現在2023年12月31日17時37分である。(この投稿は、ほぼ5104文字)
麻友「大晦日に、とうとうこの問題に、決着付ける?」
私「その積もりだ。まず、
問題#1
この演習問題では、この世に存在する集合は次のものだけであると仮定する。
この記号は、 の要素はとのみでは要素を含まない、などの意味である。
とあって、
1.以下の文のうちどれが真か?
と、15問ある。 は、解いたのだった」
若菜「 は、 で、 ですから、 で、 なのかな? って、思っちゃいそうですが、 と、 は、違うのですよね。だから、 です。よって 、この論理式の、ならばの の、前件は、偽です。だから、後件の が、成り立っていなくとも、この論理式は、真だと、分かります」
麻友「また、太郎さんに、聞きたいのよ。 が、成り立つことは、あるの?」
私「拘るのは、良いことだ。これの場合も、いくらでも底が深い集合が、できてしまう。通常は、ノイマンの提案による、正則性の公理、または、基礎の公理を、置いて、こういう集合はできないようにするが、 というような、集合は、集合じゃない、ということを、他の公理から、証明できるわけではない」
若菜「あまり、お母さんに、知恵を付けないで下さいよ。どんどん、恐ろしいモンスターに、なっていく」
結弦「お父さんは、それを、望んでいる」
麻友「じゃあ、 に、挑戦。あれっ、まさに、お互いを要素とする集合。どうすれば、いいのかな?」
若菜「 の定義は?」
麻友「 だった。あっ、具体的に、 と が、与えられているんだから、調べればいいんだ」
麻友「 だから、 は、真。一方、 と仮定すると、 なんだけど、 と、 は、空集合。ところが、 で、 だから、 の部分に代入し、 とできる。 を、何にしても、これは、空集合 とはならない。なぜなら、 なら、 で、 の中身は、確かにあるのに、右辺では、中身がないことになっているのだから。これより、仮定 と、 は、両立しない。よって、この集合論で、 は、偽」
麻友「それで、
の、 は、前件が真。後件が、偽。あれっ、この場合、この論理式は、偽になるのよね。そうすると、かつ の一方が、偽なんだから、両方合わせても偽。そういうわけで、 は、偽よ」
私「凄い。◯か✕だけだけど、こんなに徹底的に考えることになるとは、思わなかった」
麻友「どんなもんよ」
結弦「次は、僕。 は、 は、 の元。だけど、 は、 の元ではない。よって、命題は、偽」
結弦「ついでに、 は、『すべての について、 の元となることはない』。 は、空集合だから、当然だな。命題は、真」
若菜「私だって。 は、『任意の の元 は、 の元』。『 の元、 が、 の元になっていない』。よって、命題は、偽」
若菜「ついでに、 は、『任意の の元 は、 の元』。『 の元、 が、 の元にちゃんとなっていて、これ以外に、 の元はない』よって、命題は、真」
麻友「10番超えたわね。 『 の元となるものが、存在する』。確かに、 と、 とが、存在する。命題は、真」
結弦「 『すべての、 について、 となる が存在する』。これは、つまり、すべての集合が、どこかの元になっているという主張だけど、 と、 は、他の集合のやっかいになってない。よって、命題は、偽」
若菜「もう後、ひとり1問です。 『すべての、 について、 となる が存在する』。これは、つまり、すべての集合が、元を持っているという主張だけど、 は、明らかに空集合。よって、命題は、偽」
麻友「さて、長いな。 ちょっと、これ、入学試験レヴェルじゃない?」
私「流石に、難しいな。取り敢えず、後ろまで、読んでご覧」
麻友「 って、どういうことかしら? って」
私「読み間違うと思った。それ、 ってことなんだよ」
麻友「そうだとすると、 と、 が、等しくない。つまり、 じゃないということ?」
私「いつもの燕返し健在」
麻友「そうすると、 以外の で、任意の で、 の元 なら、 の元になっているような集合 が、存在する。つまり、 となる集合は、存在するか? という問いかけね。そうすると、 だから、 を、含んでるということは、 ね。ということは、あるんだから、命題は、真」
結弦「今年最後の問題。 お母さんが、後ろから攻略してたのを、真似て、 から、見ると、同じでない元? ということ?。 が、異なる元を持つかというと、 と、元はひとつしか持たない。よって、命題は、偽」
麻友「結弦、やった。22時37分。太郎さんも、薬飲んだし、これで、今年も、終わりね」
若菜「大学に入ってみて、数学が、もの凄く難しくなりました。これを、高校にいたときから知ってて、大学の先生達に、アドヴァイスをしようなんて考えていた、お父さんは、凄すぎます」
麻友「でも、30年経っても、進歩がない」
若菜「それは、薬で、脳の働きが、抑えられているからです。ときどき見せる、冴えは、半端じゃないじゃありませんか」
結弦「お母さんに、出会った2015年から、躁の凄い状態があった。でも、躁状態を野放しにすると、振り切れることが、2018年に2回入院したことで、分かった。それで、お父さん自身、軽い躁状態で良いと思うようになった。後は、認知症が、どこまで追い付いてくるかだね」
私「問題、解いたなあ。来年も頼むぞ」
麻友「最後は、凄い問題だったわね。それでは、良いお年を」
私「じゃ、解散」
現在2023年12月31日22時57分である。おしまい。