相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

ハチミツとクローバー(その2)

 現在2020年7月24日6時27分である。

麻友「早起きね」

私「昨日の晩、かなり頑張って書いて、フラフラになって寝たから、グッスリ眠れて、結構気持ちよく起きられたんだ」

若菜「かなり、佳境に入って、面白くなってきたところで、ストップしましたが」

結弦「そういう乗っているところでも、今の薬を飲むと、強制的に眠らされるんだな」

私「そう。そこが、重要」

麻友「さて、『ハチクロ』の最初のページは、もう少し続くのね?」

私「京都の下宿で、聴こえなかった、ということの理由は、可能性として、次のようなものが、考えられる」

・アダルトビデオのように、「あっ、あっ、」などというよがり声が出るのは、実は、本当に最後の瞬間だけで、それまでは、交接してても、声は出ないから。

・大学にいた頃、私は、よく人の言う、子供であり、大人のそういう声は、耳に入ってこなかった。『寝てる子を起こすな』じゃないけど、私は、寝てたんじゃないか。

・私がいたのは京都だった。京都というのは、上品な町だ。だから、隣の学生も、隣に彼女の声を聞かれるようなことは、礼節に反すると思って、下宿に彼女を連れてくることはあっても、そういうことを、するときは、ホテルでやっていた。

・現在の私の下宿は、私を管理するために、色々装置が配備されていて、隣から聴こえてきた声も、壁の向こうのスピーカーから出したものだった。本来、隣の家の声なんか、聴こえないのではないか?

・この世界の物理法則というものは、今考えられているものとは、ちょっと違い、神様に、4回目にどうしても受からせて下さいと、お祈りしたら、受かったように、神様がいて、最終的には、物理法則も、神様が決めているのではないか。

麻友「太郎さん。こんなに、5通りも、可能性が、浮かぶの?」

私「重要な問題の場合、ここから、ひとつずつ消去していく。だが、消去の過程で、新しい案にたどり着くこともある」

若菜「普通の人は、自分で解けない問題があったら、友達とかに、相談するんです。先生のこともあります。お父さんは、どうして、そうしないのですか?」

私「最近、やっと少し、友達や、トントンの職員さんに、聞いたりもするように、なったけど、考えてみれば、私は、ランダウだったんだな。でも、ランダウ学派よりボーア学派の方が、私は良いと思っている。少なくとも、良い先生だったのは、ボーアだったんだものね」

麻友「『悔しいね』の投稿の、どうして良い先生になれたのですか? という問いに対する、「おそらく,私が馬鹿であることを私の学生たちに覚られるのを私が決して恥じなかったからでしょう」というボーアの述懐ね」

私「さすが、特待生。記憶力抜群」


麻友「マンガの1ページで、これだけ考えるって、『東京大学物語』を、本当に、ああ読んだのね」

私「でも、『ハチミツとクローバー』は、麻友さんの気付いてないところを中心に書くよ」

若菜「気付いてないことって?」

私「マンガの数字では、8ページだけど、Kindleでは、第11ページ。3ページずれてるんだよな。その11ページで、

「たしか去年も寝坊してまた留年したんだよな」

「これ出そびれたら大学7年生に!?」

という会話の上に、

『1年の授業なので朝早いためもう起きられない』

と、チラッと書いてある。小学生には、分からないが、遅刻すると先生に叱られるという縛りのない大学では、朝起きるのが辛くて、遅刻していくなどというのは、ほとんど、当然になってしまうんだ。先生も、分かっているから、なるべく2時間目からの授業をしようとする。だが、1時間目の授業が、ないとなると、2時間目が1時間目になってしまい、意味がない。だから、1年生で、まだ高校の気分が残っている学生達の授業を、1時間目に配置するんだ。『1年の授業なので朝早い』というのは、そういうことなんだ」

結弦「お父さんも、遅刻して行ったの?」

私「忘れもしない、1回生の有機化学の授業。入学して、ガイダンスで、先生が、

『モリソンという人とボイドという人の、『有機化学』という本をテキストに、講義します。この本は、訳本は上・中・下とあって、1冊6,000円くらいしますが、英語版は、1冊で5,500円くらいですから、やる気のある人は、英語版にしてみると、良いでしょう』

と言った」

若菜「お父さん。英語版買ったんだ」

私「うん。3倍もの値段の違いがあってはね」

結弦「お父さん、最初は、ケチだったんだ」

私「同じものだったら、安い方を買うというのは、今も変わっていないよ」

若菜「確かに、『ハチクロ』も、Kindleの方が、安い」

私「授業を、楽しみにしていたんだ。そして、最初の授業。朝ちょっと、電車に乗り損なって、授業に10分くらい遅刻しちゃった。いつも、興味のある授業なら、最前列で聞く私が、後ろの扉から入って、後ろの方の席に。授業も良く分からない。予習してこなければ、ならなかったなと、思った」


結弦「それが、最初の授業だったの?」

私「うん」

若菜「でも、挽回するチャンスは、あったでしょう」

私「もちろん。その日も、2時間目から後は、ちゃんと出た」

麻友「でも、その経験がなければ、『ハチクロ』の1行を、我が事のように、受け止めることは、できないわね」

私「そこなんだよ。大学、美大でも良いし、放送大学でも良いし、何か全く大学でない、何かでも良いけど、遅刻したって誰も怒らない、という環境で、

『本当に自分は、これをやりたいから、やってるんだ』

という行動を、取ってみる経験は、大切。そういえば、今、麻友さんは、そういうことを、しているのかな?」

麻友「ただ、太郎さんは、お父様のお金で、大学へ、行ってた。でも、私は、自分で稼いだお金で、何かをすることになる。ちょっと、違うのよね」

私「麻友さんが、何をやってるか、知らないから、なんとも言えないけど、賢い麻友さんが、何もしてないはずは、ないね」


若菜「『ジェーン・エア』の、投稿で、『ハチクロ』は、14ページで、止まってしまったとあります。3ページずれてるとすると、マンガの方の11ページの

『次にTVの前で起こす為の努力の証拠をカメラにおさめ』

とか言って、写真撮ってる辺りじゃないですか」

私「そうだよ。そこまでしか、読んでなかった」

結弦「男の人ばっかりじゃない。主人公でてきてない」

私「昨日初めて、そうだったんだなと思った」

若菜「昨日は、どこまで読んだんですか?」

私「Kindleで、25ページ、マンガで22ページの、Chapter.1-おわり- まで」

麻友「えっ、ちょっと気になるんだけど、『戦う!書店ガール』の頃、『まゆゆ、恋をしているという実感持ったことないか』という投稿で、


*******************************


 でも、良く思いだしてみて、幼稚園の頃、クラスになんとなく気になる男の子、いなかった?

 一人ではないかも知れない。

 そんな、人でなしのようなこと、と言うかも知れないけど、当たり前のことだよ。

「運命の人は、一人よ!」

と、言うかも知れないけど、まゆゆ、が、

『影響を受けた本』

として上げている、

ハチミツとクローバー

を、思い出してみて。女の人の描いたマンガって良く描けているんだよ。

 でしょう。人間って、一人の人だけ、ずっと好きでいられるわけでは、ないんだよ。


 ところがなんだけどね。そうやって、どんどん色んな人を好きになっちゃうんだけど、以前好きだった人を、好きでなくなるか、と言ったら、そうではないんだ。

 好きな人が、増えるだけなんだよ。


*******************************
(『まゆゆ、恋をしているという実感持ったことないか』より)


と、書いてた。どうして、『ハチミツとクローバー』のストーリーが、分かってたの?

私「それはね。本を読むのがのろい私は、取り敢えず、Wikipediaで、あらすじを、読んで、少女マンガを読めば、当然書いてあることは、書いてあるなと、判断して、麻友さんとの会話に使ったんだ」

麻友「ちゃんと、読んでくれてたんだと、思ってた。ウソついてたのね」

私「ウソは、ついてないよ。全部読んだなんて、一度も言ってないし、それに、あのときから5年も経って、あらすじも、忘れちゃって、今、新鮮に読んでる。花本はぐみさんの顔も、初めて見たし」

若菜「こういったこと、すべて総合して、お父さんが、のろい、というのが、一貫してますね。恋愛の進行スピード、本を読むスピード、マンガを読むスピード、大人になるまでのスピード、倫理観の形成スピード、・・・。お母さん、この人を選ぶなら、こののろさを、待ってあげる忍耐力を、鍛えなければ、駄目ですよ。とんでもないアイディアを、一瞬で思いつけるから、頭の回転が速い人だと思っちゃ駄目ですね」

麻友「そうねえ。そのギャップが、あまりにも大きいから、振り回されないようにしないとね」


私「さあ、『ハチクロ』を進めよう。まだ、主人公も出てきてない。18ページで、やっと出て来る(以後、Kindleのページ番号に従う)。彼女に竹本君は、一目惚れ。それは19ページで、もう分かる。少女マンガの文法というか、絵を描くときの作法は、私も一応分かっている積もり。

『一緒に食べませんか』

なんて、不器用に渡してるなんて、もう十分。20ページで、一息ついて、

『なあ、竹本・・・』

と、真山先輩が、話しかけても、竹本君は、花本さんを、真っ直ぐ見てる。もうゾッコン。ところが、22ページで、森田先輩が、やってくる。来たと思ったら、花本さんに気付く。あれっ? 教室から走り出していく、森田先輩。大学の裏のサトイモ畑で、ふきの葉のようなものを、取ってきて、花本さんに持たせて、

『コロボックル』

と、喜ぶ森田先輩」

若菜「コロボックルって、何ですか?」

私「若菜、それで、いいんだよ。分からないときに、周りの友達に質問するので。でも、私は、質問しない」

結弦「電子辞書で、引いた?」

私「そう。これ、辞書というより、ブリタニカ国際大百科事典を、引いたのだが、1ページ半に渡って説明がある。要約すると、北海道に居住しているアイヌの人達に伝わる伝説に現れる、小人みたいな人のことで、アイヌ語で「ふきの葉の下の人」という意味らしい。雨が降ると1本のふきの葉の下に何人かが集まることができるほど小さかったという。これは、伝説と思われているが、人類学者の坪井正五郎(つぼいしょうごろう)は、コロボックルこそが、日本全土の先住民であり縄文文化の担い手であるとする説を立てた。だが、定説にはなっていないそうだ」

麻友「マンガの1単語で、百科事典を読む。普通では、有り得ないわね」

結弦「『実は「人が恋におちる瞬間」というものはこの場にもうひとつ訪れていたのだが、今ひとつ解りづらいパターンだったため(下図参照)誰ひとりとして気付くものはいなかったとさ☆』という、もうひとりって、誰?」

私「森田先輩と、花本はぐみさんでしょ。特に、森田先輩が、好きになったのかどうか、解りにくいから、森田先輩を、矢印で示してある」

結弦「矢印? あっ、確かに」

私「写真を撮られて、ビクビクしている、花本さんも、後の展開によっては、森田先輩を好きになりうる。少女マンガでは、それくらい気を持たせるのは、良くあることだ」

麻友「ここまでの、マンガの解説は、これ以上いらないわよ。でも、コロボックルを、説明してくれたのは、嬉しかったわ」

私「最初だから、気合い入れた。今後は、コロボックルみたいなのだけ、解説する」

若菜「楽しみです」

結弦「僕も」

私「じゃあ、解散」

羽海野チカハチミツとクローバー1』(白泉社

ハチミツとクローバー 1

ハチミツとクローバー 1


 現在2020年7月24日12時14分である。おしまい。