相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

結婚をシミュレート(その5)

 現在2019年3月27日20時15分である。

「どう? スマホ、使えそう?」

 やっぱり、お金かけて、タッチパネルパソコンにしていて、タッチに慣れてるのと、スマホが賢くなってるので、昨日買ってから今までの24時間くらいで、かなり使えるようになった。

「トリセツを、見てるの? それとも、パソコンでネットで、問題を解決してるの?」

 まだ、取扱説明書は、ほとんど、取り出してもいない。ネットも、見てない。

 だって、麻友さんの写真を撮りたくて、

『カメラどうやって出すんだろ?』

と、あっちこっち触っても分からないから、マイクのアイコン、タッチして、私が、

『カメラ』

って、言ったら、

『カメラを起動します』

って、スマホがしゃべって、映像が映るんだもん。

『いよいよ、困ったら、しゃべっちゃえばいい、みたいに、楽しんでるよ』

「もちろん、LINEは、できるのよね」

 LINEも、SMSも、できるはずだよ。

「私と25歳離れた、娘か。若菜よりは、年上ね」

 おいおい、私と結婚してくれるのは、麻友さんでなく、このスマホってことにする気か。

「じゃあ、まじめに、シミュレートしなさい」

 よーし。





 さて、2020年のある春のお天気の良い日のことである。

「太郎さん。ここが、家なの」

 ああ、やっぱり、そんなに贅沢ではないけど、暖かそうな家だな。

「押すわよ」

 うん。

 ピンポーン

麻友母「あら、いらっしゃい」

 初めまして、松田太郎といいます。色々ご心配おかけしてますが。

「お父さん、この人なの。私より、19センチも高いのよ」

 えっ、背が高いのだけが、取り柄?

麻友父「まあ、いいでしょう。入ってから、色々、聞きましょう」


麻友母「我が家では、『娘の夫になる人には、徹底的に飲ませろ』というのが、家訓になっておりまして、私、ブログ見ておりましたので、さすがに、25年は、買えなかったのですが、『マッカラン18年』を、ご用意いたしました』

麻友父「『マッカラン』というのは、名前は聞いたことあるのだけど、本当に美味しいのかね?」

 あっ、18年にして下さって、良かった。

 『マッカラン12年』は、ただのウィスキーですが、『マッカラン18年』は、十分期待に応えるだろうと思います。

麻友父「ほう。それじゃ、・・・」

麻友母「栓抜きがいりますかね」

 あっ、大丈夫です。

 このコルクは、手で外せるので。

 では、お注ぎします。

麻友父「えっ、これだけ? シングルじゃないか」

 いや、これは、酔うことを楽しむお酒じゃないんです。

 味を楽しむものなんです。

 だから、香りをかいだ後、一口含んで下さい。

麻友父「ほう。すー。ツツ」

麻友父「えっ、うっ、確かに、これは、ただのウィスキーではないな」

麻友母「では、私も」

 はい。お注ぎします。

 じゃあ、麻友さんも、飲んでごらんよ。

「私、ウィスキーは、ハイボールしか飲んだことないから、味が良いかどうか、分からないかも知れないけど」

 まあ、こんなものは、滅多に飲めないんだから。

麻友母「うわっ、生きてきて、こんなに美味しいお酒って、数えるほどしか、飲んだことないわ」

「うん。太郎さんが、結婚祝いで、『マッカラン25年』1本だけ買おうよ、なんていうの、分かった。これは、お酒じゃないわよ。少なくとも、ビールと同じように、アルコール類とするのは、間違いだわ」


麻友父「もう、結婚できるような気になっているようだが、なぜ、『徹底的に飲ませろ』なのか、分かってるだろうな」

 はい。アルコール中毒の親の子は、影響受けますし、そもそも、アルコール依存症の配偶者を持ったら、幸せになれませんものね。

麻友父「それで、君は、アルコール強いのか?」

 それほど、強くは、ありません。

 ウィスキーなんかが好きだし、ストレートで、飲んだりするので、お酒に強いように思われることもありますが、これまでの人生で、一度だけ、麻友さんやブログを読まれているお母様は、ご存じの、分子生物学の女の人と言ってる女の人に、私が振られたと分かった時、やけ酒のつもりではなかったのですが、飲み過ぎて、吐いてしまった、ということが、ありました。

「えっ、それ、中退する前?」

 いや、3回生で振られて、あの人がサンフランシスコへ、行っちゃった後も、15年くらいずっと好きだったんだ。でも、それが、実を結ばないというのが、分かった時なんだ。

麻友父「例えば、1週間あって、週末に、一杯。ということくらいは、あるのかね?」

 いや、もう結婚している妹や弟が、実家に揃ったときなどは、ビール中ジョッキ1杯くらいは、飲みますが、普段、お酒は飲まないんです。

 そもそも、いずれ話題に上るでしょうが、統合失調症の薬の多くが、アルコールを飲むと、強く効き過ぎてしまうと、言われているんですね。

 まあ、英語の文章を作る時の言い方を真似れば、私は、『アル中になって奥さんを泣かせるようなことをする、最後の人だ』というのは、信じてもらって良いと思います。他に、余りにも欠点がありますけど。

麻友父「ハハハ、まあそうだな」

麻友母「その、15年間、好きでいらした人は、サンフランシスコへ行かれて、成果を上げられたのですか」

 ガンの研究をするということで、国から大学院の学費を支給してもらって、UCSF(ゆーしーえすえふ)(University of California San Francisco)の大学院で研究して、『銅はがんの呼吸を助け、がんの成長を速める』という成果を発表しましたね。

麻友母「それは、素晴らしいですね。その人が、ノーベル賞もらうということなども、あるのですか?」

 ここで、私が、

『いや、ないでしょう』

と言ったために、あの人が、ノーベル賞取れなかったら、一大事なので、そんなことは、言いませんが、ノーベル賞を取って、スポットライトが当たる人は、ほんの一部なのです。

麻友父「つまり、君が、アーベル賞ノーベル賞を、もらえると言うことも、まずないということだね」

 数学の立場から言ったら、可能性はゼロではありませんが、まずあり得ないと、諦めていて下さい。


麻友父「妻によると、君は、音楽が、かなり好きなようだな。何かかけておこうか」

 それじゃあ、娘さんのソロアルバムとか、まずは、聴きましょうよ。

麻友母「あっ、『Best Regards!』は、通常盤しか、聴いてらっしゃらないのよね。しかも、レンタルしただけで」

 麻友さんだけでなく、お母様も、記憶力抜群だね。

「お母さん。どこまで、あのブログ見てるのよ」

麻友母「2015年以降の目次にあるのよりも、もっと前のも、全部、読んでありますよ。『笑っちゃった~』とか」

「えっ、そんなに、全部?」

麻友母「じゃあ、『さばドル』の主題歌から」

♪~

 このドラマは、レンタルしてですが、全部、観てあります。当然ですけど。

麻友父「それで、まあ、君も、取り敢えず、シングルで、いいから、飲みなさい」

 はい。

 ああ、これで、確かに、味は、前と同じくらいだ。良かった。

麻友父「前、というのは?」

 以前は、どうだったか、分からないんですけど、今は、サントリーが、輸入してるんですね。味が落ちてないかと心配だったんです。

麻友父「味にこだわるね。麻友、It's best for a woman, once married, to provide her husband with delicious food so that he can't get away from her. つまり、『結婚したら男の胃袋をおさえろ』なんだから、困らないか?」

 あっ、大丈夫なんです。マッカラン以外では、こんなに、味をうるさく言いませんから。

麻友母「確かに、ブログで、『ここは、まずい』というような記述は、ないですね」


麻友父「病気のことは、後で、もっと聞くことにして、取り敢えず、君が得意だということの話から、聞いてみてあげよう。なんでも、誰でもが、説明を聞きたいと思ったり、説明を読みたいと思っているのに、本当のところ良く分からない、相対性理論とかいうものを、君は、説明できるという。ちょっと、私に、分からせてくれないか?」

 分かりました。

 口で、話すだけでも、ある程度、伝えられるのですが、せっかく時間があるので、絵を描いて、ご説明します。

麻友母「じゃあ、何か、紙を」

 あっ、いや、これは、きちんと、記録を残したいので、ノートに書きます。

「えっ、『麻友』のノート?」

 うん。もう『麻友70』になってる。

麻友父「本当に、70冊あるのかい?」

 はい。本当に。ただ、躁状態になって、書き殴ったみたいに、大きな字で書いてるノートも少しあるのですが、それを、引き算しても、50冊分以上、書いてます。

麻友母「こういう風に、本当に、言いにくいことも言ってくれる、誠実な人だから、麻友が、選んだのよね」

 ところで、お父さまは、日本信号株式会社というところに、お勤めですね。

麻友父「そうだが」

 日本信号株式会社さんは、鉄道の、『Suica』などの、自動改札機も作られていますよね。

麻友父「あらかじめ、調べてきたんだな」

 はい。

麻友父「自動改札機と、相対性理論と、どう関係しているんだ」

 結論を、あらかじめ、申し上げておきますと、『Suica』や『Pasmo』が、タッチするだけで、信号のやり取りができるのは、改札機の方に、電磁石があって、『Suica』のカードの方には、カードの周にそって、グルグル電線が巻いてあって、コイルになっているから、『Suica』を近付けると、この言葉は難しい言葉ですが、『ファラデーの電磁誘導の法則』によって、『Suica』のコイルに、磁石が近付いたので電流が流れて、その電気によって、『Suica』の方から電波を飛ばして、改札機に、いくらチャージされてるか、伝えられるからですね。

麻友父「結論に、なってないが」

 いや、なってるんです。

 今の話で、電磁石とか、コイルとか、磁石が近付いた、とか、とにかく、磁石というものが、関係しないと、『Suica』というものは、成り立たないんですよね。

麻友父「まー、ファラデーの電磁誘導の法則がなければ、成り立たないだろうな」

 そうなんです。つまり、磁石がなければ、現代の文明は、あり得ないわけですよね。

 ところが、磁石というものは、本当は、電気だけでできているこの世界で、相対性理論の効果によって、見かけ上N極やS極があって、本当にN極とS極が引き合う磁石として、観測されているものなんです。

 つまり、我々が、

『これは、磁石で、くっついてるんだ』

と思うものは、全部、相対性理論の結果なんです。

 だから、磁石があるということイコール、相対性理論が正しい、という証明が、成り立つんです。

麻友父「それは、ちょっと、乱暴ではないか」

麻友母「電磁石でない、普通の磁石も、相対性理論のせいなんですか?」

 普通の磁石も、中で、小さい電流が、たくさん、くるくる回っていると思っていいのです。

 正確には、原子の中の電子が、自分自身で自転しているのも、加えることになります。

麻友父「じゃあ、磁石のN極とS極が、引き合い、N極とN極だったら、反発するというのを、どう説明するんだ?」

 ここからが、相対性理論の説明なんです。


 まず、私が、高校3年生のとき、この説明を思いついた通り、説明します。

 ここから、話さないと、多分、後の話が、分からないと思います。

 まず、次のように、2本の電線を、考えます。単純化するために、鉄や銅などの複雑な構造を考えず、陽子と電子だけが、書いてあります。

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 この電線に、電流が流れるとは、こういう風に、電子が、一方にスーッと、動くことです。


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と、説明を始めたんだけど、もう21時8分で、眠り薬飲んじゃったから、今晩中に、終わらない。

 でも、この説明は、長くなるから、全部揃ってからだと、麻友さんも、読むのが大変だと気付いた。

 だから、この続きは、『結婚をシミュレート(その6)』として、実行することにするよ。

「太郎さん。日本信号株式会社にこだわってたのは、自動改札機を作ってる会社だったからなのね。あのお父さんの会社名を手帳にメモしたのは、2015年の4月頃だったと言ってたから、あの時から、この計画は、あったのね」

 だから、自然淘汰でなく、麻友さんと私の関係は、必然なんだよ。

 もう眠いから、投稿するよ。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2019年3月28日21時35分である。おしまい。