相対性理論を学びたい人のために

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駆け落ちのシミュレート(その15)

 現在2021年7月13日20時41分である。(この投稿は、ほぼ2224文字)

麻友「太郎さん。駆け落ちばっかり、やってていいの? 新型コロナウイルスは?」

私「今回、連続4回、駆け落ちのシミュレートをやってきて、明らかに、父のことを、書きそうで書いていない。麻友さんも、私の父のことを、知りたいだろう。だから、連続5回目として、もうひとつ加えることにした」

麻友「なるほど」

私「具体的に、書くけど、父は、私よりも、頭の回転は、速いのだろうと思う。例えば、京都で、3回生の夏に、私が、アルバイトを辞めた話をしたら、『何でだ?』と、父が言うので、母が『あの女の子に振られたからでしょ』というようなことを言ったら、父は、『お前、反駁しないのかよ。家計を助けるために、アルバイトしてたんじゃないのか?』と、聞いてきて、非常にガッカリしたようだった」

麻友「それが、頭の回転が速いというのは?」

私「多分ね、当たり前そうなことは、証明せずに、先に進んじゃう人なんだと思う。だからね、二十歳になる息子が、アルバイトしていたら、それは、家計を助けるために、決まっている。というのは、父にとっての未証明公式集の一つだったんだと思う。そして、その公式集は、よっぽどのことがない限り、正解を出す公式集なんだと思う」

麻友「太郎さんのことだから、もうひとつくらい、具体例があるわね」

私「うん。これは、本人の口から聞いたか、本人のいるとき聞いたかしたから、ほぼ、本当なんだけど、父の子供のときの話を聞いていたとき、『あの頃はな、お金持ちの子の家へ行くと、冷蔵庫で冷やした、カルピスが、出てくるんだよなぁ』と、言うのだ。イヤミだろ、と言っているのだが、私は、『暑い日だから、冷たいものを飲ませてあげようと、親切にしてくれただけで、冷蔵庫を自慢する気だったかどうか、分からないのにな』と、思えるし、父の考え過ぎなんじゃないかと、思った」

麻友「でも、太郎さん。それは、お父様の反応の方が、正常な人の反応よ。女の子と付き合うためのお金のために、アルバイトとか、冷たいカルピスを、イヤミと思わない太郎さんは、おめでたいわ」

私「そこで、私が、それを、表現するために考え出したのが、私の方が、思考がのろいんだな、という認識だよ」


麻友「ああ、なるほどね。だとすると、お父様は、正常な大人の男性と思って、接した方が、良いのね」

私「そう。その通りなんだよ。私の父親だと思わない方がいい」

麻友「そっかー」


私「ここまで書いて、麻友さんは、一度、父に会っていたなと、思い出し、『結婚をシミュレート(その3)』を、読み返した。そうすると、結婚が前提だった前回と異なり、今回は、色々、調整がいるなと思えた」

麻友「あっ、まず、私、女優辞めてるし」

私「そうなんだよ。それに、ドメスティックバイオレンスや、離婚は有り得ない。というのも、DVはないけど、離婚どころか、結婚を前提にしていない」

麻友「えっ、もう、土台から、崩壊してる。シミュレート続けられるの?」

私「無理だね。3カ月くらいハネムーンで楽しむために、みかん山の家を、貸してくれと言っても、私の父が、許すはずない。父は正常な男の人だから、息子が笑いものにされるのを、黙って見ていたりしない。最初は、駆け落ちして、結婚式は挙げないけど、結婚はするという積もりだったけど、私の家へ、実際に麻友さんが来ただけで、シミュレートが、ガタガタになり、完全に崩壊した。これが、シミュレートで、良かった。麻友さん、私に誘惑されても、私の家に来たりしちゃ駄目だよ」

麻友「私が、職業不詳というのも、問題あるわね」

私「私も、無職だからな」

麻友「でも、社会の底辺で、生きてる人たちって、職業不詳や、無職って、十分有り得るのでしょう」

私「本当のところは、分からない。でも、最近、一度もきちんと読んだことがなかったので、ベートーヴェンの伝記を読み始めたんだ」

パム・ブラウン『ベートーベン』(偕成社


麻友「あらっ、気分を変えて?」

私「まあ、そうなんだけど。それで、びっくりしたんだ」

麻友「何を?」

私「ベートーヴェンの家庭は、もの凄く貧しくて、と、書いてあるんだけど、


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 少年時代のルートビヒは、清潔とはほど遠い、よれよれの服を着ていた。母のマリアが病弱だったので、子どもたちの世話はたいてい召し使いにまかされていたが、どこから見ても、なおざりにされているのは明らかだった。


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という描写があるんだ」

麻友「召し使いを、雇えるんじゃないか、というわけね。その召し使いの階級の人達は、どういう生活を送っているのでしょうね」

私「私には、ちょっと、分からない」

麻友「私、嬉しいわ。太郎さんは、分からないことを、分からないと、正直に言ってくれる」

私「駆け落ちは、シミュレートの段階で、無理と出たね。残念だけど、しょうがない」

麻友「失敗する、シミュレートもある。またの機会を、待ってるわ。おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2021年7月13日22時33分である。おしまい。