現在2020年12月2日4時29分である。(この投稿は、ほぼ7492文字)
麻友「随分早い時間ね」
私「3時30分に、目が覚めちゃって、ヤクルト飲んで、もう一度、ベッドに入ったけど、眠れそうになかったから、3時54分に起きて、ご飯を仕掛けたんだ」
若菜「もう炊けてるかも」
私「うん。炊けた。朝食にする」
結弦「おかずは、有ったの?」
私「ふりかけとごま塩とキムチが、有った」
若菜「要するに、冷凍食品も、納豆も、なかったんですね」
私「今日、お昼にマックへ行った帰りに、西友で冷凍パスタ、買ってくる」
麻友「料理している暇ないか」
若菜「三角関数、 を、整級数で、定義した後、先に進んでませんが」
麻友「三角関数を、次のように、定義した」
若菜「この、 は、 としたとき、点 は、本当に、私の円の式、 を、満たすんでしょうかね?」
私「若菜、パンドラの箱を、開けてしまったな。でも、証明してあげよう」
麻友「なんか、恐ろしいことに、なりそう」
私「まず、 の、 を、実数とするので、強調するために、 で、置き換える。これは、どうということではない。 とするだけだ。そして、整級数の定義も、もっと精密にする。まず、 を、無限大に飛ばさず、有限のところで、止める。
これらは、 で、定義されているものとする。 が、無限大でも、収束するのだから、有限の、 でも、和が求まる」
結弦「その、 という記号は、 から、 まで、 ずつ、 を増やして、足し合わせるという記号だよね」
私「そう。こうすると、
と、改めて、精密に定義できる」
若菜「今更ですが、 は、『微分・積分入門』で、出てきた、極限の記号ですね」
- 作者:山口 恭
- メディア: -
私「今の場合、数列、 で、 をどんどん大きくしたとき、ある数、 に、近付いていくとき、そのある数を、収束先と言い、 と、書くんだ。例えば、 としたら、 みたいにね。もう、知っているものと思って、どんどん使ってしまったね」
結弦「『もう、手加減しない』って、言ってたもんね」
私「やっと、ちょっと眠くなってきた。しばらく寝るよ」
麻友「おやすみ」
現在2020年12月2日6時59分である。中断。
現在2020年12月2日17時56分である。再開。
麻友「7時から、今まで寝ていたの?」
私「いや、11時2分に起き、マックへ行き、『数学基礎概説』と、『解析入門Ⅰ』で、証明のチェックをして、『麻友71』のノートに、筋の通った証明を、書き入れて行った」
若菜「お父さんが、ノートに証明書くときって、一切省略なしに、書くの?」
私「あまり、自分に取って、当たり前なことまで、証明書いていると、集中力が落ちるから、自分に取っても、第3者にとっても、当たり前そうなことは、『以下の定理は認める』みたいに、飛ばすこともある」
結弦「その第3者という人の、レヴェルは?」
私「京都大学理学部に合格し、理学部で1年、数学の授業に出たくらいの人を、仮定している。つまり、ブルバキが読者として仮定しているレヴェルだ」
麻友「ちょっと、私達に、そういうレヴェルを、要求しているの?」
私「あのー、なんでもそうなんだけど、数学でも、ポイントとか、山場とか、難所とか、言われるところがあって、ここを押さえておけば、これに関しては、もう十分、みたいなものが、あっちこっちにあるのね。私は、そういうところを、分かるように、麻友さん達に、教えている。だから、5年半も経った今では、麻友さん達に、ブルバキレヴェルを要求しても、結構付いてこられるはずだ」
若菜「お父さんは、ポイントか、どうかを、どうやって判定しているんですか?」
私「自分が苦労した場所とか、色んな参考書で、絵を描いたりして、丁寧に説明してある部分とかだよ。ポイントというのは」
結弦「今回の証明で、見ていよう」
私「そろそろ、イライラしてきただろうから、 を、定義しよう。若菜が、最後に言ったように、 で、最初に となる、 を、仮に、 としよう。 を使ったのは、『数学基礎概説』で、そうなっているからだ。いずれ、 となるのは、分かっているね」
若菜「つまり、 だからですね」
私「そう」
若菜「でも、最初に になるところかどうかは、これだけでは、分かりませんね」
私「 は、整級数の定義でも、当然。
一方、
で、 に対して、
だから、後ろの方の項は、すべて正なのだ。正の数を引いているので、それらをどけると、
は、
より、大きくなる(こういう部分は、自分で納得できるまで、頭を働かせて、チェックしてね)。
そして、
と、 では、既に、マイナスになっている。
そうすると、 の中に、 の他に、 となる、 が、あるかどうか、疑問が残るよね」
若菜「わぁ、問題って、こんなに、明確に、解いていくんだ。お父さん、学校のテストでも、こうだったの?」
私「私の頭が、正常に戻って、やっとこういうことが、できるように、なった」
麻友「今、太郎さん、幸せ?」
私「うん。幸せ」
麻友「太郎さんのお誕生日、祝いに行ってあげなくて、良いわね」
私「若菜~。結弦~。なんとか、お母さんを、会いに来てくれるように、説得してよ」
若菜「十分、会話しているじゃ、ないですか」
私「本物の、生身の麻友さんと、差し向かいで、しゃべりたいんだよ」
結弦「しゃべるだけなら、AKB48に、いたとき、握手会に、行けば良かったのに」
麻友「私との話に、逃げない。 が、最初に、 が、 になる実数だと、証明しなさい」
私「まず、 が、最初に、 となる、 だと、頭から、定義しよう。そのとき、もちろん、 だ。このとき、 が、若菜が言っている、円 の円周上の点なら、 のはずだ」
結弦「当たり前の式じゃない?」
私「言っておくけど、私達は、円と関係ない、整級数で、三角関数を、定義しているんだよ。 は、当たり前じゃない」
若菜「私が、パンドラの箱を開けてしまったって、そのことですか?」
私「そうだ。でも、これは、証明できる。実は、私達の、整級数を用いた、三角関数の定義でも、
定理 (三角関数の自乗の和と加法定理)
(1)
(2)
(3)
は、証明できる。だけど、今日は、もう21時34分になってしまったから、その証明は、明日にしよう。差し当たって、 が、定義されているとして、 を、定義しよう」
麻友「もちろん、 でしょ?」
私「そう。ただこれを、微分したいとなったとき、麻友さんには、まだ無理だろう」
麻友「私は、 みたいなのしか、知らない」
私「これは、非常に重要な武器なので、知っておく必要が、ある。まず、積の微分法(せきのびぶんほう)と呼ばれる、次の式。
麻友「これを、覚えろと?」
私「覚えようと思わなくとも、数学では、微分積分は、使いまくられるので、証明法と共に、頭に焼き付くと思う」
麻友「誰が、見つけたのかしら?」
私「英語圏の文献では、ライプニッツの公式()と、呼ばれているから、ライプニッツかな?」
麻友「それで、これが?」
私「これを、用いて、分数の微分の公式が、導けるんだ」
麻友「だから、 を、微分できると」
私「そういうこと。明日、説明するよ」
若菜「お父さん。十分、お母さんと、仲良くできてるじゃない」
結弦「でも、手で触れ合えない、オンライン彼女だものなあ」
若菜「新型コロナウイルスって、マスクしろって言われるじゃない。顔に自信のあった女の人達にとっては、お化粧が意味なくなって、困ってるのよね」
結弦「そう言えば、今年に入ってから、JK(女子高校生)なんかのスカートが、前より特に短くなったように見える。顔で引きつけられないから、脚で魅了しようってことか」
若菜「お父さん、渡辺麻友さんからも、ストーカーだと、思われているのかなあ?」
結弦「もう、49歳だものな」
若菜「私、風の噂に、『ガラスの仮面』の50巻が出ていないのは、お母さんとお父さんの、模範的恋愛のゴールを、少女マンガで描きたいからだって、聞いたわ」
結弦「もし、お父さんが、いきなりお母さんから、手を引いたら、どうなるだろう」
若菜「『あっ、自然淘汰されたな』で、バッサリよ」
結弦「お母さんって、本当に、サイボーグだったんだね」
麻友「ちょっと。『感情をなくした』けど、取り戻したのよ。でも、私には、自分を商品にする仕事は、本当に堪えに堪えてきたけど、これ以上許して」
私「麻友さんの、自分を見る目は、厳しい。だけど、それでも、これ以上は無理、というのが、あるのは、分かる。それで、良いんだよ」
麻友「明日の、AKB48のオーディションに合格した日から14周年。祝ってくれる?」
私「もちろん」
若菜「これで解決ですね。おやすみなさい」
結弦「お似合いのカップルだと、思うけどな。おやすみなさい」
麻友「太郎さん。自然淘汰で、最後まで残る自信ある?」
私「麻友さんが、好きな人が他にいたら、どうしようもないけど」
麻友「今日は、寝なきゃね。おやすみ」
私「おやすみ」
現在2020年12月2日23時19分である。おしまい。