現在2020年12月21日9時03分である。(この投稿は、ほぼ4843文字)
麻友「今日は、早くから始めたわね」
若菜「昨日、あとちょっとで、沈没しましたからね」
結弦「お父さんの写真で、ほとんど分かっているけど、一応やって」
私「まず、
だったな」
結弦「うん。
だから、
となる」
若菜「 でしたから、
です」
麻友「ここから、どうしたら、良いのかしら?」
私「この証明で、 が、大活躍だったな」
麻友「あっ、じゃ、これ、両辺の、アークタンジェントを、取る。
だから、逆関数であることより、
となる」
私「 は、何だった?」
麻友「 だから、 だから、
に、代入して、
となる。それで、・・・」
結弦「それ、
で、終わりじゃないの?」
若菜「両辺に、 かけて、左辺と右辺交換して、
で、マチンの級数求まった」
麻友「えっ、分からない。そもそも、級数じゃないし」
だった。あっ、そうか。これに、 と、 を、代入すれば、いいのか。
だわ、確かに、これ、マチンの級数」
私「良く分かるように、展開すると、
となる。 は、私達は、9次まで、計算したのだったな」
麻友「思い出した」
若菜「お父さんは、ノートで以前計算したときは、 までは、確かと言ってましたが、どうして精度が悪かったのですか?」
私「自分でチェックしたときは、5次までしか、計算しなかったんだよ。上手く行くか分からない計算を、9次まで計算する気にならなかったんだよ」
若菜「お父さんでも、そうですか」
結弦「これで、 は、 として良いと、ほぼ確かめたけど、後、残っている課題は、あるのかな?」
私「実は、意地悪を言うと、実数と、複素数の存在は、証明せずに認めたよね。それから、整級数の収束半径を、求める公式は、『『解析入門Ⅰ』の、定理Ⅲ.2.2 だよ』などと証明しなかった」
若菜「お父さん。覚えているんですね」
麻友「それを、今から証明するの?」
私「今は、やめておこう。普通の実数の存在は、集合論を用いなければ、完全には、証明できないし、直観主義論理では、実数は、普通の使い方が、できなくなり、難しくなりすぎる。将来どこかで、機が熟したら、証明しよう」
結弦「そうだ。お父さんは、12月12日に、『数学を悟ってみて(その19)』で、
『多分、明日、マチンの級数を証明して、 の近似値の計算は、大団円を、迎えることとなる。そして、実はこんな大変な証明をしていても、ひとつひとつの証明のステップでは、前から言っている、13個の推論のパターンしか使っていないことを、振り返って見ようというわけである。それが、数学を、違う論理で、進めていっても、ほとんど同じ結果が得られてきて、ほんの一部、異なり、その違いから、『数学って、数学から1度出てみると、こうなっているのか』と、数学を悟った気持ちになる。というこの連載の、完結に導かれるのだ』
と言ってたけど、2020年12月21日まで、かかった。直観主義論理などの話は、どうなったの?」
麻友「そうだったわね。でも、マチンの級数を証明できて、今日は結構満足したわ。ちょっと、聞いておきたいの。太郎さんが、『』と書いてたけど、あれは、簡単に証明できるの?」
私「小学校で、やらなかったかな?
で、半径を、 とすると、直径は、 だね。正六角形の周は、 個あるから、 だろう。だから、 だ。円周は、これより長いのは、見て分かる。一方、外側の正方形は、一辺が、 で、周の長さは、辺が四つだから、 だな。直径が、 だから、 だ。円周がこれよりも短いのは、見て分かる」
麻友「だから、 か。太郎さん、小学校で習ったのを、覚えている?」
私「私、先生が、『これは、ぴったり求めることは、できないんです』と言ったので、何か求める方法はないかと、直径と円周の比でなく、半径と円周の比では無理かな? などと考えたので、覚えている」
若菜「やっぱり、普通の子ではない」
麻友「そういうのを、栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)というのよね。でも、栴檀という植物は、そんなに芳しいわけではない。本当は、白檀(びゃくだん)の意味なのよね」
結弦「お母さんは、本当に会ったとき、お父さんに失望されるのが、恐くて、会うのを、拒んでいるの?」
麻友「だって、太郎さん。もの凄く幻かけているでしょ。私に会って、『なんだ、この程度の人間だったか』と、思うのは、確実よ」
若菜「お父さんって、失恋ばかりだけど、女の人18人くらい好きになっているでしょう。女の人で、失望というか、当てが外れたことなんて、いくらでもあるんじゃないですか? 心配する必要ないと、思いますけど」
麻友「私の顔って、オードリー・ヘップバーンや、イングリット・バーグマンに、かなうかしら?」
結弦「お父さんが、お母さんの歌を、貶しているのから見て、不細工だと思ったら、正直に、『不細工だね』と、言ってると、思うんだよな」
麻友「そんなに、私、美人?」
若菜「30分、電車の窓の前に立っていたら、25分自分の顔、見ているんでしょう。自分の顔を、少しでも良く見せようと、研究しているんですから、もっと、自信持って下さい」
麻友「今更、クリスマスは、無理よね。どうしようかしら?」
私「次回、古典論理と直観主義論理のことを、話そう。じゃあ、バイバイ」
若菜・結弦「バイバイ」
麻友「じゃ、バイバイ」
現在2020年12月21日14時09分である。おしまい。