相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

細胞の分子生物学

 現在2018年11月28日20時25分である。

細胞の分子生物学 第6版

細胞の分子生物学 第6版

「いよいよ、始めるのね」

 22日に退院してから一週間も、経ってしまった。

「太郎さんは数学や物理学の文献は、慣れてるわよね。でも、生物学の文献の読み方は、分からないんじゃない?」

 大学2回生のとき、分子生物学の女の人と、話を合わそうと思って、この分野の最も権威ある文献が、『細胞の分子生物学』だと聞いていたので、迷わず購入した。

「どうして、これだと分かったの?」

 私は、高校2年のとき、広中平祐さんの『数理の翼』に行った。

 その卒業生らで作る、湧源クラブに、属していた。

 京都大学入試でも、激励会を開いてくれた。

 2年目、受けに行ったとき、激励会に、2年目も参加した人は私だけで、分子生物学の女の人が、

『松田君って、去年も来てなかった?」

と言った。

 私は、真面目に、

『はい』

と、答えた。

 入学が決まり、広島を去る前に、湧源クラブの広島支部が、お疲れ様会を、開いてくれた。

 京都大学の後期合格の私は、合格の喜びも冷めやらぬまま、参加した。

 広島出身の分子生物学の女の人は、広島に戻ってきて、参加していた。

 そして、

『松田君、前期落ちてたでしょう。2年も来てもらっていながら、申し訳ないなと思ってたのよ。だから、合格したのを知ったとき、嬉しかったわ』

と、言ったのである。

 京都へ行って、湧源クラブの昼食会や、春の遠足などで、その年、全学部のトップで合格した狹間雅章(はざま まさあき)君や、理学部トップの北上田敦(きたうえだ あつし)君、などと、手加減しない会話をしていた。

 その後、狹間雅章君は、精神科医になり、この本で、統合失調症を理解するのに良い映画を、提案している。

最新医学別冊 診断と治療のABC 136 『統合失調症』(最新医学社)

 北上田君がガンで、学生時代に亡くなったことは、以前書いた。

 そのふたりが、入学早々読んでいたのが、ストライヤーのバイオケミストリーという本で、同時に、『セル』、つまり『細胞の分子生物学』も、読んでいると言うことだった。

 狹間雅章君が、

『オレは、『セル』を、ばらして持ち歩いてるぞ』

と言ったのに対し、北上田敦君が、

『僕は、ハードカバーを買っちゃったんだ。だから、ばらせないんだ』

と、答えていたのを、覚えている。

 こういうやり取りから、『セル』を読めば良いらしいと、分かってきたのだった。

 それに、何より、絵が綺麗で、分かり易そうだったのである。

 当時は、第2版の日本語訳が出ていて、19,000円くらいしたが、分子生物学の女の人に近付くため、購入して、読み始めたのだった。


「読み始めた動機は、分かったわ。それで、読めたの?」

 前に1回見せた、この本のためのノートを作って、分からないところなどを、明記しながら、読み進めた。

 このとき、高校で習った化学の知識が、かなり役に立った。

「私は、化学の知識もないのよ」

 その点は、かなり手厚く、フォローするよ。

 もう眠くなってきたけど、少し始めるよ。


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 Molecular

 Biology of

THE CELL

 Sixth

 Edition


細胞の分子生物学 第6版

Bruce Alberts

Alexander Johnson

Julian Lewis

David Morgan

Martin Raf

Keith Roberts

Peter Walter


With problems by

John Wilson

Tim Hunt


監訳:中村桂子・松原謙一

翻訳:青山聖子・斉藤栄佑・滋賀陽子・田口マミ子・滝田郁子・中塚公子・羽田裕子・船田晶子・宮下悦子


NEWTO

PRESS


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 これが、扉だ。

「こうして、始まるんだ」

「これから、楽しみね」

 さあ、眠いから、寝るよ。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2018年11月28日22時40分である。おしまい。