相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

世界標準を目指す覚悟 その2

 現在2006年6月8日20時30分である。

 昨晩私は一つの決心をした。

 5月5日の投稿で書いたように、世界的な物理学者になるために、まず数学を固めようと言うことで、数学の世界標準である、ブルバキの「数学原論」を4月27日から読み始めた。

 それは今も続いている。

 だが、理論物理学者を目指すと言いながら、私は理論物理学の世界標準、

ランダウ=リフシッツ の 理論物理学教程

を読み始めていなかった。

 実は大学2回生の時に、

 

力学 (増訂第3版)   ランダウ=リフシッツ理論物理学教程

力学 (増訂第3版) ランダウ=リフシッツ理論物理学教程

 

 

は、103ページまで、全部写し、省略されている計算を補ったということがあった。また、

 

場の古典論―電気力学,特殊および一般相対性理論 (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)

場の古典論―電気力学,特殊および一般相対性理論 (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)

 

  

は、4回生の時、ゼミで、一般相対性理論のところだけ読んだことがあった。

 だが、それ以後、このシリーズには手を出していなかった。

 理由は、この本の数学的記述の古さのためだった。

 もっと新しい本で、一通り物理を学んでから、それらを整理するために、このシリーズを読もうと思っていた。

 新しい本とは、例えば、「力学」はエイブラハムとマールスデンの本、「電磁気学」はバーガー&オルソンやジャクソンの本、「量子力学」は、グライナーやサクライの本、統計力学や熱力学はキッテルの本、一般相対性理論は、マイスナー&ソーン&ホイーラーの本、「流体力学」は、今井功の「流体力学(前編)」など、良い本がいっぱいある。

 しかし、それらの本を読み終えてから、ランダウ=リフシッツに取りかかったのでは、遅すぎると悟った。

 私はもう34歳である。20歳の時だったら、

 

Foundations of Mechanics (AMS Chelsea Publishing)

Foundations of Mechanics (AMS Chelsea Publishing)

 

 

を数学をしっかり勉強してから、始めようというのも間に合っただろう。しかし、あれから、14年。私は依然として、この本を読みこなせるほどにはなっていない。

 恐らく今から10年経っても、この本はまだ読めていないだろう。それが終わってからランダウ=リフシッツを始めるのでは遅すぎるのだ。

 前回のノートはあるが、14年も経っているので、ほとんど忘れてしまっている。改めて最初から写していくことにした。

 2回生の頃よりも、私の数学のレヴェルは上がっているので、以前見落としていたようなことにも気付くかも知れない。それに何より、全文写しは、非常な自信につながるのだ。

 そういうわけで、私は今日から、ランダウ=リフシッツの理論物理学教程を全巻読み通すことを決心した。

 しかしここで、一つ問題がある。現在このシリーズは3巻以降が絶版なのだ。私としては、初めの2巻を読んでいる間に、それらが復刊されることを願っている。

 そこでこのブログの読者にお願いがある。このシリーズを復刊させるのに協力して欲しいのだ。

 以下のリンクをクリックすれば、復刊ドットコムにつながる。是非1票投じて欲しい。

ランダウ=リフシッツの復刊を希望する

 それでは、記念すべき第1回目はこれで終わりとする。

 現在2006年6月8日21時05分である。おしまい。