今日は、今月のお給料日(12月13日)に、ボーナスが出たのでそれで買った次のCDのことを書こう。
祈り~未来への歌声 三宅由佳莉
南アフリカ共和国のアパルトヘイトと闘ったネルソン・マンデラ元大統領の死のニュースをやっていたので、録画していたために、偶然一緒に録画されてしまったのであった。
テレヴィでは、それほどこの歌手の声を美しく再現していなかったし、それほどの美人でもないし、今皆の注目を集めていると聞いても、流行のものをあまりすぐに追いかけない私としては、
「へーっ、海上自衛隊に歌手になるために入隊する人もいるのか。自分の才能の発揮の仕方というのは人それぞれ色々選ぶものなのだなぁ。私も物理や数学の才能を発揮する場所を私にあった形で見つけられれば良いのになぁ。」
などと考えはしたものの、そのまま忘れかけていた。
ところが、12月11日の水曜日に、仕事の帰りによく寄っては今のCDの発売状況を把握している、立場のSHINSEIDOへ行ったとき、このCDが、よく見えるところに置いてあったのだ。
「ああ、この前ニュースでやっていた人のCDか。」
と思い、手に取ってみた。
『祈り ~ a prayer』という歌自体はそれほど聴きたかったわけではないが、その他に
『Stand Alone』
という歌も入っていた。これが私の目をひいた。これは、NHKが以前に放送した、『坂の上の雲』という長いドラマでいつも最後にかかっていた歌だった。
音楽に対しても結構センスの良い母が、まず気に入って、私に吹聴したので、私もテレヴィからMDに録音して時々聴いていた。その時の歌手としては、サラ・ブライトマンという人のものと、森麻季という人のものと、麻衣という人のものがあった。
それぞれに良さがあったのだが、今年になって、MDプレーヤーが壊れてしまったので、聴けなくなっていた。
この、スタンド・アローンが入っていなかったら、このCDには見向きもしなかっただろうが、これが入っていたために、私は、このCDを買おうかと思ったのであった。
だが、見つけてその場ですぐ買うということは、よっぽど慌てていなければ、私はしない。
その日も買わずに帰ってきた。
そして、13日の金曜日にボーナスが出たので、これを買おうかという気になった。
立場のSHINSEIDOで買っても良かったのだが、私にはもう一店ひいきにしているCDショップがあるのだ。
職場のある逗子の駅の近くの店で、2年前から、そこで、中島みゆきのCDを買うのを楽しみにしていた。
いずれ記事にすることになると思うが、今年の中島みゆきのニューアルバムは、弟が誕生日プレゼントとして贈ってくれていたので、この店では買っていなかったのだ。
そんなわけで、ボーナスをもらったその封筒を持ったまま、仕事の帰りに逗子のお店に寄った。
その時は、三宅由佳莉(みやけゆかり)という名前を知らなかったので、お店で、しらみつぶしにCDを探した。だが、そんなことをしなくても、今話題のこのCDは、目につくところに置いてあったのだった。
新しいCDを買った時は、いつも、子供がおもちゃを買ってもらったときのように嬉しいものである。
この日も、帰りの車中で封を開け、解説を読みながら帰ってきた。
家に帰り、最初にかけたのは、やっぱり4曲目の『Stand Alone』だった。そして、期待は充分に満たされた。テレヴィでは、この人の声がそれほど感動的には流れていなかったのだが、CDで聴いてみると、この女の人がとても綺麗な声をしているのが印象的だった。
綺麗な声の歌手と言ったって、世の中にはいくらでもいるものだが、この女の人の声は、声変わりのする男性にとって誰でもうらやましくなるほどの、高い音を軽々と余裕を持って歌えるものであり、プロの歌手として永久に語り継がれるほどのものであった。
そして、このアルバムで、順番に聴いていって、8曲目の『翼をください』が、とても気に入った。
小学校や中学校で歌ったこともある歌だが、この人の声で聴くと、
「こんなにも美しい歌だったのか。」
と、改めて見直したほどの魅力的な歌に聴こえるのだ。
2日後には、私の携帯音楽プレーヤーで、中島みゆきの『風の姿』と『背広の下のロックンロール』が消去され、代わりに三宅さんの『Stand Alone』と『翼をください』が、加えられた。
持ち歩いて聴きたいほどの曲が入っているCDは、私のたくさんのCDのコレクションの中でも数えるほどである。
しかも、生存競争は激しく、今までに惜しまれつつ消えていった曲も数知れない。
三宅由佳莉さんという人。これからも注目していこうと思う。
自衛隊というもの。私は良い印象を持っていなかったのだが、少し意識改革させられたようである。
今日はここまで。
現在2013年12月23日21時08分である。おしまい。
2013年12月29日23時06分誤植を直した。