相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。

相対論への招待(その10)

 現在2018年1月17日16時18分である。

「相対論への招待って、前回は確か去年の5月よ。忘れちゃってるわよ」

 もうちょっと前に、(その10)を書きたかったんだけど、麻友さんに書きたいことは一杯あって、こんなに延び延びになってしまった。

「私が、興味があるのは、太郎さんのオリジナル原稿って言ってたものなんだけど」

 前に話した、モーターボートの説明のアイディアの話だね。

 もう、ノート見せちゃおう。

 私のノートは、ほとんど30枚綴りのコクヨのキャンパスノートなんだけど、1冊だけ100枚綴りのものがある。

 大学へ入学したばかりの頃、いっぱい勉強しようと思って、買って、使い道に困っていたんだ。

 それを、2回生の終わりに、分子生物学の女の人との話を作ろうと、『細胞の分子生物学』という1,000ページ以上のものすごい本を読むときのノートとして、使い始めた。

 表紙は、その後、色々なことに使ったので、こんなことになってる。

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「太郎さんって、ノートの表紙に、内容を書いておくの?」

 これは、ものすごくノートの多い私の場合、致し方ないんだ。

「それで、中身はどうなってるの?」

 『細胞の分子生物学(第2版)』を、ノート取りながら読んで行ってる。ほらっ。

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 拡大すると、

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 丁寧に書いている。

「これ、2回生の終わり。つまり、クロイツェルソナタの女の人に振られた後よね」

 そうだよ。振られたのは1回生の終わりだから。

「もう、とっくに気が狂ってたんじゃないの?」

 私の病気はねぇ、いやな病気なんだよ。

 実際は、入学したての4月から、父や母がクロイツェルソナタの女の人のご両親と連絡を取り合っているという妄想が頭を支配していた。

 だけど、この頃は、まだ充分勉強もできた。

 2回生になり、失恋の痛手から立ち直り、物理学と数学の危機も克服して、後期には4回生向けの一般相対論の授業で、優を取った。

「それは、どの程度、大変なことなの?」

 私は、後に、意味としては、一般相対論的宇宙論である、天体核物理学(てんたいかくぶつりがく)というものを専攻したから、これを専攻した私からすると、優を取れて当たり前だったけど、普通に物理学科にいても、一般相対論の授業はさっぱり分からないという人は、ざらにいた。京都大学でもこうなのだから、他の大学では一般相対論で優を取るなんてのは、学年に数人なんじゃないかな。

「つまり、太郎さんは、妄想は持ってたけど、発病はしてなかったのね」

 多分、そうなんだと思う。

「どうして、太郎さんは、女の人を好きになっちゃうのよ。それを、2回もやらなければ、世界は変わってたかも知れないのに」

 私の発病に、失恋が大きく影響しているのは確かだけど、科学に対する責任感も、同じように重要なんだ。

「科学に対する責任感が、どう働いたというの?」

 母によく話すんだけど、4回生の夏に気が狂ってなかったら、多分自殺してた、とね。

「恐ろしい選択ね」

「それで、その2回生の終わりのノートが、どうなるの?」

 3回生の夏に、分子生物学の女の人に失恋して、3回生の時専攻していた複素多様対論のゼミを諦める。

「3回生の時は、数学を専攻していたのよね。いつも、数学と物理学を半年ずつ専攻したと言ってるけど、数学も完全には専攻してないの?」

 うん。数学も、前期分だけしか訓練を受けなかったんだ。

 前期分だけだけど、この時教わったことは、私には、本当に宝物のようなものだった。

 現在私が、ブルバキなどの難しい文献を、平気で読めるのは、この時の訓練の賜物なんだ。

 このゼミで、どんな訓練を受けたかは、いずれ紹介しようと思う。


 さて、3回生の後半は、私は、必死にもがいていた。

 父や母が、単位が足りないじゃないか、と言いだし、ドイツ語の単位をなんとか取ったりしていた。

 さて、4回生になり、クローン病になってしまった親友や、他の何人もの友人のおかげで、天体核物理学のゼミに入れた。

「太郎さんが、優秀だったから入れたんじゃないの?」

 優秀じゃなきゃ入れないのは本当なんだけど、そもそも私は、4月の最初の研究室を決める会合に、そんなに重要なものだと知らなくて、行かなかったんだ。

「何してたの?」

 寝てたんだ。

「はぁー、呆れた。どうしようもない人ね」

「それで、どうしたの?」

 クローン病になってしまった親友が、夕方電話してきて、

『なぜ来なかったの?』

というから、

『何か、重要なことあったの?』

と、聞いたら、

『天体核、明日集合らしいから、友達に確認してあげるよ』

と、言われて、びっくりしたみたいな感じだったんだ。

「ほんっと、手のかかる人ね。そのお陰で、天体核に入れたの?」

 実は、私の方からも、前から、天体核に、働きかけていたんだ。

「どうやって、そんなことが、できるの?」

 ゼミだって、人間がやるんだから、形式にとらわれる必要はないんだよ。

 天体核は、佐藤文隆さんの研究室だったけど、その下に、だいぶ前に宇宙の年齢求めるとき出てきた、佐々木節さんもいた。2回生の時、優を取った一般相対論の授業は、佐々木さんが先生だったのだ。

 天体核は、例年、ランダウの本でゼミをやっていたが、私は、もっと新しい本で、やりたかった。

 それで、佐々木さんのアポイントメントを取って、会いに行って、

『天体核に行きたいのですけど、テキストをGravitationにしてもらえませんか?』

と、言ったのだ。

 このやる気を見せたのも、6人に選ばれた理由の1つなんだ。

 その代わり、選ばれたからには、恩を返さなければならなかった。

「恩を返せたと思っているの?」

 私は、あの時は、返せなかった。だが、このブログ自体が、私の京都大学への恩返しになっているんだ。

 その4回生の天体核物理学のゼミのための勉強ノートとして、先ほどの100枚綴りのノートを使い始める。

 一般相対性理論のことを勉強しながら、私は、特殊相対性理論の復習を始める。

 特殊相対性理論では、加速度運動は扱えないはずだった。

 でも、実際には、加速度運動を扱える。

 じゃあ、加速という考えで、ローレンツ変換を導けないか?

 これは、朝、朝日新聞の配達をしながら考えていたことだった。

 そして、私は、超準解析というものを使って、それを達成したと思った。

 それが、オリジナル原稿と言っているものだ。

ローレンツ変換とか超準解析とか、分からないわよ私は」

 とりあえず、見せよう。

 これなんだ。

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「なんか、マッチ棒みたいなのが、段々崩れて行ってるけど」

 そう。加速と共に、物体の長さも縮んでいく、というのを、私が、計算しようとしているんだ。

「時間が遅れるだけでなくて、長さも縮むの?」

 両方を、同時に計算するというのが、難しいんだ。

「それで、計算結果は?」

 結局、京都にいたときは、計算できなかったんだ。

「えーっ、じゃ、今までの話は何?」

 実は、数値は計算できなかったけど、京都で最後のこのアイディアは、私に、特殊相対性理論は必ず正しいという絶対の安心感をくれたんだ。

 小学校1年生の時からの、ずっと目指していた相対性理論に、私は、登頂できたんだよ。

「そういうことなのね。太郎さんに取って、人生の目標の一つが、かなったというわけだったのね」

 そう。そして、特殊相対性理論の復習が終わったので、心置きなく、一般相対性理論に取り組めることとなった。

「やりたかったことは、それで、済んだの? 私には、説明してくれないの?」

 麻友さんが、現れたのが、私にとっては、大きかった。

 この京都でやりかけながら、最後までできなかった計算を、2016年10月5日、ついにやってしまうことになる。麻友さんに説明しようというのが、動機だった。だから、『麻友24』のノートに書いてある。

 これが、本当のオリジナル原稿だ。


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「えっ、でも、これだけでは、私、分からない」

 無理だよね。説明しなきゃ。

 でも、今日は、疲れちゃったから、ここまで来たことで、終わりにしようよ。

「太郎さんでも、まともな物理の話になると、疲れちゃうのね」

 それは、誰でも同じだね。


 今日、『まゆゆきりん『往復書簡」』2通目読んだよ。

「随分、ゆっくり読んでるのね」

 多分、麻友さんも、ゆっくり書いただろうから。

「この投稿は、どうするの? URLをツイートしないの?」

 麻友さんは、本当は、このブログをブックマークに入れてて、いつも見てるんだよね。

 そして、私がURLツイートした記事が、面白いと、私を喜ばせるために、ツイッターから、アクセスしてくれるんだよね。

「どうして、知ってるの?」

 それが、好きで、いつもその人のこと、考えてるってことだよ。

 ツイッターは、スタッフの人に任せてしまったし、メールを、一方的に送り続けることになっても、いやがられるかも知れないから、この記事は、投稿するだけにする。

 麻友さんは、きっと読んでくれるもの。

 そして、

『太郎さん、もっと本質的なこと、書きなさいよ』

って、怒ってるんだろうなぁ。

 でも、ラヴレターって、究極的に、『好きです』以外、書くことないんだよなぁ。

 あっ、卒業したから、改めて言っておくけど、柏木由紀さんとの友情は、大事にしなきゃ駄目だよ。

 人間って、本当にしょうもない生き物で、異性との友情って、築きにくい。

 私の人生でも、女性の親友というのは、私が結婚してないのもあって、きちんとは、できなかった。

 麻友さんに、男性の友達がたくさんいたっていい。

 でも、ゆきりんの代わりは、二度と現れないよ。

 私に、ゆきりんの代わりもしてって言っても、それは、不可能。

 女性の友情が壊れるのは、同じ人を好きになった場合、とかすぐ思いつくけど、こんなステレオタイプな場合しか思いつかないほど、女性の友情を描いた小説や映画は、少ない。

 それだけ、女性の友情って、壊れやすくて、続きにくいんだよ。

 私の時と同じように、絶対許してもらえる、約束の言葉とか決めとくと、良いんじゃない?

「太郎さんと、何か、決めたっけ?」

 若いのに、もう忘れてる。

 両方のブログを、『無条件降伏』と、検索して、約束を思い出してね。

ゆきりんは、大丈夫だと思うけど」

 一番危ないのは、ゆきりんが結婚してからだな。

 いい人と結婚すれば大丈夫だけど、良くない人と結婚したらまずいな。

「どうして?」

 女の人って相手の男の人によって、すごく変わるから。

「そっかー。ゆきりんとの友情が、壊れるなんて、・・・、そんなこと、絶対ないようにしよう」

 じゃあ、今日は、伝えることは、おしまいだ。

「(その11)楽しみにしているわ」

 分かった。おやすみ。

「おやすみ」

 現在2018年1月17日21時51分である。おしまい。