相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

微分・積分入門(その2)

 現在2018年12月10日16時59分である。

「太郎さん。気違いの、心情を、聞いてみたいわ。この犯人は、なんで、黙ってるの?」

 えっ、どの犯人?

東名高速で、あおり運転をして、車に乗っていた夫婦を、路上に連れ出して、その2人が、他の車に、はねられて、死んだのよ」

 ああ、あの事件か。

「なぜ石橋和歩被告は、人間らしい、反省の色を、見せないの?」

 それはね、私が思うに、石橋被告は、

『本当に死ぬなんて、思ってなかったんだよ』

という気持ちなんだろうと、思う。

「でも、実際に、夫婦は、死んだのよ。とんでもないことを、してしまったのよ」

 麻友さん、分かってない。

 東日本大震災のとき、福島第一原子力発電所が、想定外の津波に襲われ、爆発し、実際には、その放射能で、大勢の人が死んだ。

 だけど、東京電力の社員が、死んでお詫びを、したか?

「だって、東京電力の社員は、事故を起こそうと思って、原子力発電所を、運転してたんじゃないし、そもそも、想定外だったのよ」

 だから、同じじゃないか。

 石橋被告にだって、あそこで、車が来るなんて、想定外だったんだよ。

「でも、高速道路で、あんな危険なことしたら、人が死ぬのは、あたりまえよ」

 そのあたりまえ、が分かるくらい、石橋被告が、賢ければ、そもそも、無職なんか、なってない。

「じゃあ、太郎さんは、石橋被告が、賢くないから、人間的な言葉が、返ってこない、というの?」

 それが、分からないほど、麻友さんって、頭悪くないでしょ。

「うーん。じゃあ、石橋被告に、どう接すればいいの?」

 裕福な、暮らしを、させて、あげれば?

「えっ、なんで?」

 きっと、石橋被告は、私のような、恵まれた生活の、かけらすら、味わったこと、ないんじゃない?

『人間って、こんなに温かいものなんだ。人って信じていいんだ』

と、何十年も、暮らしてみれば、

『かつて20年前、自分は、なんという、とんでもないことを、してしまったのだろう』

と、気付いて、人間らしい言葉を発するように、なるよ。

「じゃあ、刑務所に入れちゃ、いけないと、言うの?」

『自分が生きている間は被告が外を歩くのは許せない』

なんて、自分のことしか考えてない。

「でも、それは、被害者なら、当然思うことよ」

 もし仮に、人が生き返らせられないのなら、死んでしまった人のことを、どうしようか、と考えるのは、間違いだよ。

 今、現に生きている、石橋被告や、死んだご両親のお子さん達を、どうするか、と考えるべきだ。

「石橋被告を、どうするかは、いいとして、お子さん達は?」

『自分の、お母さんやお父さんを、死なせてしまった、石橋という人がいたけど、自分達のお母さんやお父さんを、殺したことが切っ掛けで、閉じこもっていた殻を、破ってくれる人達に出逢い、幸せに生きられるようになったらしい。お母さんやお父さんの死んだことは、無意味でなかったんだ』

と、思えるように、心にゆとりのある、生活を、送らせてあげれば、いいんだ。

「そんな生活を、送るのに、どれだけ、お金がかかると、思ってるのよ?」

 お金がないから、できない?

 そんな、お金中心で、考えているから、無職の人間が、人を殺してしまったりするんだよ。

 お金中心で考えてる、麻友さんも、加害者だぞ。

「私が、加害者?」

 うん。


「私、ずっと、悩んでることが、あるのよ」

 悩みがあるなら、それが、犯罪に結びつく前に、話しちゃった方がいい。

「太郎さんが、ドラえもんのブログを、始めるとき、刑事『コロンボ』の、話をしたじゃない?」

 うん。そうだった。

「私、何本か観たのよ。お芝居の勉強も兼ねてね」

 それで?

「『迷子の兵隊』とか『おもちゃの兵隊』とかいう題の話があるじゃない?」

 ああ、『新・刑事『コロンボ』』の方ね。あの、もの凄い悪いやつが、犯人の話ね。

「そう。年取ったパジェット将軍の、若い奥さんと、不倫して、パジェット将軍の前で、『ジェニーが、ベッドでどんな愛をささやいたか、言いましょうか?』と、なじって、将軍が、『やめてくれ。耐えられそうにない』と言う」

 覚えてるよ。印象的なシーンだから。

「あの、コロンボまでが、『お前だけは、許さない。お前のことは、嫌いだ』みたいに言う。ところが、肝心のジェニーが、パジェット将軍に、『私は、あなたを愛するようには、ブレイリーを、愛しては、いないのよ』と言う。つまり、頭では、悪いやつだと、分かってても、私の体を満足させてくれる男の人が、女には必要なのだと、はっきり言ってしまってる。太郎さん、私が、何を言いたいか、分かってるわね?」

 麻友さん。私が、完全に、公開で、ブログを書いてきたのは、このことも、頭にあったんだよ。

「このことも?」

 一つの理由だけではない。

「それで?」

 例えば、Yahoo! JAPANで、『渡辺麻友』と、検索すると、麻友さんの『知らないうちに』が、オークションにかかっていて、麻友さんが、ランジェリー姿で、恥ずかしそうにしている写真までが、あっという間に検索画面に並ぶ。

 そのブラジャー姿の麻友さんが、他の人の目の前にも、並んでいるのかと、心中穏やかではない。

 でも、そういうとき、私は、こう思うことにしている。

『誰だって、麻友さんの下着姿は、見られるんだ。だけど、麻友さんの心の中にまで、届く言葉を、かけられる人間は、数少ないのだ。だから、この下着姿の麻友さんを、他の人が見るのだって、許そう』

とね。

「太郎さん。私が、他の男の人の手に落ちても良いの?」

 そういう質問は、卑怯だな。

 いいって、答えても、ダメって答えても、麻友さんは、私のものに、ならない。

「そういう、未来のことを、予想するのって、数学では、何か、方法が、あるの?」

 ある。

「どういうの?」

 解析性って、言うんだ。

「かいせきせい? 解析学って、ブルバキが、解析学の理想的な教科書を書くために、『数学原論』を書き始めたっていう、あの解析?」

 うーん。字はあってるんだけど、微積分やったこともない人に、解析関数の概念なんて、説明できないよな。

「解析関数というものなの?」

 つまりね。この辺のことを、きちんと決めるとね、向こうの方がどうなるか、全部分かっちゃうような、特別性質の良い関数が、ほんのちょっとだけあるんだよ。

「えっ、それが、解析関数?」

 簡単に言うと、そうなんだ。

「じゃあ、この辺のことを、きちんと決めても、向こうのことが分からない、というような、関数はないの?」

 いっぱいあるよ。

「どっちが、多いの?」

 無限にたくさんあるものを、比べるというのも、無理があるんだけど、イメージとしては、滅茶苦茶な関数の方が、多い。

「人の心は、どっちに従っているのかしら?」

 自分のやりたくないことをしているとき、人間は、解析関数から外れようと、しているのかも知れない。

「石橋和歩被告は、一度大きく、解析関数から、外れてしまったのかも、知れないわね。太郎さんは、それを、解析関数として、救おうとしているのね」

 この『微分積分入門』の第3章の終わりで、テイラー展開というものを、学ぶ。テイラー展開の知識なしに、解析関数を論じるのは、ナンセンスだ。

「分かった。この本読む。始めて」



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 若い人なら,そしてあなたが高校生ならなおのこと,どうしても微分積分についてのかなりの知識をたくわえておかねばならない.最近は,年配のひとまでが,あらためて微分積分の勉強を始めているという事実を知って欲しい.
 ところが,数科書や群がる大小の参考書を読んでも,どうもわからない.またクラスルームでの先生の講義も,うまくキャッチできない,という嘆きをもつ人が非常に多いのはどうしたことか.本書はこのような数学を不得意とする人たちの要望にこたえたものであって,

 1.微分積分の考え方にはいるのに,いままでの類書と異なって,思いきり大胆な,動的な方法によった.

 2.数学を苦手とする者にもなっとくのゆくように,できるだけやさしく解説を試みた.

 3.たのしく,面白く,微分積分を学ぼうとする読者のために,とくに意を用い,対話なども入れた.

 4.読者の便宜のために,各セクションごとの練習問題のすぐあとに,詳しい〔ヒントと解〕を示した.



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「ちょっと、待って、1.2.3.4.って、どこまであるの?」

 あー、8まである。

「ちょっと、息継ぎさせてよ」

 ごめん。

「私、獲物、見つけたわよ。また、◯教科書や群がる大小の~、✕数科書や群がる大小の~、{(p.\mathrm{i} , l.16)} の誤植がある。この山口恭さん。教えることより、数学が好きだったんじゃない?」

 でも、私に取っては、良い教科書だった。

「この本にも、対話があるの?」

 うん。本当に、楽しいよ。

「『数Ⅲ方式ガロアの理論』みたいに、対話にしたために、読みにくくなってないでしょうね?」

 麻友さんとの対話になってるから、2重の対話だな。

「若菜と結弦は?」

 スマホ持ってるなら、オンすれば?

若菜「今日、出だし、もの凄い、恐い話してたから、出てきたくありませんでした」

結弦「この本に、エスカレーター式に、つなげるために、あんな話をしたの?」

 いや、今日、あのニュース見て、気違いの私として、きちんと話しておかなければ、と思って、書き始めた。

 書いているうちに、麻友さんのことも加わって、最後に、解析関数も出てきたから、この本が登場した。

 『微分積分入門(その2)』っていう題は、飾りだよ。

結弦「じゃあ、あれは、本心なの?」

「あっ、結弦、その質問は、必要ないわ。太郎さんは、私には、ウソを言わないから」

若菜「でも、例えば、お父さん。お母さんが殺されたら、その犯人を許せるんですか?」

 その犯人の裁判なんて、ほっといて、世界中の物理学者と数学者に協力してもらって、医学を進歩させ、麻友さん生き返らせることに、情熱を傾ける。

 その犯人なんて、幸せになってたっていいんだよ。

 私が、人を生き返らせる方法を研究し始めたきっかけの一つなんだから。

結弦「そんなこというと、本当に、『渡辺麻友さん、死去』なんていうニュースが、流れるよ」

 冗談にでも、そんなこと言うな。

 キュリー夫人が、ご主人亡くした後、どんなことになったか、知らないのか?

若菜「どうなったんですか」

 ノーベル物理学賞を、もらってたから、キュリー夫人は、有名だった。だが、ほんのちょっと、好きになっちゃった男の人がいるんだ。そのことで、ピエール・キュリーは、心痛してて、馬車にひかれた。だが、民衆は、有名な人の気持ちなんか分かってないんだよね。不貞な女だと、家に石を投げる人もいた。

 1903年のノーベル物理学賞に続き、1911年、単独でノーベル化学賞をもらった。だが、フランスでは、冷たい扱いしかされなかった。

若菜「マリー・キュリーって、神様みたいに思ってましたけど」

「太郎さん。それ以上、言わないで」

 えっ、なんて?

「太郎さんは、こう言いたいのでしょう。

マリー・キュリーと、同じように、私も、神様ではない』

と」


 麻友さん。

『ブログのボタンをタッチしただけで、このブログが、誰でも見られるように、公開されてしまう、人間は、恐ろしいものを、発明したものだ』

って、ブログに書いてたけど、この世界で、本当に取り返しの付かないことって、ないんだと思う。

 人の心を傷つけたと思っていても、相手が傷ついているとは、限らない。

 そのことは、今日の私のブログの記事だけでも、よーく分かるでしょう。

「人の心って、本当に分からない。私は、太郎さんと若菜と結弦のことに、専心すべきなのかしら?」

 いっとき、そういう時期があっていいと思うよ。

 麻友さんは、良く努力した。

 そして、私も、努力した。

「『解析関数』、これが、目標だわ。太郎さん、目標とするために、教えて欲しいの。『解析関数』を、マスターするには、どの本を、目標に勉強してったらいいの?」

 この2冊の本の最後が、複素解析、すなわち、複素解析関数論、だ。

杉浦光夫『解析入門Ⅰ』(東京大学出版会

解析入門 ?(基礎数学2)

解析入門 ?(基礎数学2)

杉浦光夫『解析入門Ⅱ』(東京大学出版会

解析入門  ?(基礎数学3)

解析入門 ?(基礎数学3)


「えっ、これって、いつもの」

 だから、通る道は、王道なんだよ。

結弦「今の本が、分かるかどうかが、勝敗を、分けるな」

若菜「じゃあ、私達も、獲物探し、頑張りましょう」

 じゃあ、今日は、解散。


「太郎さん。『コロンボ』の、あの話。私、どうすればいいの?」

 麻友さんが、まず最初にだれと初体験を持つべきか、というのなら、私は、お薦めだよ。

 まず、私は、麻友さんのことが、大好きだし、少なくとも、全く借金していない、という意味で、安全だし、童貞だし、古い価値観の人の性の常識も、一応知っているし、麻友さんが後で振ったとしても、精神科の先生が管理しているから、ストーカーになりたくても、なれないし、麻友さんのことを本当に好きだから、どんな我が儘でも、聞いてくれるし、顔はそんなに良くないけど、自分には自信を持ってるし、麻友さんが、他の男の人と、エッチしたくなっても、初体験は私だったんだから、他の男の人となにやったっていいよ、と許してくれる。最後に、すっごく優しいところかな。

「ありがとう。温かくして、寝てね」

 おやすみ。

 現在2018年12月10日20時10分である。おしまい。