相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

相対論への招待(その8)

 現在2017年4月21日22時42分である。

 やっとドラマのタイトル決まったね。

「もうクランクインしているの」

 そうらしいね。そうツイートしてる人、見かけた。

「太郎さんが、『相対論への招待』の連載を中断させてから、今日まで進まなかったのは、どうして?」

 そんなに、深い理由はないんだ。

 ただ、書こうというモチベーションが下がっていたというだけ。

「じゃあ、私に対する気持ちが冷めたとか、そういうことではないのね」

 麻友さんに対する気持ちが冷めたら、毎日ツイートしたりしないし。

「あっ、そうか」

 それに、麻友さんを、喜ばせることがある。

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)

 この雑誌。

「えっ、でも、私が、『みてね~』って言ったのは、これではないはず」

 分かってるよ。『TVBros.』の2017年4月22日号でしょう。

「記事を読んだのね」

 読んだ。ここに写真を出せないのは、アマゾンが取り扱ってないからだ。

「ただそれだけの理由か。それで、『FLASH』も読んだなら、感じるところがあったはずだけど」

 麻友さんが、10年後も結婚してないだろうと言ってる。

「どう思った?」

 最初、

『こんなめちゃくちゃ言っていいのかな?』

と思ったから、びっくりだった。

「どれくらい、びっくりしてた?」

 8時間半くらい。

「ずるーっ、何よそれ、どういう意味?」

 15時5分に雑誌を買ってきて、今見てて、気付いたんだ。

「何に?」

 麻友さんと柏木由紀さんの後ろに、風船が飛んでいる。

『4』と『1』

だ。つまり、4月1日のエイプリルフールだったんだね。

中島敦の『山月記』で、一日過ごせるって言ってたけど、本当ね。その雑誌の写真一枚で、8時間も楽しめるなんて!」

 ウフフ。

 これが、私の特技かも。


「でも、ということは、その雑誌、買ってくれたのね」

 昨日、コンビニで、見てきて、

『やっぱり、買おう』

と、今日、思ったんだ。

「そのきっかけは、なんだったの?」

 麻友さん、いつまでも、AKB48にいないよな、と思ったこと。

「私が、いつまでも、今のままではいないことをさとったのね」

 500円くらいの雑誌を、半年に一回くらい買ったって、バチは当たらないだろうなと思ったんだよ。

 毎月じゃないしね。


「太郎さん。私は、ドラマの題名を変えて、ついにスタートさせたわ。太郎さんも、『相対論』始動させてよ」

 ログの話で、道に迷ってたんだよね。

発展途上国の1億人全員に、1人1年間100万円で、9年間義務教育を与えられるかを、計算したかったのよ」

 すごい、記憶力だね。

「前の記事を、チラッと見たのよ」

 どこを見れば良いか、分かってるだけで、大したものだ。

「それで、{\log}を使うということは、

{\log_{10}100万円 \ \ \times \ \log_{10}1億人 \ =\log_{10}10^6 \ \times \ \log_{10}10^8 \ =6+8=14}

となる」

「これは、どういうことなの? 14というのは、何?」

 どんなに難しい計算でも、計算間違いしていなければ、丁寧にほぐしていくことで、解決できる。

 今の場合、100万円を、1億人に配るんだ。

 難しい説明をしようと思えばできるけど、そんなのは実際には役立たない。役に立つやり方を見せよう。

 100万円の単位と、1億人の単位を見ると、『万円』と、『億人』だ。

 でも、これをかけた結果は、いくら必要かが問題になっているように、『~円』となるはずだ。

 つまり、このかけ算をするとき、単位を書き間違えたんだ。

「ちょっと、ちょっと、いきなり『さっきのは間違い』なんて、どうしてそんなことが、言えるの?」

 私、計算するとき、単位なんて、すっごくいい加減にやってるんだ。だから、『あれっ?なんか変?』ということに、よく遭遇する。遭遇してから対処することにしてるんだ。

「やっぱり、太郎さんに、先生は、務まらないかも・・・」

『常に正しくあれ』

というより、

『間違いに気付き直せる人間であれ』

という方が、実際には、役立つ。

「それで、さっきの単位は?」

 『~円』となるはずだから、100万円は、これで、いいよね。

 問題は、1億人だ。

 1億人の単位を何かに変えて、万円とかけたとき、きちんと『~円』となればいいんだ。

「えっ、太郎さん。それは、無理よ。円に何かかけて、円にしようとおもったら、何もないものを単位にしなければならなくなる」

 さすが、特待生。

 私が、間違えてる。


 『~円』となるはずだから、100万円は、これで、いいよね。


と書いたところで、間違えた。100万円は、これでよくないんだ。

「どういうこと?」

 この100万円というのは、1人につき、100万円という意味だから、

100万円/人 (ひゃくまんえんぱーにん)

と書かなければ、ならなかったんだ。


「珍しいわね。太郎さんが、間違えたまま進んじゃうなんて」

 間違えることは、結構あるんだ。でも、今回のように、それを、残しておくことは、いつもは、しない。

「何か、言いたいことが、あったのね」

 時々紹介しているけど、この本、

矢ヶ部巌『数Ⅲ方式ガロアの理論』(現代数学社

数III方式 ガロアの理論

数III方式 ガロアの理論

 すっごく良い本なんだけどねぇ、今のように間違えたまま進んじゃって、後から、『あれは、間違いだった、やり直そう』なんてことが、何回も出てくるの。

 読んでる方は、何が正しいのか、さっぱり分からなくなるんだ。

「じゃあ、どういうところが、良いというわけ?」

 まず、歴史的に、数学が、こういうふうにできてきたのかと、分かるようになっている点。

「太郎さんが言ってたように、なぜ体というものを考えるの?というような疑問を持つ人には、良いかもね」

 それから、具体的な難しい計算をかなりやらせるので、計算力が付く。

「私は、やりたくないわね」

 あれー、麻友さん。素敵なことが待っているときの計算って、蜜の味だよ。

「他には、どんな良いところがあるの?」

 色んな文学や映画の一節を取り込んで、1章1章が、お芝居を観ているように楽しめる。

「例えば、どんな風に?」

 先日話した、『命短し,恋せよ乙女・・・』は、第23章だった。

 この章の題は、

『夢は方程式を駆けめぐる』

と、なっている。

 激しい方程式との戦いの末、アーベルは、今日アーベル方程式と呼ばれる方程式が、代数的に解けることを証明する。

「アーベル絶命!?」

 第23章の最後から、引用しよう。


広田 この性質を持つ方程式は,アーベルに因んで,アーベル方程式と呼ばれている.
 だが、一般な「代数的可解性の判定法」の発見は果たさず,労咳に倒れる.婚約者クリスチーヌに看取られながら,26年の生涯を閉じる.
佐々木 旅に病んで
      夢は方程式を
        駆けめぐる


「えっ、太郎さん。ネタバラしちゃったんじゃない?」

 大丈夫。ガロア理論勉強する人は、こういうことみんな知ってて、読んでるんだから。

「最後のは、松尾芭蕉の『おくのほそ道』?」

 ここは、私が間違ったこと書いちゃいけないんだ。松尾芭蕉は、『おくのほそ道』書いた後も生きてるんだ。そして、死の4日前に書いたのが、『旅に病んで夢は枯れ野をかけ廻る』なんだ。

「じゃあ、この句は、『おくのほそ道』には、入ってないの?」

 そういうこと。

 でも、麻友さんに書こうと思って調べたお陰で、このことを知った。『数Ⅲ方式ガロアの理論』の威力、今でもあったね。

「そうかー。太郎さんって、そういうとっかかりから、文学に入って行ってるのか。好きなことから入っていくから、身につくのよね」

 私、大学入って、2年くらいしてから気付いたんだけど、義務教育で教える事って、こういう、何かに入って行くときの、最初のとっかかりを与えるものなんじゃないかな、と思う。

「太郎さんは、なぜこの本の話を、しつこくしているの?」

 この本の解説が、きちんとできる人というのは、日本に数人だと思うんだ。

「太郎さんを含めて?」

 いや、私は、まだ完全には、解説できない。

「じゃあ、誰なら、できるの?」

 分からない。

「太郎さんは、どうしたいの?」

 この読みにくい本のきちんとしたガイドブックを作って、今の百倍くらい通読できる人を増やしたいんだ。

「なんのために?」

 いつも、言ってるように、日本の科学のため。いや、日本のため。もっというと人類のため。

「すぐオーバーになるのは、太郎さんに良くあることとして、どうすれば、いいかしらね」

 私は、またこの本が絶版になるのが、惜しいんだ。

「また、絶版になるの?」

 多分、10年たつまえに。

「でもね。話が古すぎるのよ。『命短し,恋せよ乙女・・・』なんていったって、いくら黒澤明が名監督でも、『生きる』なんて知らないわよ」

 それは、分かる。数学そのものは、1976年6月20日初版の頃とまったく変わってないのに、社会は移ろってしまった。

「『アラカン』にしても、今の人違うこと考えちゃって、嵐寛壽郎なんて、思い浮かべもしないわよ」

 でも、この本の読みにくさは、そこにあるんじゃないんだ。

 数学の本文が分かれば、そういうちょっとしたことは、

『古めかしい本だね』

で、通っちゃえるんだ。

 それなのに、数学の難しい概念がまわりくどく、それでいて不親切に書かれていて、理解できない。

「しょうがないじゃない。そういう本なんだもの。その本を読んで、太郎さんが立派な数学者になれば、周りの人のその本の見方も変わるわよ」

 そうか。まず私が、立派にならなきゃ誰もかえりみないか。

「そうよ。さあ、もう夜が明けちゃったじゃない。土曜なんだから、URLをツイートした後、早く寝れば、今晩があるわよ」

 じゃあ、ログの使い方からまた脱線しちゃったけど、題名はそのままに、投稿するよ。

「ばいばい」

 ばいばい

 現在2017年4月22日11時24分である。おしまい。