現在2021年8月30日21時48分である。(この投稿は、ほぼ3228文字)
麻友「ねえ、駆け落ち中だから、太郎さんのお父様やお母様の話も聞いたけど、太郎さんの通っている、ポートのものって、何か、ないの?」
私「そうだなあ、大事に、大事にされているから、あまり、写真ないかなあ、ネットで、カチャカチャ 『地域活動支援センターポート』 ポンッ」
私「少しは、ある」
麻友「えっ、これが、職場だったら、いいかもね」
私「そういえば、以前、トントンでも、一緒だったし、ポートでも、一緒なんだけど、何もしゃべらない人が、ひとり、いるって、言ったじゃない」
麻友「ああ、
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私「静かに過ごしたい人もいるだろうに、と言うかも知れないけど、私は、週に2日くらいしか行かないのだから、そんなに、迷惑ではないと思う。ひとり、何もしゃべらない人が、いるのだけど、その人は、親切で、ゴミ箱の場所や、コーヒーの場所を、教えてくれたりするので、嫌がられてはいないと思う」
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(『キラキラ星変奏曲(変奏8)』より)
と言ってた人ね」
私「そうなんだけどね。しゃべれないんだけど、訓練だと思っているのか、英会話のときに、参加するんだ」
麻友「声は、少しは、出るの?」
私「ほとんど、出てない。こちらが、唇の動きを見て、『◯◯?』と、聞いて、うなずくかどうか、でしか、コミュニケーションが、取れない」
麻友「それで、英会話に出てくるってことは、もの凄い努力しているのよ」
私「よく、小さいときに、非常な恐ろしいショックを受けて、声が出なくなっちゃう、という人の話を、聞くじゃない。そういうことなのかな? とも思っているんだけど、ちょっと分からない」
麻友「その人、英会話に出てきて、どうするの?」
私「英会話の先生も分かっているから、
先生「 What kind of song do you like ? 」
しゃべれない人「・・・」
先生 「えっ、えっ、あっ、エイケイビー? AKB48?」
ということが、あった」
麻友「AKB48が、好きなの? その人」
私「どうも、そうだったらしいんだ。だから、私が、うるさいかなあ、なんて思いながら、50インチのテレヴィで、You-tubeで、『心のプラカード』とか、『恋するフォーチュンクッキー』などをかけていたのを、秘かに喜んでいたみたいなんだ」
麻友「確かに、人の感情って、人の数だけあるわね。でも、AKB48を、好きだったのかしら?」
私「15時頃になって、その人のお母様が、迎えに来られたことがあったのね」
麻友「大変ね」
私「そのとき、偶然私が、『渡辺麻友』と、検索して、『シンクロときめき』を、かけていたんだ。そうしたら、
お母様「あら、家でもよくこういうのが、かかっているんですけど、これは、なんですか?」
私「ちょっと前の、AKB48ですね」
お母様「そうなんですか」
と、なったんだけど、ちょっと、『あれっ?』みたいな、雰囲気があった」
麻友「もしかして、その人、私のファンだった?」
私「向こうが、私は、麻友さんの大ファンであることを知っているから、こちらから、『まゆゆを、好きなの?』と聞いても、遠慮するだろうし、これ以上追求してない」
麻友「『W3M∞のシミュレート』というの、やったわね。微妙なところで、終わってるけど」
私「駆け落ちしてきて、面と向かって、その話をするのは、初めてだ」
麻友「あのシミュレートで、私が、太郎さんせこいなあと、チラッと思ったのに、気付いた?」
私「えっ、せこい? どういうこと?」
麻友「『ファンの人に、丸々2日、まゆゆをあげます』ということでしょう?」
私「そうだけど」
麻友「お金は取らないけど、1晩だけなんて、風俗嬢と同じで、心の温かみが、伝わるどころじゃないわ」
私「あれは、麻友さんのファンの人数の関係で、1人を、2日より多くするなんて、無理だったからじゃない」
麻友「その、何もしゃべらない人、の場合にしても、大変なファンかも知れないけど、2日必要じゃないかも知れない。一方で、私が、この人とは、1カ月は、過ごしたいと思う人もいるかも知れない」
私「麻友さん、1カ月過ごしたい男の人なんているの?」
麻友「太郎さん」
私「へぇっ、私とは、駆け落ちするんじゃなかったの?」
麻友「太郎さんは、本命じゃないの。今まで、楽しかったけどね」
私「私と、W3M∞のデートするって、言うの?」
麻友「太郎さんと、1晩だけデートなんて、ますます、燃え上がっちゃうわよ。だから、1月くらい、楽しむ人も、いて良いと思うの。その代わり、人数を絞り込むことに、なるけど」
私「麻友さんも、色々考えてくれてるんだ」
麻友「私が、何も考えていないみたいな、言いぶりね。人間は、みんな考えているのよ」
私「私は、1ファンか。それは、それで、あり得ることと、想定していたけど」
麻友「私も、これまでの、太郎さんの言動を、注視してきて、『この人は、結婚を望んでいるのではないな』と、判断したの。眞子様と結婚したい、小室さんは、弁護士になって、働いているわけでしょう。でも、太郎さんは、『5年後にはお金はなくなる』なんて言って、働かない。トントン工房で、短い時間でも、調理に入れば、1日に千円くらい稼げるのよね。でも、そんなことも、しない」
私「調理に入らないのは、のろさのために、周囲に非常に迷惑をかけるからというのも、あるんだけど、仕事は、他にもある。それに、加わらないのは、トントンや、ポートに、行きたい、という思いを、遮られたくないからなんだ」
麻友「やっぱり、太郎さんにとっても、仕事は、嫌なものなの?」
私「私が、一番楽しかった仕事は、校閲の仕事だった。でも、それが、バージョンアップして、翻訳になったら、辛くなっちゃった」
麻友「正直なのは、良いけど、仕事は辛いわけよね」
私「12歳のときから働いている麻友さんには、かなわないよ」
麻友「私、今、どんな仕事を、していると思う?」
私「外国の大学へ、行ってるんだよね。アルバイトなんて、している暇あるの?」
麻友「ちょっとは、学費の足しにしようと思ってね。学生食堂で、4時間くらい、調理しているのよ」
私「あっ、27歳でしょ。若いんだなあ。この間、家の側で、自転車にふたり幼い子乗せて、こいでいる、その子達のおかあさん、見て、『ああ、幼稚園入る前、お母さん、よく私と妹連れて、浜田山のスイミングスクールまで、渋谷から行ってたなあ』と思って、歳を計算して、『30歳。まだ、お母さん、若かったんだなあ』と思ったんだけど、麻友さん、それよりも、若いんだものね」
麻友「太郎さん。今年で、50歳になるんですものね。同じ目線では、見られないわね」
私「何もしゃべらない人にしても、私にしても、もう今更、結婚まで想定するのは、ほとんど、ありえない。でも、『あのまゆゆと、CDシングル1枚で、10秒しゃべれる、なんて言うのではなく、ゆっくり、おしゃべりが、したかったなぁ』という夢を、持つのは、許されないかい?」
麻友「そうか、太郎さんは、今日は、その話を、したかったのか。実際には、書くのに、3日かかってるわね」
私「頭の良い、麻友さんに、これ以上、書く必要はないね」
麻友「じゃあ、今晩は、おやすみ」
私「おやすみ」
現在2021年9月1日20時40分である。おしまい。