相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

数学を専攻するとはどういうことか(その3)

 現在2020年8月11日21時17分である。

麻友「何年前の続き?」

私「2018年1月18日と、2018年6月23日との、続きだ。高校生達のために、続きを書かなければ、と思いながら、ズルズルと、引きずってしまった」

麻友「思い出した。裏技を、いくつも教えてくれてたのよ」

私「そう。1年生向けの裏技は、教えた。次は2年生。地道にいく人は、私が前回上げた、

小林昭七『曲線と曲面の微分幾何』(裳華房

曲線と曲面の微分幾何

曲線と曲面の微分幾何


高木貞治『初等整数論講義』(共立出版

初等整数論講義 第2版

初等整数論講義 第2版


石井俊全『ガロア理論の頂を踏む』(ベレ出版)

ガロア理論の頂を踏む (BERET SCIENCE)

ガロア理論の頂を踏む (BERET SCIENCE)


高橋陽一郎『微分方程式入門』(東京大学出版会

微分方程式入門 (基礎数学)

微分方程式入門 (基礎数学)


の4冊そのままか、それらと交換できる、同レヴェルの本を、読んでおくと、3年生からの授業に、付いて行きやすくなる」

麻友「裏技は?」

私「1冊目の『曲線と曲面の微分幾何』は、出だしは、高校生レヴェルのようで、すいすい進む。その調子で、ノートも取らず読んでいくと、いきなり分からなくなりだし、前にも後ろにも進めなくなる。以前、東京大学の理学部数学科の2年生の人としゃべっていて、この本を読んだというから、『どうやって、読んだの?』と、聞いたら、『薄い本なので(180ページくらい)、ほとんど全部、ノートに写しましたね』と言ってたので、さすがだと思った。完全に全部写さなくてもいいから、定理のステートメントと、証明くらい、写す勤勉さがなかったら、数学科なんかに進んではだめだ」


『裏技5:全文写しを厭わない』


麻友「どうして、東京大学の数学科の人と、会ったの?」

私「湧源クラブの定例会で、会ったんだ。ああいうところへ、来るのは、学業に熱心な人が多いから、話していて、楽しい」

麻友「京都大学の学生と、東京大学の学生って、結構仲良いのね」

私「そりゃ、そうだよ。どっちかが、どっちかの滑り止めの大学では、ないから、お互い対等に渡り合ってる」


麻友「『初等整数論講義』は?」

私「この本は、川口周君や、伊山修君は、高校時代にほとんど読んであったようだ。そちらでの遅れは、私の場合、『数Ⅲ方式ガロアの理論』で、挽回したようなものだった。整数論も、ガロア理論も、代数学の話だからね」

麻友「ガロア理論は、これで、完璧?」

私「いや、本当は、藤﨑源二郎『体とガロア理論』の第1章に、これから代数学で必要なことが、かなり丁寧に書いてある。丁寧にとは、言うものの私は、第1章の45ページをギャップを埋めながら読むのに、3カ月くらいかかった」

体とガロア理論 (岩波基礎数学選書)

体とガロア理論 (岩波基礎数学選書)

麻友「全然丁寧じゃ、ないじゃない」

私「実は、初学者が、絶対手を出してはいけない本に、

永田雅宜『可換体論〔新版〕』(裳華房

可換体論〔新版〕 (数学選書 (6))

可換体論〔新版〕 (数学選書 (6))

という本があって、途中からどんどん難しくなって、お手上げになる。『体とガロア理論』は、そこを補った本なのである。問題の解答があれば、なお良かった。そういうわけで、

『裏技6:藤﨑源二郎『体とガロア理論』を丁寧に読むのは、オススメである』

となる」


私「こう書いてきて、もうシンデレラだ」

麻友「寝るといいわ。太郎さんは、寝なければ、生きて行かれない人なのだもの」

私「麻友さんは、サイボーグなの?」

麻友「そうなの(しょぼん)」

私「冗談だよ。麻友さんは、血の通った人間じゃないか。麻友さんだって、眠る権利はある」

麻友「ありがとう。じゃあ、おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2020年8月11日22時27分である。おしまい。