相対性理論を学びたい人のために

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出会い

 現在2007年8月22日9時08分です。

 2007年の7月23日に、15年ぶりに小学校中学校の親友と再開したことを書いた。その2人のうち、男性の方に、昨日は彼の自宅に、招待されていた。

 おみやげを何にしようかなあ、と思っていたのだが、お子さんはともかく、奥様が、食事の支度など、一番気を遣うことになるだろうから、花束、といっても、私の場合、何本も買うのも、上手くオシャレにまとめるというのが難しいので、深紅のバラの特に最上のものを、一本だけ買っていこうか、とか考えていた。

 しかし、バラじゃ食べられない。ということで、私の家の近くにある、工場直売の、シャトレーゼという少しオシャレなケーキ屋さんで、お菓子を買っていくことにした。

 17時に招かれていて、行ったのだが、その家の清潔感が、まず私を驚かせた。

 普段、足の踏み場もない家に住んでいる私から見ると、もの凄くその、凛とした空気に圧倒された。

 そしてもう一つ、二人のお子さんが、私になついてくれたのが嬉しかった。

 ここまで書いて、まだ、題名の「出会い」が、何を意味しているのか明らかにしていない。ここまで引っ張ったのだ。

 出会いとは、彼の奥様が、非常に素敵な方だったので、彼と奥様の出会いは、運命的な出会いだったのだろうな、と感じたことだった。

 文型の方なので、私の数学や物理の話などは、ほとんど分からないのだろうが、話している私に、全然いやな印象を与えない。

 田中芳樹の「銀河英雄伝説」の中で、キルヒアイスが初めてラインハルトに会う場面。

ラインハルトが言う。

ジークフリードっていう名前は俗っぽいな。でも、キルヒアイスって名前はいい。高原を吹き渡る風のようだ。」

 

 彼の奥様というのはそんな、とてもすがすがしい印象を与える人だったのである。

 私の親友が惚れ込んで、何度も職を変えながらも、必死で家庭を支えてきた理由が、良く飲み込めた。

 ただ、数学はからっきし駄目らしく、「博士の愛した数式」を読んだ時の感想を聞いた時、あの小説の白眉の一つ、最後の数行。

 

 生涯で最も速い球を投げていた江夏だ。縦縞のユニフォームの肩越しに背番号が見える。完全数、28。

 

 この、「完全数、28」という一言のキラリ光る冴えに、気付いていなかったのだ。

 これが分からなかったら、この小説を読み終わった後の読後感は、雲泥の差がある。

 そうすると、世の中の文型の人の多くは、この本が面白いとは言いつつも、こういう、数学の分かる人なら何でもなく分かる、著者の張り巡らせた数学の糸が、ほとんどほぐせないのだろうか。

 数学が分からない、ということは、何とも寂しいことのようにも思えた。ギリシャ時代やそれ以前から営々と積み重ねられてきて、音楽と同じように万国共通の言葉であり、そして、芸術にも等しい人類のかけがえのない遺産。

 それを、数字を見ただけで、いやだな、と感じさせてしまうようにしてしまった、現代の教育のあり方というものは、どこかで修正できないものだろうか。

 いつも前向きな私だからこそ、敢えて、不可能なことだとは言わない。もしかしたら、誰もがもっと、数学というものを、理解しようとし、そして理解する日も来るかも知れない。

 今日は、その素敵な奥様と、知的な人でも、数学が分かるかどうかは全く別の問題だ、ということを書いたことで終わりとしよう。

 私の親友よ。たぐいまれなる女性を見つけ、めとったことに、改めて、「おめでとう。」と言いたい。

 今日はここまで。

 現在2007年8月22日10時23分です。おしまい。