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相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。

ようこそ諸君

 ようこそ私のブログへ

  この一番上の投稿のみ投稿時間を意図的に2018年12月31日に設定してあるので、常に一番上に表示される。2017年1月1日に2019年にシフトするつもりなので、半永久的に、最上段に表示されることになる。  

 

 これ以外の記事は、左の『ブログ内検索』に、キーワードを入れて、検索してほしい。かなり、検索能力は高いので、短い単語でも、大丈夫である。

 

 いくつか、私らしい、特徴の出た投稿があるので、それに対しては、常にコメントを受け付けやすいようにするためにこの措置を講じた。 

 

 これは、「a 女性科学者のスペース2」のsachiさんのブログで、「博士号の意味」という投稿を常時コメント可能にしているのを見て、思いついたものである。  差し当たって、今思い出せるものを並べておく。

 

 

★-7.なぜすばる望遠鏡を作らなければならなかったか(目の見えない人にものを見せるには)

 

★-6.小学生に選挙権を (1番恥ずかしい思い出と共に)

 

★-5.SONY許せぬと書きたかったが1(テロを未然に防ぐ方法)

 

★-4.SONY許せぬと書きたかったが2(逆アセンブルなんて言葉どこにある?)

 

★-3.SONY許せぬと書きたかったが3(少女よ、少年よ、アセンブラと等価になるコンパイラを作れ!)

 

★-2.SONY許せぬと書きたかったが4(勉強で、分からないことがあったら、どうすればいい?)

 

★-1.北上田君の思い出(科学はこう進め!)


★0.
さらば一般相対性理論(このブログに意義はあるのか?)

★1.
一般相対論の勉強法(分かろうとする努力が報われる方法)

★2.アインシュタインのくれた夢(1,000光年のリゲルに生きているうちに行けるか?)

 

★3.夢は実現してこそ相対性理論は、相対的というが、絶対的に効いてくる)

 

★4.相対論への招待(私の探検してきた相対性理論

 

★5.太宰治も役に立つ(それは、明治の恋愛だわ)(ドラえもんのブログの記事)

 

★6.私の役目(幸せな結婚をした家庭にも訪れる危機)

 

★7.社会を良くするにはどうすれば良いのか(生まれかわったら何になりたい?)

 

★8.相対論への招待(その2)三平方の定理を使えるか)

 

★9.お金を克服ニュートンの奇跡)

 

★10.相対論への招待(その3)(時間が遅れるって、それが理由?)

 

☆12.この世界の本当の姿は?3(努力で世界は変わるか?)(復活中)


★13.
解析入門Ⅰを読んでいるだけで十分勉強になる(正しくない命題の中には、正しくないということを誰にも証明できない命題がある)

★14.
順序に入り♪(数学において正しいとはどういうことか)

★15.『解析入門Ⅰ』§3問題5)
(この問題の完全解を作成中です)

★16.
「気違い」の定義統合失調症とは?)

 

★17.理論物理学者として(男の子達が、みんな喜ぶのにどうしてしちゃいけないの?)

 

☆18.分かりにくかったのだろうか(1~6,1~10)(私がどう気違いであるか)

 

★19.エイブラハム&マールスデン&ラティウに到達している統合失調症の妄想とはここまで広がる)

 

★20.神様(この世界には、「選ばれた人」が、いるのか)

 

★21.不協和音を不快に感じる理由(神様がいなくとも、この世界は、美しくなる)

 

★22.2人の素敵な女の人(ここが、渡辺麻友さんとの原点)

 

★23.傾国(天才というのは、無報酬でも努力できる人)

 

★24.『感情をなくした』心に響く言葉(皆、自分だけだと思っている)

 

★25.麻友&太郎という公認カップル (愛されていれば、ここまでできる)

 

★26.キスにも色んなキスがあるんですね渡辺麻友さんの心まで欲しいという人には、麻友さん自身を、麻友さんが耐えられるまで、一時、身近に行かせてあげるよ)

 

★27.先輩として叱る必要があるか(後輩との接し方)

 

★28.麻友さんの愚問(大先輩なら)

 

★29.ハグされちゃった (私にもガール・フレンドがいたことがある)

 

★30.私とエロイカ(なぜ私のペンネームがEROICAか)

☆31.私のメモ横浜市立みなと赤十字病院とは、こんなところだった)

 

★32.宇宙の外に出られる看護婦さん(柔軟な発想と読書)

 

☆33.やっぱり、シャコンヌにしようか前橋汀子さんとウィーン・フィルの共演を求む)

 

★34.最高の便箋(コンサートでのマナー)

 

★35.レオナルド・ダ・ビンチを真似てはいけない(リーマンゼータに関する私の数学の最前線の1つ)

 

★36.シュールですね(これを、数式ではなく、絵だと思ったのだな)

 

★37.「やっほー」の効果超越数の独立性に関する私の数学の最前線の1つ)

 

★38.はやぶさまゆゆか、はやぶさか)

 

★39.はやぶさ(その2)(映画『はやぶさ/HAYABUSA』の解説)

 

★40.はやぶさ(その3)(初めて、1回だけ1位になったきりAKB48を去った人)

 

★41.はやぶさ(その4)(それが、イトカワの微粒子か)

 

☆42.宇宙の年齢を求める(その1~その9)(ハッブル定数からの計算法を説明しました)

 

★43.IH(アイ・エイチ)調理器のこと(古典論で磁石とは相対論的現象だ) 

 

★44.ハイゼンベルグの先見の明(乱流は量子論的効果か?)

★45.
私が数学を信奉する理由(9.11はテロではない)

 

★46.欽ちゃんみたいな人に会いにいったら? (天才を目指す人へ)

 

★47.私の憧れの人(私はどんな人間になりたいか)

 

 

 

 以下は、女の人のところへ来たドラえもんというもう一つのブログの記事

 

★1.最初に種明かしします量子力学の使い道)

 

★2.右がどっちか答えるまで10分かかる少年(覚えている限り一番昔の事)

 

☆3.躍るアトム(その1~その5)(原子ってどれくらい小さい?)

 

★4.たのしい算数(数学の天才のつくり方)

 

☆5.持ち上がった卵(その1~その5)(人生最初の実験)

 

☆6.1から始める数学(その1~その15)(1から0をつくるまで)

 

★7.相対性に破れたスパイ作戦(ひらがなしか読めない子にこんな本無理か)

 

★8.相対性に破れたスパイ作戦(その2)(小学校1年生の私は何を見たのか)

 

★9.解ける謎は解こう(ブログのアクセス解析の謎)

 

☆10.謎、解けたよ(その1~その6)(すべて正直に公表することの大切さ)

 

 

 

   ★は、それだけで単独の投稿。☆は、その話題を論じた中で、中心となる投稿へのリンクであり、他のいくつかの投稿と関係があることを示す。

  コメントは、いつ行っても良い。よっぽど大量にコメントされない限り、なんらかのレスポンスはするつもりである。

  ワンクリック詐欺につながるようなコメントがあった場合を除き、基本的に、コメントはすべて残す。

  自由に書ける代わりに、下らない中傷を書いたりすると、永遠に残るので、後で恥ずかしくないよう、それなりに節度は守った方が、ご自分のためでしょう。

  それでは、炎上されるのは困るが、活発な議論をする分には、何度コメントされても良い。

  誠意のある熱心なコメントには、私としても、200字以上の誠実なレスポンスを出来るはずである。
  では、よろしく。

  追記  一時、このブログが、閉じられていた間に、2008年04月28日の「中島みゆきファンに捧ぐ」という投稿から、2009年07月04日頃の投稿までが、電子データから、削除されました。

 このブログを再開する際、電子的にバックアップを取ってあったものが、2008年04月28日までだったので、そこまでしか、まだ、復旧できておりません。

  しかし、私の家には、紙に印刷した形で、2009年04月18日までの投稿、および、コメントが、残されています。これ以前のものは、コメント者のリンクは復元できませんが、コメント本文は、復元できます。

 従って、皆さんが、心を込めて、コメントしてくださったものは、ほとんど、復元できます。  また、一度ネット上に流れた、データですから、本来なら、全部、どこかのハードディスクに記録が残っているはずです。

  私が、もっと有名になって、私の過去が語られる際には、その完全復刻版のブログが、公開できると思われます。

   それでは、よろしく。

2009年12月28日4時54分追記しました。
2015年8月5日3時43分一部改訂しました。

 

相対論への招待(その8)

 現在2017年4月21日22時42分である。

 やっとドラマのタイトル決まったね。

「もうクランクインしているの」

 そうらしいね。そうツイートしてる人、見かけた。

「太郎さんが、『相対論への招待』の連載を中断させてから、今日まで進まなかったのは、どうして?」

 そんなに、深い理由はないんだ。

 ただ、書こうというモチベーションが下がっていたというだけ。

「じゃあ、私に対する気持ちが冷めたとか、そういうことではないのね」

 麻友さんに対する気持ちが冷めたら、毎日ツイートしたりしないし。

「あっ、そうか」

 それに、麻友さんを、喜ばせることがある。

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)

 この雑誌。

「えっ、でも、私が、『みてね~』って言ったのは、これではないはず」

 分かってるよ。『TVBros.』の2017年4月22日号でしょう。

「記事を読んだのね」

 読んだ。ここに写真を出せないのは、アマゾンが取り扱ってないからだ。

「ただそれだけの理由か。それで、『FLASH』も読んだなら、感じるところがあったはずだけど」

 麻友さんが、10年後も結婚してないだろうと言ってる。

「どう思った?」

 最初、

『こんなめちゃくちゃ言っていいのかな?』

と思ったから、びっくりだった。

「どれくらい、びっくりしてた?」

 8時間半くらい。

「ずるーっ、何よそれ、どういう意味?」

 15時5分に雑誌を買ってきて、今見てて、気付いたんだ。

「何に?」

 麻友さんと柏木由紀さんの後ろに、風船が飛んでいる。

『4』と『1』

だ。つまり、4月1日のエイプリルフールだったんだね。

中島敦の『山月記』で、一日過ごせるって言ってたけど、本当ね。その雑誌の写真一枚で、8時間も楽しめるなんて!」

 ウフフ。

 これが、私の特技かも。


「でも、ということは、その雑誌、買ってくれたのね」

 昨日、コンビニで、見てきて、

『やっぱり、買おう』

と、今日、思ったんだ。

「そのきっかけは、なんだったの?」

 麻友さん、いつまでも、AKB48にいないよな、と思ったこと。

「私が、いつまでも、今のままではいないことをさとったのね」

 500円くらいの雑誌を、半年に一回くらい買ったって、バチは当たらないだろうなと思ったんだよ。

 毎月じゃないしね。


「太郎さん。私は、ドラマの題名を変えて、ついにスタートさせたわ。太郎さんも、『相対論』始動させてよ」

 ログの話で、道に迷ってたんだよね。

発展途上国の1億人全員に、1人1年間100万円で、9年間義務教育を与えられるかを、計算したかったのよ」

 すごい、記憶力だね。

「前の記事を、チラッと見たのよ」

 どこを見れば良いか、分かってるだけで、大したものだ。

「それで、{\log}を使うということは、

{\log_{10}100万円 \ \ \times \ \log_{10}1億人 \ =\log_{10}10^6 \ \times \ \log_{10}10^8 \ =6+8=14}

となる」

「これは、どういうことなの? 14というのは、何?」

 どんなに難しい計算でも、計算間違いしていなければ、丁寧にほぐしていくことで、解決できる。

 今の場合、100万円を、1億人に配るんだ。

 難しい説明をしようと思えばできるけど、そんなのは実際には役立たない。役に立つやり方を見せよう。

 100万円の単位と、1億人の単位を見ると、『万円』と、『億人』だ。

 でも、これをかけた結果は、いくら必要かが問題になっているように、『~円』となるはずだ。

 つまり、このかけ算をするとき、単位を書き間違えたんだ。

「ちょっと、ちょっと、いきなり『さっきのは間違い』なんて、どうしてそんなことが、言えるの?」

 私、計算するとき、単位なんて、すっごくいい加減にやってるんだ。だから、『あれっ?なんか変?』ということに、よく遭遇する。遭遇してから対処することにしてるんだ。

「やっぱり、太郎さんに、先生は、務まらないかも・・・」

『常に正しくあれ』

というより、

『間違いに気付き直せる人間であれ』

という方が、実際には、役立つ。

「それで、さっきの単位は?」

 『~円』となるはずだから、100万円は、これで、いいよね。

 問題は、1億人だ。

 1億人の単位を何かに変えて、万円とかけたとき、きちんと『~円』となればいいんだ。

「えっ、太郎さん。それは、無理よ。円に何かかけて、円にしようとおもったら、何もないものを単位にしなければならなくなる」

 さすが、特待生。

 私が、間違えてる。


 『~円』となるはずだから、100万円は、これで、いいよね。


と書いたところで、間違えた。100万円は、これでよくないんだ。

「どういうこと?」

 この100万円というのは、1人につき、100万円という意味だから、

100万円/人 (ひゃくまんえんぱーにん)

と書かなければ、ならなかったんだ。


「珍しいわね。太郎さんが、間違えたまま進んじゃうなんて」

 間違えることは、結構あるんだ。でも、今回のように、それを、残しておくことは、いつもは、しない。

「何か、言いたいことが、あったのね」

 時々紹介しているけど、この本、

矢ヶ部巌『数Ⅲ方式ガロアの理論』(現代数学社

数III方式 ガロアの理論

数III方式 ガロアの理論

 すっごく良い本なんだけどねぇ、今のように間違えたまま進んじゃって、後から、『あれは、間違いだった、やり直そう』なんてことが、何回も出てくるの。

 読んでる方は、何が正しいのか、さっぱり分からなくなるんだ。

「じゃあ、どういうところが、良いというわけ?」

 まず、歴史的に、数学が、こういうふうにできてきたのかと、分かるようになっている点。

「太郎さんが言ってたように、なぜ体というものを考えるの?というような疑問を持つ人には、良いかもね」

 それから、具体的な難しい計算をかなりやらせるので、計算力が付く。

「私は、やりたくないわね」

 あれー、麻友さん。素敵なことが待っているときの計算って、蜜の味だよ。

「他には、どんな良いところがあるの?」

 色んな文学や映画の一節を取り込んで、1章1章が、お芝居を観ているように楽しめる。

「例えば、どんな風に?」

 先日話した、『命短し,恋せよ乙女・・・』は、第23章だった。

 この章の題は、

『夢は方程式を駆けめぐる』

と、なっている。

 激しい方程式との戦いの末、アーベルは、今日アーベル方程式と呼ばれる方程式が、代数的に解けることを証明する。

「アーベル絶命!?」

 第23章の最後から、引用しよう。


広田 この性質を持つ方程式は,アーベルに因んで,アーベル方程式と呼ばれている.
 だが、一般な「代数的可解性の判定法」の発見は果たさず,労咳に倒れる.婚約者クリスチーヌに看取られながら,26年の生涯を閉じる.
佐々木 旅に病んで
      夢は方程式を
        駆けめぐる


「えっ、太郎さん。ネタバラしちゃったんじゃない?」

 大丈夫。ガロア理論勉強する人は、こういうことみんな知ってて、読んでるんだから。

「最後のは、松尾芭蕉の『おくのほそ道』?」

 ここは、私が間違ったこと書いちゃいけないんだ。松尾芭蕉は、『おくのほそ道』書いた後も生きてるんだ。そして、死の4日前に書いたのが、『旅に病んで夢は枯れ野をかけ廻る』なんだ。

「じゃあ、この句は、『おくのほそ道』には、入ってないの?」

 そういうこと。

 でも、麻友さんに書こうと思って調べたお陰で、このことを知った。『数Ⅲ方式ガロアの理論』の威力、今でもあったね。

「そうかー。太郎さんって、そういうとっかかりから、文学に入って行ってるのか。好きなことから入っていくから、身につくのよね」

 私、大学入って、2年くらいしてから気付いたんだけど、義務教育で教える事って、こういう、何かに入って行くときの、最初のとっかかりを与えるものなんじゃないかな、と思う。

「太郎さんは、なぜこの本の話を、しつこくしているの?」

 この本の解説が、きちんとできる人というのは、日本に数人だと思うんだ。

「太郎さんを含めて?」

 いや、私は、まだ完全には、解説できない。

「じゃあ、誰なら、できるの?」

 分からない。

「太郎さんは、どうしたいの?」

 この読みにくい本のきちんとしたガイドブックを作って、今の百倍くらい通読できる人を増やしたいんだ。

「なんのために?」

 いつも、言ってるように、日本の科学のため。いや、日本のため。もっというと人類のため。

「すぐオーバーになるのは、太郎さんに良くあることとして、どうすれば、いいかしらね」

 私は、またこの本が絶版になるのが、惜しいんだ。

「また、絶版になるの?」

 多分、10年たつまえに。

「でもね。話が古すぎるのよ。『命短し,恋せよ乙女・・・』なんていったって、いくら黒澤明が名監督でも、『生きる』なんて知らないわよ」

 それは、分かる。数学そのものは、1976年6月20日初版の頃とまったく変わってないのに、社会は移ろってしまった。

「『アラカン』にしても、今の人違うこと考えちゃって、嵐寛壽郎なんて、思い浮かべもしないわよ」

 でも、この本の読みにくさは、そこにあるんじゃないんだ。

 数学の本文が分かれば、そういうちょっとしたことは、

『古めかしい本だね』

で、通っちゃえるんだ。

 それなのに、数学の難しい概念がまわりくどく、それでいて不親切に書かれていて、理解できない。

「しょうがないじゃない。そういう本なんだもの。その本を読んで、太郎さんが立派な数学者になれば、周りの人のその本の見方も変わるわよ」

 そうか。まず私が、立派にならなきゃ誰もかえりみないか。

「そうよ。さあ、もう夜が明けちゃったじゃない。土曜なんだから、URLをツイートした後、早く寝れば、今晩があるわよ」

 じゃあ、ログの使い方からまた脱線しちゃったけど、題名はそのままに、投稿するよ。

「ばいばい」

 ばいばい

 現在2017年4月22日11時24分である。おしまい。

入院の思い出(その2)

 現在2017年4月14日21時19分である。

「太郎さん。今の私に新しいアイディアを説明してくれても、私には、分からないわ」

 確かに、30年以上、物理学をやってきた人間が、やっと思い付いたアイディアを、物理学を学んだこともない麻友さんが、分かるはずないのは当然だ。

「太郎さんが、喜んでいるのは、分かるけどね」


 4回目の入院に関しては、記事にしなければ、と思いながら、ズルズル引きずっちゃってることが、他にもあるんだ。

「どんなこと?」

 ひとつは、麻友さんに会う前の、『地震が起こっても火事になっても使えるエレヴェーター?』という投稿で書いたエレヴェーターのこと。

 麻友さんに会う前の3回目の入院の時には、確かに、

非常用エレベーター』

というプレートがはってあったのだが、私があんな投稿をしたためか、4回目に入院したときには、プレートがなくなっていた。

「太郎さん。過去に書いたことが正しいかどうか、随分丁寧にチェックしてるのね」

 そりゃー、科学者は、信用が生命だもの。

「次は?」

 2番目は、お風呂に入るときのことなんだ。

「4回目に入院したときは、お風呂に看護婦さんを呼んで、背中流してもらった?」

 そういうことじゃないよ。

 『この世界の本当の姿は?3』という投稿で、自分の予約した30分の下の欄に、『介助』と書いて、60分間の予約を取って、ゆっくりお湯につかるという方法を、看護婦さんから教わった、と書いた。

「そういえば、随分、優雅にやってるなあ、と思ったわ」

 あの方法なんだけどね、4回目に入院したときも、2回だけ、やったんだ。

 そうしたら、退院寸前の時に、

『松田さん、『介助』って、看護師が書くぶんにはいいですけど、松田さんが書いちゃダメです」

と、看護婦さんから、怒られちゃったんだ。

「本当は、いけなかったのね」

 それを、私は、こう取った。私は、もうこの病院に入院することは、ないのだと。

「太郎さんは、もう入院しないから、そういう入り方をする必要はない。一方、そういう入り方をすることを、他の人に吹聴しないでくれ、と言ったと取ったのね」

 そういうこと。

「そんなこと、信じられないけど、やっちゃいけないことを、堂々と書いちゃいけないわね」

 だから、修正の投稿をしなければならないと、思ってたんだよ。


「太郎さん。4回目の入院の時は、面白い収穫はなかったの?」

 麻友さんが面白いと思う収穫かどうかは、分からないけど、『SONY許せぬと書きたかったが』の一連の投稿で書いたことが、少し確かめられたというのはある。

「それこそ、面白い話じゃない、なぜ、今まで黙ってたの?」

 私に取って、麻友さんとの日常は、幸せなことが、いっぱいなんだよ。過去を、振り返ってはいられないんだ。

「あの一連の投稿の、何を確かめたの?」

 入院していた時、私より13歳くらい若い男の人と、仕事の話をしたんだ。

「太郎さんの仕事というと、物理学の話?」

 いや、コンピューターの話をしたんだ。

「ああ、その仕事」

 その人が、私に、

『パソコンで、プログラミングができますか?』

と、聞いたんだ。

 それで、

『C言語(しーげんご)で、インラインアセンブラなんていう機能があるなんて、去年まで知らなかった』

と、私は、答えた。

 するとその人は、

『この話は、もうやめましょう』

と言ったのだ。

「えっ、言っちゃいけないことだったの?」

 そうじゃないんだ。

 あの人は、私が、パソコンのことをどれくらい知ってるか、試したんだ。

 それに対し、私は、自分の知っている一番難しいことを話したので、あの人は、これで十分と思ったんだよ。

インラインアセンブラというのは、どの程度の物なの?」

 本当に使いこなせば、コンピューターウィルスを作って、北朝鮮の軍事基地にハッキングできるくらいの恐ろしいものなんだ。

「えぇっ、太郎さん、そんなことできるくらい、パソコンに詳しいの? じゃあ、私のパソコンも、ハッキングされてるの?」

 アハハ、安心して大丈夫。

 私は、インラインアセンブラという概念を知っているだけで、それでプログラムを組む訓練は、してないから。

 この間、麻友さんが、3次方程式の解法を見せてって言って、私が、カルダノの解法、見せたでしょう。

 そうしたら、麻友さんたら、『使えないじゃない』って言ったよね。

 あれと、同じ。

 北朝鮮にハッキングできるのは、あの時、3次方程式の解法を使えるところまで理解していた、私のようなひと。

 それに対して、3次方程式が解けるということは、私から聞いて知ったけど、その解法を見ても、実際使えないのが、麻友さんみたいなひと。

 そして、インラインアセンブラに関して、今の私は、3次方程式の前の麻友さんと同じ状態。

 ものすごい武器があるのは、分かって、どういうものを調べたら良いかは、分かったけど、それを実際、やり遂げるのは、ものすっごく手間がかかるというわけなんだ。

「でも、北朝鮮を、ハッキングして、北朝鮮の軍事施設に壊滅的な打撃を与えられたら、ものすごく良いことじゃないかしら?」

 うーん。人間って、こういうとき、コストと対価を考えるんだよね。

 私に取って、C言語を勉強するのは、すごい苦痛なわけ、それに対して、苦労して勉強しても、得られるのは、北朝鮮という小国を、失脚させるという程度のこと。

 これじゃ、釣り合わないよ。

「じゃあ、太郎さんにとって、どんな解決が、良い解決なの?」

 物理学をもっと進歩させて、生命を、制御できるようにして、北朝鮮の指導者に、自分から開国させるような、解決の方が良い。

「また、いつもの夢のようなことを」

 なぜ、このことにこだわるかというとね、インラインアセンブラは、技術者なら、誰でも扱えるんだよ。でも、物理学を生命に応用するのは、まだ誰にも、完全には、できてないんだ。

 夢のようなことかも知れないけど、本気で挑戦する人がいなかったら、科学は進歩しない。

「はいはい。それで、インラインアセンブラの話をしたら、もうその話はやめましょうといわれたことから、何が分かったの?」

 『情報処理2種』という資格があったの知ってる?

「あっ、名前は知ってる。確か、『第二種情報処理技術者試験』と言ってたのよね。今では『基本情報技術者試験』っていう名前になってる。でも、『二種』っていう言葉は、知ってる」

 さすが、パソコンオタクだな。

 ところで、その資格も、父が取った方が良いと言ったので、試験受けたんだ。

「ハーッ、東大学部3回、東大大学院1回、CAD利用技術者試験2回、そして、基本情報技術者試験も、受けてるの?ここに並べたの、全部落ちたものよね」

 そうだよ。英検3級は、受かってるから、ここには、含まれない。

「どうして、基本情報技術者試験に落ちたの?」

 その理由が、分かったんじゃない。

「どういうこと? 勉強不足ということでなくて?」

 まあ、煎じ詰めれば、勉強不足なんだけど、『情報技術者試験』が、受験者のどこを見てるかが、分かったわけなんだよ。

インラインアセンブラ?」

 そう。つまり、その受験者が、アセンブラという概念を持っているかどうかを見てたんだ。

「えっ、それ、機密情報じゃないの?」

 大丈夫だよ。私は、カルダノみたいに、すっぱ抜いてるんじゃなくて、自分で、見つけたんだもの。

「そうなのねぇ、それが、太郎さんの強みね」

 まあ、これが分かったから、もう一回、基本情報技術者試験、受けようという気にはならないけどね。

「看護婦さんに、背中を流してもらう方法を知ったら、満足する、太郎さんですものね」

 そういうことだよ。

「あっ、でも、私と、キスするのも、1回やったら、もういい、なんて言い出さない?」

 キスって、その程度のものなのかい?

「うーん。沢尻エリカさんとのキスから思うに、太郎さんだったら、2回目以降は、みんな同じ、と、言い出すかも」

 なに、バカなこと、言ってんだよ。

『キスにも色んなキスがある』

は、2015年9月18日21時56分7秒の真理じゃないか。

「太郎さん、私に、飽きない?」

 麻友さんが、その程度の薄っぺらい女の人なら、とっくに飽きてるよ。


「入院中のことは、心置きなく書けた?」

 私が、危険にさらされたときのことや、無茶苦茶なことを言っている人に『元の世界に戻りたくはないですかね』と言ったことや、女の人を好きになれない男の人の話など、まだ話してないことはあるけど、今日は、ここまでにしよう。

「太郎さんの話を聞いてると、精神科病棟って、新しい情報の入ってくるところだわね」

 間違った情報も多い。

 インターネットの『2ちゃんねる』みたいなものだよ。

「あっ、それ、今日のヒットだわ」

 ありがとう。おやすみ。

「おやすみ」

 現在2017年4月15日2時50分である。おしまい。