、ケースワーカーの人などから、『ここが、太郎さんの良いところですよ』と、いうようなことは、言われたことないの?」

私「新横浜のデイケアに通っていたとき、バスで通っていた。片道220円で、往復440円。週5日だから、2200円だよね。それを、母に、回数券買うからと、毎週4400円もらっていた」

若菜「数学の本のためですか?」

私「あの頃、数学の本は読めなかった。辛うじて読めた、少女マンガの『ガラスの仮面』を、1冊ずつ買って、デイケアの本棚に、読んだら並べて、ずーっと読んでいった。単行本の方ではなく、文庫になっている方だった」

結弦「文庫だと何冊くらいあるの?」

私「当時22巻くらいだった」

結弦「随分買ったな」

私「ただ、その話を、ケースワーカーの人に話したら、『つまらなくて、やることがないときでも、そういうちょっとあるお金を利用して、自分の楽しみを生み出せる。というのは、松田さんの良いところだと、思いますよ』と、言ってくれた」

麻友「『ガラスの仮面』は、そういうことだったのね。それで、デイケアの本棚のは、どうしたの?」

私「それがねー。図書館でも、全巻揃っているところは珍しいくらいだから、デイケアのメンバーたちが、『借りていっていいですか?』といって、どんどん、借りるようになって、デイケアの財産になってしまったので、辞めるとき寄付してきた」

若菜「お父さんらしい。それで、今持っているのは?」

私「保谷へ行った後、池袋のジュンク堂書店で、今度は単行本を、揃えたんだ」

麻友「人間、49年も生きてくると、色んなドラマがあるわね」


若菜「女優のお母さんは、『ガラスの仮面』の、誰でしょう」

私「姫川亜弓なんじゃ、ないか?」

麻友「えっ、どうして?」

私「恋をしている人の様子を知るために、何人もの人と付き合ったり」

麻友「私、紫のバラの人の速水真澄こと太郎さんに、一途に恋してるのに」

私「本音が聞こえたところで、今日は、解散しよう」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2021年8月1日22時35分である。おしまい。