読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。

速報1位を受けて

渡辺麻友

 現在2016年6月3日15時55分である。

「太郎さん。ヤッター!速報1位よ。私、速報1位になるの、初めてなの。嬉しいわ。」

 良かったね。麻友さん。

「太郎さんは、何票入れてくれたの?」

 9票か、もしかしたら、10票。

「どうして、曖昧なの?太郎さんらしくない。」

 そもそも、今年は、ファンクラブに入ったから、二本柱の会の権利で、1票入れるだけにしようか、とも思っていたんだよ。

「1票だけ?」

 麻友さんが、立派な女優になるには、1回1位になっているだけでも、十分だと思っていたから。

「まあ、そうなのかなぁ。」

 ところで、そう思っていたところに、5月1日から、『AKB48 Mail』を、始めたでしょう。

 あれが、起爆剤になったんだ。

 メール会員は、1票324円で、投票できる。

 それで、メール会員になったんだ。

「それで、2票ね。」

 次に、インターネットで見てたら、

『AKB48総選挙公式ガイドブック』

が、表紙に麻友さんを据えている。

AKB48総選挙公式ガイドブック2016 (講談社 MOOK)

AKB48総選挙公式ガイドブック2016 (講談社 MOOK)

 どうせ、麻友さんのところくらいしか読まないの分かってたけど、今年だけお祭り気分で買ってみようと思った。5月18日のこと。

「えっ、太郎さん。公式ガイドブック買ってくれたの?」

 うん。アマゾンから、5月20日に届いた。

 読んでびっくり、麻友さんが、とんでもないことしゃべってる。

「ウフフッ」

 ここに書いた方が、ガイドブックが売れるだろうから、はっきり書くけど、


 ちなみに、期待している若手メンバーは?

「さやや(川本紗矢)かな。まじめでひたむきだし、アイドル性も高いと思います。あと、みーおん(向井地美音)もいいですよね。着実に人気も伸びていて将来有望です。おっぱいもあるし(笑)」

 やっぱりそこは大事ですか?

「大事っ! 昔からゆきりんや(大島)優子ちゃん(卒業)を見ていて、そこも重要だよな~って、つくづく思っていましたもん。もし私におっぱいがあったら、今よりももっと・・・・・・」

 総選挙の2連覇も夢じゃなかった?

「さすがにそこまでは言いませんけど、本気でうらやましい(笑)。さっしーが自分の貧乳をネタとして話しているのを聞いて、実は私も『いや~、超わかる!』って共感してましたから。・・・・・・というか、選挙の話からそれちゃった。あははは」


「思いっきり書いてくれたわね。」

 いや、これものすごくインパクトあるよ。

 男の人に対してでなく、女の人に対して。

「女の人?」

 世の中には、

『美人のまゆゆを見たくない。』

っていう女の人が、一杯いるんだ。

 そういう人達にとって、

『あのまゆゆが、胸が小さいって、クヨクヨしてるの。おんなじねぇ。』

って、すっごく嬉しいと思うんだ。

「そうなのかなぁ。」

 私ね、前も話したかも知れないけど、大学時代に、女性学の英語の授業、受けたことあるんだ。

 女性学の英語の文献を訳していくんだけどね、先生が、

『これは、男性は、分からないわねぇ。胸にプラスチック埋め込んで、胸を大きくすることを言ってるのよ。』

と言って、豊胸手術のことを、話してくれたんだよね。

「すごい授業があるのね。大学って。」

 その方面を研究している先生がいないと、その方面の授業は受けられないから、どこの大学でも受けられる授業じゃないんだ。

京都大学東京大学だと、いるというわけね。」

 宣伝してるわけではないけど、そういうこと。


「ガイドブックを買って、それを読んで、どうなったの?」

 麻友さんの本気さ加減が分かったから、前にも話したけど、『AKB48Group新聞5月号』を、5月24日に買った。

「そうだったわね。」

 5月25日に横浜市立みなと赤十字病院へ、通院したけど入院しなかったので、5月26日に父の本のリストを46冊入力して、父から1,840円受け取ると、麻友さんのCDをアマゾンで予約注文した。

「1枚?」

 そう。1枚。

「じゃあ、これで、3票ね。」

 うん。

 そして、CD1枚買って残ったお金で、麻友さんの若いときの『ミニマムAKB48渡辺麻友』という写真集を買った。

ミニマムAKB48 渡辺麻友

ミニマムAKB48 渡辺麻友

 これを、514円で買うのなら、『AKB48 mobile』にも入ってあげよう、と思い、モバイル会員になった。

「これで、4票。」

 さて、5月29日の晩、驚いたことが起こった。

 麻友さんの、『マカロンちゃんを心配するプリン君』をツイートしたものに、まゆ♠ネズミさんが、

『6/1生誕祭当選しましたので・・・』

と、ツイートしていたのだ。

「ちょっと、聞きたいんだけど、どうして、太郎さんは、イザベルさんとまゆ♠ネズミさんを、特別扱いするの?」

 それは、この二人の人が、女の人だからだよ。

「ああ、なるほど。問題が起きないようにしてるのね。」

 ツイートしたけど、私は、麻友さんのお誕生日(3月26日)は、高橋みなみさんが主役のコンサートだったので、生誕祭を見に行こうと思っていたのだ。

「そう、書いてあったわね。」

 ところが、本来なら、二本柱の会の会員だから、5月21日に、第一次抽選に申し込めるはずだったのに、気付かないうちに、締め切りが過ぎていて、当選したよ、なんて言っている人を見て初めて、知ったのである。

「どうして、気付かなかったの?」

 クラシックのコンサートのような、気持ちだったんだよ。

 普通、クラシックだったら、前橋汀子さんに登録しておけば、何ヶ月も前から、何度も、コンサートやります、と言ってくるんだよ。

「メールが来ると思ってたのね。」

 そう。

「それで、5月30日の一般枠で、抽選に申し込んだのね。」

 当たる確率は、低いと思ったけど、麻友さんの気持ちを確かめるために、申し込んだことをツイートした。

「恋愛禁止令が出ている以上、太郎さんを通してもらうことは、できなかったの。」

 分かってる。ただ、もし当たったときのために、3,100円のチケット代と交通費を、用意する必要があった。

「太郎さん。そんなに、ギリギリの生活してるの?」

 これは、数学ができるから、こんな危ない橋を渡れるんだ。

 普通の人なら、とっくに、お金がマイナスになってる。

「それで、3,100円と交通費は、なんとかなったの?」

 一応、そろえられるめどが立った。これが、後につながる。


 さて、5月31日、チケットの当否をにらみながら、選抜総選挙が、スタート。

 二本柱の会の権利で投票          10時33分

 AKB48 Mail  会員の権利で投票 10時52分

 AKB48 Mobile会員の権利で投票 11時9分


 さて、次はCDなんだけど、来ない。

 お天気が良いので、気晴らしに、図書館へ。

「本当に、本が好きねぇ。」


 麻友さんに、虫歯の説明をするために、こんな本を借りてくる。

ケガ・病気・からだの本〈5〉歯の巻

ケガ・病気・からだの本〈5〉歯の巻


 さて、家に帰ってみると、CDが、届いていた。

 開封する。私は、TypeCを選んでいた。

「どうして、Cを選んだの?」

 ジャケットの表紙に麻友さんが写っているからと、『翼はいらない』の『Music Video』の完全版が入っているから。

「妥当な選択ね。じゃあ・・・」

 うん。

『麻友さん。ヤッター!』

って、叫んだ。

「あそこよね。」

 『翼はいらない』を歌おうってことになって、山本彩さんが、麻友さんに、

『詞は、あなたに書いて欲しいの。』

と言う。

 麻友さんは、

『魂を揺さぶるような、永遠に生きる詞を書くわ。』

と、約束する。

 そして、できあがった詞が、

『翼はいらない』

だ。

 麻友さん。私の、

『モテットK.165に作詞したら。』

というアイディアを、こういう形に、昇華してくれたんだね。

秋元康さんに、太郎さんの名前は言ってないのよ。調べさせて、知ってるかも知れないけど。」

 えっ、じゃあ、麻友さん。私のこと、誰にも相談してないの?

「お母さんしか、知らない。」

 自分の内面を知られたくないって、本当なんだね。

 どうして、それで、アイドルなんていう、プライベートのほとんどない仕事してるの?

「これは、ちょっと勘違いしたところから、始まってるのよね。」

 でも、麻友さんと私を巡り合わせてくれたのが、AKB48だからね。

「うん。」

 そうして、DVDを見た後、CDを聴きながら、

 CDの権利で投票              19時29分

「これで、4票ね。」


 さて、コンサートへ行かなかったので、その分、投票してあげようと思った。

「分かった。太郎さんガラケーだから、HKTとNMBとSKEに登録したのね。」

 そう。

 HKT48 Mobile 会員の権利で投票 21時41分

 HKT48 Mail   会員の権利で投票 22時18分

 NMB48 Mobile 会員の権利で投票 22時18分

 NMB48 Mail   会員の権利で投票 22時48分

 SKE48 Mobile 会員の権利で投票 23時53分

 SKE48 Mail   会員の権利で投票  0時16分

「分かった。最後の1票だけ、0時過ぎちゃったから、速報には9票しか効いてないかも知れない、というわけね。」

 そういうことなんだ。

 スマートフォンだと、簡単にできるだろうことが、ガラパゴス携帯だと、時間かかるんだよ。

「そして、投票終わった後、ブログを書いてくれたのね。」

 うん。


 あんまり長くなると、麻友さんが読めないと思って、

『保留事項は、いずれなんとかする。』

として、打ち切った。

「嬉しかったわ。」

 鏡で、見てたんだね。私がツイートしたら、1分後に、麻友さんが、ツイートしてきた。


2016年6月1日11時28分

に、

おにぎりおいし~


2016年6月1日11時30分

に、

具はわかめとしゃけ


とツイートしてきたんだけど、誰が見ても、わかめが具のおにぎりなんて変だ。

 みんな、頭を抱えたと思うよ。

 私は、穴子さんの絵を8秒で描ける麻友さんだから、サザエさんのわかめちゃんに関係あるのかなあ、と思った。

 でも、サザエさんに、サケはいない。

 じゃあ、色を思い浮かべて・・・わかめはミドリ、サケはアカ・・・あっ、分かった。

「さすが、太郎さんだったわね。」

 11時35分にノートに書いている。


 麻友さん以外の人には、これでは分からないので、説明すると、

2016年5月29日3時11分に、


渡辺麻友様。

ハラミ食べたい=『銀河英雄伝説』全巻読みたい

だとはなかなか気付かなかった。

西暦803年杜牧という詩人が唐に生まれています。

その代表的な漢詩の出だし

千里鶯(せんりうぐいす)啼(な)いて緑紅(みどりくれない)に映(えい)ず

イイネ。


と、ツイートしているのだ。

 これに対し、

『素敵な漢詩を教えてくれて、ありがとう。』

という言葉だったのだ。

「じゃあ、次の日のえびせんは?」


2016年5月29日13時16分

に、


おはよーーー

えびせん

めっちゃ食べた


と、ツイートしてきたのは、

 『銀河英雄伝説』を4巻まで読んだだけで、止まっていたのが、太郎さんが、持ち出したので、読み出したら、やめられない、とまらない、カルビーかっぱえびせん、みたいになって、めっちゃ読んだ。

ということかな。エクスクラメーションマークが、

!!!!、!!!!!!

となっていたのが、『10巻のうち、4巻で止まっている』ことを表しているというのは、後で気付いたんだ。


「それで、私は、生誕祭をしてもらって、速報でも1位になれたんだけど、太郎さんは、昨日今日は、何をしていたの?」

 6月1日の夜、寝る前に、母に、

『麻友さん、速報で1位になれました。現在4万票ほどですが、最終的に20万票くらいの勝負になります。中学1年のときからAKB48に入って、ずっとやって来ているので、麻友さんに取って、AKB48は、小学校,中学,高校,大学のようなものなのです。その人を、首席卒業させてあげたいので、お母さんのスマートフォンでも、投票してもらえませんか?資金は、私が持ちますから。』

というメールを送ったんだ。

「お母さま、投票してくれた?」

 いや、投票してくれなかった。

「やっぱり、私、太郎さんと結婚できないかも。」

 麻友さん。人を見る目が、まだ養えてないね。

 母が、投票してくれなかったのは、麻友さんのことを、見込みがあると思ってるからだよ。

「じゃあ、どうして投票してくれなかったの?」

 母にとって、私のことが心配なんだよ。

「どうして?」

 麻友さんは、自分が22歳だから、私も22歳のように思っちゃってるんだよ。

 私は、もう44歳なの。

 ということは、私の母は、71歳なの。

 精神障害者で、障害年金をもらって生きている息子を残して死ぬわけ。

 父が、今でも働いてくれて、少しでも私が生きられるように、頑張ってくれてるから、私が、一生、独身で、ギャンブルもやらず、無茶な買い物もせずに生きていけば、70前後で死ぬまで生きられるようにはなってる。

 でも、私が、結婚するとなったら、計算が大きく狂ってくる。

 結婚して、子供を作らないのなら、父が貯めてくれたお金と、麻友さんの資金で、生きて行かれるだろう。

 だが、結婚したらやっぱり子供を欲しくなるだろう。

 麻友さん。子供を一人、一人前にするまでに、いくらかかると思う。

「エーッ、いきなり言われても・・・」

 1億円だよ。

「えっ、うそ、それは、言い過ぎよ。」

 言いすぎじゃない。

 現に、私は、1億円かけてもらって、今がある。

「そんなはずない。私のお父さん、私に、そんなに、かけなかったと思う。」

 麻友さんは、特別なんだよ。

 12歳の時に、AKB48に入って、自分でお金を稼ぎ始めたから。

 お父さま、寂しいと思う一方で、親孝行な娘だと、思ってたと思うよ。

「でも、太郎さんのお父さまって、サラリーマンのはずよね。そんなお金、あるわけないじゃない。」

 麻友さんが、計算のできる人で良かった。指原さんだったら、この計算に付いてこられないだろうなぁ。

 私は、3歳のときから、ヴァイオリンと水泳を習ってたんだ。

「私だって、ピアノを習ったことがあるわ。」

 じゃあ、話が早い。ああいう楽器の習い事に、ひとつきどれくらいかかる?

「1万円ってことは、ないわね。2万円くらいかしら。」

 まあ、いいせん行ってるね。

 私は、天才になるか、まったく駄目か、どちらか、というスズキメソードだったという話は、前にしたね。

 厳密に言うと、ひとつき12,000円くらいなんだけど、ピアノと違って、ヴァイオリンは、何度も買い換えるからね。

「あっ、そうか。ヴァイオリンって、いくらくらいするの?」

 こんな話をすれば、納得できるだろう。

 私と妹が、習い始めたとき、母も、形を見せるために、と言って、一番安いので良いですからと頼み込んで買ったボロボロのヴァイオリンが、当時1万円。

「そんな。」

「でも、太郎さんは、途中でやめたのよね。」

 小学校1年生の頃、やめた。でも、確かそのときもう、フルサイズの4分の4の2つ前の2分の1くらいまで進んでた。だから、3回買い換えている。

 計算のできる麻友さんなら、ここまでのヴァイオリンの楽器とレッスンだけで、50万円くらいかかっているのが分かるだろう。

 もし、あのままヴァイオリンを続けてたら、もっと恐ろしいことが、起こってたはずだ。

「どんな?」

 妹は、私がやめた後も、ヴァイオリンを続け、4分の4に、なった。その時ヴァイオリンの先生が、もう一生使うのだから、本物を買いなさい、と言った。

「本物って?今までのは、ヴァイオリンじゃないの?」

 無名の職人が作ったものでなく、職人の名前が分かる、楽器を持て、と言うこと。

「それって、ストラディヴァリウスって、こと?」

 ばっかもん。ストラディヴァリウスなら、それだけで、2億円以上する。

 父は、子供のおもちゃに44万なんて、と言いながら、許した。

 ただ、妹は、働きだしてから、44万円、全額、返済した。

「じゃあ、妹さんは、ヴァイオリンだけで、100万円以上?」

 ある程度計算出来るけど、もう少し冴えてよ。妹は短大のオーケストラに入るまで、ずっと毎年20万円近く、しかも1歳からお月謝がかかってるのだから、それだけで、20万かける18年で、ほぼ400万円。ヴァイオリンが44万円だから、ほぼ450万円トータルで、かかってる。

「うわぁー、太郎さんは、そうは、ならなかったのね。」

 その代わり、塾や予備校に、ものすごくかかってる。

「ものすごくって、どのくらい?」

 まず、3歳のときからの水泳は、小学校2年生までやらされてた。

「そこだけは、『やらされてた。』なのね。」

 これだけは、嫌だったんだ。

「私も、泳げない身としては、わかるわ~。」

 ヴァイオリンほど高くないけど、ひとつき5,000円なんてことは、絶対ない。

 ひとつき8,000円としても、6年間で、60万円。

 ドラえもんのブログで話した、『たのしい算数』の特訓は、父がプロに任せると言って、公文の算数・数学教室へ通い始めるという形で、収束する。

 そこから、私の数学の大冒険が始まるが、それにはお金がかかっていたのだった。

「あの、『たのしい算数』って、本当なのね。何年もやってたのね。」

 そうだよ。私、麻友さんに対して、ウソを言ったことはないよ。これからも、そうするつもりだから。

「嬉しいわ。」

 小学校3年の12月から、公文の算数が、始まる。

 普通公文は、暗算が速くなるためのものと考えられている。

 だが、初めから私は、正確に解けるようになることを、目指していたように思う。

「つまり、のろかったわけね。」

 おっしゃる通り。

 でも、公文の先生は、私を急がせたりはせず、ゆっくり解かせてくれた。

「小学校3年生の頃は、いじめられたのもあって、孤独に勉強してたわね。一人で黙々とやってたのは、共通してるかな。」

 居心地が良かったので、公文の教室には、高校1年生で転校するまで、行ってた。

「高校生でも、公文なんてあるの?」

 知らないでしょ。実は、大学レヴェルの数学の問題まであるんだよ。

「どうして、知ってるの?」

 転校するとき、公文の先生が、

『太郎君にだけは、やって欲しい。』

って言って、最後の、つまりABCDEF・・・とズーッと行って、最後が、Tなんだ。そのTまでの教材と答え全部をくれたんだよ。

「うわぁー、そこでも、伝説作ってるの~。」

 ハハハ、まゆゆの伝説と比肩しうるレジェンドでしょう。

「それで、公文には、いくらかかったのかしら?」

 ひとつき6,000円くらいで、中学になって上がったかも。

 さらに、その他に、その先生が、『コペル21(こぺるにじゅういち)』という雑誌が創刊されると、ぜひ読んでごらん、と言ったので、2年間楽しんだ。確か1冊600円くらいだったと思う。

 なぜ、600円という値段を覚えているかというと、私が、その雑誌の懸賞で、まだ珍しい、NECのPC-8001用の、ゲームのカセットを当てたんだよ。

 そして、それが売られているのを見たら、4,500円だったんだよね。だから、この雑誌1年分近く取り戻したな、と嬉しかったからなんだ。

「ゲームのカセット?」

 うん。本当のカセット・テープ。

 麻友さんは、フロッピー・ディスクからしか知らないだろうけど、昔は、カセット・テープに、

『ギーガガガピキーツー』

とか言うように、音でデータを保存してたんだよ。

「じゃあ、そのパソコンは、真空管?」

 さすがに、ノイマンの時代じゃないんだから。

 パソコンと言われるようになってからのものは、皆、ICだよ。

 真空管のコンピューターは、本当に、一つの国に、何台、というくらいしか、なかったよ。すぐ、トランジスターに取って代わられた。

「太郎さんが知っているのは、全部ICのコンピューター?」

 まあ、そうだね。ただ、ICっていうのは、トランジスターと抵抗とコンデンサーとダイオードを密集させたものだから、ICのパソコンをトランジスターのパソコンって言っても間違いじゃないんだ。

「ちょっと、聞きたいんだけどね。私も、パソコン・オタクだったから、トランジスターって言葉や、絵は見たことあるんだけど、あれ、どうして、あんな不思議なことになるの?」

 素晴らしい、質問だねぇ。

 実は、私が持っている本を、40%くらい消化したら、その答えに、たどり着ける。

 具体的に言うと、レヴェルの高い、熱力学や統計力学の本を読みこなして、半導体統計、というものを理解すれば、納得できるはず。

「『はず』ってことは、太郎さんも、まだ、理解していないのね。」

 その通り。

 技術者の多くは、全部勉強してると間に合わないから、これを入れたら、あれが出てくる、というブラックボックスのまま、半導体を使っている。

 でも、麻友さんが言うように、これを納得するには、高度な物理学が必要なのも確かなんだ。

「1億円かかってる、太郎さんから出てくるものは、確かに面白いわね。」

「あっ、でもまだ、1億円かどうか、確かめてなかった。」

 公文の算数に4年弱、公文の数学に4年、公文の英語に5年、行ってる。

「英語もあるの。」

 そう。一応、統一して7,000円が、お月謝として、全部で100万円。

「100万円って言ったら、この前、宝くじで計算したように、1億円の100分の1よ。無視できない額ね。」

 さて、ここから、学費はうなぎのぼりに上がっていく。

 前、話したように、神奈川県のアチーブメントテストのために、代々木ゼミナールに通い始める。

「話したっけ?」

 ほら、運動が苦手だったから、数学が99点で、三冠王を逃したって話だよ。

「ああ、あの話ね。こういうところで登場するのね。」

 私ね。この頃から、おかしいなって、思い出したんだ。

「何を?」

 代々木ゼミナールで、一つの学期ごとに、1科目23,000円とかの申込用紙を渡されるわけ。初めは、3科目だったけど、途中から5科目。さらに、夏休みとかには、別に、12,000円とか1科目かかるわけ。

「それで?」

 その紙を、母に見せるとね、銀行に行かなくて、その場で、ちょっと待っててね、と言って、すぐ、

『はい。』

って、その10万円近いお金を渡してくれるんだ。

『どうやって、こんな額を用意できるのだろう。』

って思って、おかしいなって思ったの。

「太郎さん、中学3年生だったんでしょう。私は、中学1年からお金を稼いでたから分かるわ。お父さまが、稼いでいたから、そのお金を用意できたのよ。」

 そうなんだよね。マジックでもなんでもなかったんだ。

 私も、高校入るくらいになって、ようやく分かった。

「でも、さっき言ってた額。尋常じゃないわね。」

 でも、本当に一部を除いて、京都大学東京大学に入ってくる人間が、あれくらいお金かけてもらってる。

「それ聞くと、私、太郎さんが、嫌なひとに思えてくる。」

「世の中で、まっとうと言われてる人達、みんなクズみたいに思えるわ。」

 ある意味、正体を暴いてみると、こんな素顔が、見えることもある。

「なんか、私、馬鹿らしくなってきたわ。」

 でも、麻友さん。人間は、ここからなんだよ。

 麻友さんは、中学1年から、お金を稼いで、ほとんど自立して、生きてきた。

「そうよ。父には世話になったけど、今では、完全に経済的に自立してるわ。」

 だけど、良く考えてごらん。麻友さんが、稼いだお金は、誰かが、麻友さんに払ったお金だ。

「当然よ。こっちは、身を粉にして、演技をしてるのよ。」

 そう。それは、認める。

 その人は、麻友さんに感動させられたんだ。

 こうも、言える。

 麻友さんに感動させられ、今後の麻友さんに期待して、その夢を麻友さんに託したのかもしれない。

「うっ。」

 さすが、頭の良い麻友さんだね。私の言いたいことが分かったようだ。

「つまり、こういうことね。その人が、私に夢を託して、資金を融通してくれたのと、太郎さんのお父さまが、太郎さんに期待して、学費を初めとして投資を惜しまなかったのは、同じことだと。」

 そういう目で見て、麻友さんも、1億円、投資してもらった子供だと、思えないかな。

「太郎さん。なんのためにこんな長話したの?」

 私ね、選抜総選挙の立候補の前に、麻友さんと柏木由紀さんと指原莉乃さんが相談してから、立候補の届け出してるという情報を得ているから、麻友さんに取って、指原さんが、敵に映るはずはない、と確信してるんだよ。ライバルかも知れないけどね。

 そうして、あの指原莉乃さんも、麻友さんと同じように、1億円、投資してもらっている、対等なライバルと、見ようよ。

 麻友さんだって分かってるだろ。指原さんの方が、麻友さんに、容姿で勝てるわけないの。

 その指原さんが、麻友さんと互角に戦うとしたら、どういう戦法をとるか。

「じゃあ、じゃあ。あの、スキャンダルは・・・。」

 私が、麻友さんの彼氏だったら、麻友さんに頼まれたら、麻友さんをふった演技するよ。

「本当に?」

 去年の選抜総選挙で、

『検察側の証人』

演じただろ。『情婦』っていう映画、見なかったの?

「『情婦』なんて、エッチな映画かと思って、見なかった。」

 愛する人を救うために、どうすればいいか、という映画だよ。

「それで、指原さんが、どうだというの?」

 麻友さん。もう十分、指原さんをネタにして、視線を集めたよ。

 やり過ぎるなよ。

 そういうことさ。

「私の身に当てはめてみると、確かに、立派な大人を一人作るのには、1億円かかるわね。」


 そこで、私の母の話に戻るわけだ。

「ああ、そうだった。」

 だから、もし私が、結婚するとなると、母は、心配なんだよ。

 それが結局、

『私が、援助しなくても、1位になれるかどうか。』

『私が、援助しなくても、世間を渡っていけるか。』

『私が、援助しなくても、息子と幸せな家庭を築けるか。』

を、確かめないではいられない心境にさせてるんだよ。

「はぁー、それを言うために、ここまで書いてきたの?」

 いや、私は、ここのことまで考えずに、書いてる。

「エッ、じゃ、どうやって、こういうまとめが、できるの?」

 多分、私、物語の作家になったら、良かったのかも知れない。

 こういう、お話なら、インスピレーションの源さえあれば、いくらでも書けるのかも知れない。

「じゃあ、作家に転向したら?」

 そうはいうけど、作家は無理。

 その道のプロって、つけ刃では無理だから。

「もう半年か1年、良く考えなさい。」

 じゃあ、ちょうど時間だ。

 おやすみ。

「おやすみ。」

 現在2016年6月3日23時44分である。おしまい。