相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

入院の思い出

 現在2017年4月13日17時55分である。

「あらっ、『相対論への招待』は、またお休み?」

 うん。ごめん。どうしても、これを、書いておきたかったんだ。

「でも、入院したのは、一昨年でしょう」

 そう。2014年に、2回。2014年から2015年にかけて1回、2015年に1回の計4回。だから、去年(2016年)には、入院していない。

「じゃあ、何も今日、無理して投稿する理由はないんじゃない?」

 昨日、ひと月に一回の通院だったことは、言ったでしょう。

 久しぶりに病院へ行って、入院していた頃の事を思い出したんだ。

「それで、入院中の発見で、まだ書いてないことを思いだしたの?」

 そうなんだ。

「でも、太郎さんの発見って、科学的な発見でなくて、ただの思いつきなのよね」

 ある意味そうだね。

 だけど、ただの思いつきの中に、後で役に立つことがあるかも知れない。

「今日は、どこから話を始めるの?」

 昨日の夜、私が想像していたことから、始めよう。


 昨日、通院したとき、私は、主治医に書いてもらった、『自立支援医療診断書(精神通院医療用)』というものを受け取ってきた。

 これは、私が、明らかに経済的に自立できない病気であり、このまま社会に置いておいたら、生きていくためには強盗でもしなければならない人間であり、それでも入院させずに、社会に置いておくには、医療費等を援助しなければならないのだ、ということを証明する書類なんだ。

 私は、障害者自立支援法ができた10年くらい前から、2年に1回、精神科の先生にこの書類を書いてもらい、保健所に提出している。

「えっ、太郎さん、税金なんかは払わない代わりに、そんな書類、提出してるの?」

 これは、ものすごく大変なんだ。

 まず、新しい申請をする3ヶ月以上前に、保健所に行って、3枚カーボンの用紙をもらい、それを病院に持っていって、書いて下さいとお願いする。

 でも、すぐには書いてもらえない。

「どうして?」

 税金を、使って援助するのだから、本当にこの人にそんなものを書いて良いのかどうか、チェックしなければならない。

 私の場合、用紙の『現在の病状、状態像等』という欄に、


躁状態

○行為心迫 ○多弁 ○感情高揚・易刺激性

幻覚妄想状態

○幻覚 ○妄想


と、まるがつけてある。

「行為心迫って、何?」

 これ、麻友さんに説明しようとして、調べて分かったんだけど、


意欲増進

 欲動の亢進によって意志発動が促進された状態である。
これが異常に亢進して次々と行為をするものを行為心迫(こういしんぱく)といい,躁病にみられる。


とある。専門用語なんだ。

「つまり、これにまるがついているだけで、太郎さんは、躁状態だと分かるのね」

 そう。

 多弁というのは、麻友さんに長々書いていることからも、察しが付くでしょう。

「それは、分かるわ。感情が高ぶって、夜中ブログ書くということからも、感情高揚にまるがつくのも分かる」

 ほんのちょっとのことから、ドバーッと何百字も書けることから、易刺激性(いしげきせい)も分かるよね。

「幻覚も、あるの?」

 これは、難しいんだけどね、アルコール中毒みたいに、虫が見えるというような、視覚的なことは、ほとんどないんだけど、幻聴は、あるんだ。

「『幻聴は、あるんだ』なんて、すまして言ってるけど、自分で分かっているの?」

 これは、本当に聞こえてる、これは、幻聴、という判断は、ものすごく難しいんだけど、今この方角から人の声が聞こえるってのは、有り得ないよな、というような場合は、幻聴だと思ってやり過ごしてる。

「太郎さんって、恐い世界に住んでるのね」

 私なんて良い方だよ。

 私が通っているトントン工房という作業所には、いっつもウォークマン聴いてる女の子がいるんだ。

「やる気ないのね」

 そうじゃ、ないんだよ。

 あるとき、その女の子に、

『なぜ、いつもウォークマン聴いてるの?』

って、聞いたんだ。そうしたら、その女の子。Sさんっていうんだけど、

『私、幻聴がひどくって、『Sさん、Sさん』って呼び掛けられるんです。どれが本当の声か分からないから、いつも片耳に、イヤホン入れてるんです』

と、答えたんだ。

「どうして、イヤホン入れてると、幻聴かどうか分かるの?」

 幻聴というのは、脳が発した命令だから、耳をふさいでても、声が聞こえたようになるんだ。その女の子は、イヤホン入れてる耳から聞こえてくる音は、全部幻聴として、イヤホン入れてない方の耳で聞こえた音から、引き算して、カウントしてたんだ。

「うっ、脳に障害があるって、そんなに、恐ろしいものなの?」

 普通の人には、説明されても、半分くらいしか分からないくらい、恐ろしい病気だよ。

「そうねえ」


 診断書に戻って、妄想を、持ってるのは、明らかだよね。

「昨日、ツイッターに書いてきたけど、何あれ?」

 あれには、続きがあるんだ。


病状・状態像の具体的程度、症状、検査所見等

現在は内服にて概ね落ち着いているものの、アイドルに関する恋愛妄想は持続している。時に夜更かし、生活リズムが乱れる事がある。食事摂取も時に不安定となる為適宜声かけ、見守りが必要である。病状悪化時は躁的色彩を帯びた幻覚妄想状態を呈する。現在は単身生活をし、作業所に週1,2回通っている。


と、なっているんだ。

「これを、読んで、太郎さん、どう思うの?」

 そのまんまじゃん。

「私に対してのことは、妄想だと認めるの?」

 反対にね、私を見ていて、お医者さんまでが、

『太郎さんは、まゆゆと結婚できるだろう』

なんて言ってしまったら、この社会の病人を治せないよ。

「だけど、太郎さんは、私と上手く行くと本気で思っているのよね」

 私が、昨日の夜、想像していたこと、というのは、麻友さんと結婚するとき、二人が、社会と、取引しなければならないんじゃないか、ということだったんだ。

「取引って、どんな?」


 麻友さんが、本当に、私のことが好きで、一緒になりたいというのなら、私は、事故か何かで、死んだことになって、麻友さんだけは、女優として、或いは歌手として、この世では、独身のまま、皆の期待の星として生きるという道を選ぶか。

 私に、本当に、物理学の才能があって、死んだ人を生き返らせられる技術を生み出すことができたら、麻友さんのファン全員に、私が麻友さんと一緒になることを認めさせられて、晴れてこの世と、あの世に、橋を架けることができ、めでたしめでたしとなるという道を選ぶか。


「ちょっと、待って、とんでもなく飛躍した話になっているけど、太郎さんの頭の中では、この世とあの世が、行き来できるようなものに、思えてるの?」

 これ、気違いだと思われるから、普段言ってないんだけどね、私、この世界は、麻友さんが、幼稚園の頃からずっと生きてきて、見聞きしてきた世界とは、ちょっと違う、ということに、気付き始めてるんだよね。

「私が幼稚園の時と、太郎さんが幼稚園の時は、違ってたの?」

 そういう意味じゃないんだ。

 私が、幼稚園の頃から見聞きしてきた世界とも、違うんだよ。


「その根拠は?」

 昨晩、私は、2015年の9月16日に4回目の入院をしたときのことを思い出していて、ある出来事について、普通の人だったらこう考えるのかな、という解釈を思い付いたんだ。

「また、変なこと言い出すわね。ある出来事って?」

 入院してから、ひと月くらい経った頃だろうか、夜、トイレへ行きたくなった。

「寒いの?」

 10月だし病院の中だから寒いなんてことはない。

 各部屋にトイレが付いているのだが、同室の人がうるさいだろうと思って、私は廊下のトイレへ向かった。

「夜遅くなの?」

 23時より後だったように思う。

 廊下のトイレは、そんなに遠くない。

 廊下では、Aさんという看護婦さんが、各部屋を巡回するために、ノートパソコンの載ったカートを押しながら、ゆっくり進んでいるところだった。

 Aさんは、向こうを向いていたし、私が何をしに来たか知らないはずだった。ペットボトルのお茶を買いに来たのかも知れなかった。

 私は、こういう状況になると、イタズラをしたくなるのだ。

「イタズラって、何をしたの?」

 トイレの扉に手を伸ばして、叩こうとするそぶりを見せたのだ。

「そぶり?」

 そうするとね、案の定、そのAさんがね、振り返りもせず、

『空いてますよ』

って、言ったんだよ。

「えっ、どうして、後ろのことが、分かるの?」

 それに対して、私が、昨晩与えた解釈は、次のようなものだった。

「昨晩?そのときは、どう思ったの?」

 そのとき、どう思ったかは、説明が難しいから、後に回す。

「後に回しても良いけど、ちゃんと話してよ」

 もちろん。

「それで、後ろのことが分かったのは?」

 看護婦さんが、持っている、ノートパソコンなんだ。

「あっ、分かった。そのパソコンって、無線LANで、中央のコンピューターとつながっていて、防犯カメラの映像も映ってる。だから、後ろで太郎さんが手を上げたのが、見えたのね」

 さすが、特待生。良く分かったね。

「最近テロとかで、防犯カメラが、ものすごくあちこちにあるものね」

 精神科病棟だから、看護婦さんが襲われることだって有り得る。防犯カメラはあって当然だよね。

「こんな、あっさりと解決する出来事に、他の解釈なんて、思い付かないわ」

 じゃあ、私が、

『空いてますよ』

と言われた瞬間、どう思ったか、話そう。

 私には、これは、すごく自然なことに思えたんだ。

「後ろが見えるのが?」

 私は、あの病院内で、看護婦さんや看護士さんは、ロボットなのではないかと、思えていた。

「思い出した。『どうやって白衣に羽は生えるのか』という投稿で、それを書くつもりだったって、言ってた」

 そう、あのアイディアね。

「でも、太郎さんには、どうして、そんなアニメの中の世界のようなことが、本当に起こっている、というように、頭に浮かんじゃうのかしら?」

 それは、私が、普通の人が使う科学と違う科学を使ってるからなんだ。

「そういうとき、いっつも太郎さんは、量子力学っていうのよね」

 麻友さんも、分かってきた。

 ただ、私は、まだ未完成の現代の量子力学ではなく、生命の気持ちを扱える、これからの量子力学を、射程に入れているんだ。

「生命の気持ちなんて、どう扱うの?」

 麻友さんも知っているように、2015年10月24日に退院してきた後、12月2日の誕生日の翌日、『この素晴らしき宇宙』という、正常な人の文章とは思えない投稿をしている。

 これは、誕生日の12月2日の夜に頭が回りだし、深夜から書き始めた記事で、翌朝8時26分に、書き終えている。

 その後、すぐ寝れば良いものを、私は、バースデーメールをくれた戦友に、返事を書き始めている。

 アイディアが、ここで生まれているので、引用すると、


Tさん

 誕生日に、祝ってくれて、ありがとう。

 実は、今日、12月3日は、『AKB48の渡辺麻友』の誕生日だと知ってました?

 麻友さんの誕生日は、3月26日ですが、2006年12月3日に、AKB48のオーディションに受かって、あの渡辺麻友さんが、誕生したのです。

 来年も、麻友さんと一緒の、私と、数学とか、物理学とか、考えましょう。

 物理法則を解明するのでなく、如何にして、物理法則を調整して宇宙を作れば、今よりもっと美しい宇宙を生み出せるか。

 これは、知っていると思いますが、ものすごく難しい問題なのですよね。

 現在の宇宙は、どうしてこれほどまでに芸術的に、と思える次元や規則性からなっているのですものね。

「これを上回るのは無理。」

と思えるけど、それは、ユークリッド幾何学しかなかった時代みたいかもね。

 この宇宙から、飛び出してみたら、ユークリッド幾何学だけが、幾何学だ、と思って、美しいなあ、と思っていた時代とは比較にならない、遙かに、変化に富んだ、数学で扱えるのかどうか分からない世界が、広がっていて、人間は、いや人間という概念はもうないのだけど、そこでの私は、新しく、数学に代わる、自分を守る武器を、身につけて、新しい世界を、探検し始めるのかも知れない。

 そのおおもとにある、宇宙がどうできていたら、もっと、誰も考えつかなかった、新しい美しい世界を構築できるのだろう、という部分に手を付ける、なんてことが、出来るのか?

 そもそも、美しい、という概念にとらわれなくてもいい。

 というか、多様性があると、結構美しくっぽくなるんだよね。

 ただ、雑多にあるだけだと、大抵、美しいという程には、ならない。

 あー疲れた。

 この後は、Tさんにも書けるでしょう。

 いずれにせよ、物理学をやることに、本当に意味があるのか、ということは、きちんと調べないと、物理学のきちんとした教科書は、書けない。

 人間が、死なないのなら、物理学を使って、命懸けで、医学を進めなくても、みんな勝手に暮らしていれば良い。

 物理学が、本当になければいけないのか?

 なくても生きられるという点では、昔は物理学なんてなかった。それでも、みんな生きてた。

 ただ、人命を救助しようという発想で、必要なのじゃないかと思った。

 本当に人間は死ぬのか。

 ちゃんとこのことを見極めないと、物理学の教科書は、書けないよね。

 ああ、この内容、難しいけど、麻友さんに、きちんと説明しなきゃな。

 Tさんへのメールを書いていて、頭が整理されたよ。ありがとう。

 本来、私にとって、麻友さんが、この役を果たしてくれているんだ。

 バースデーメールありがとう。

 また今度。

 松田 太郎

2015年12月3日12時39分


「えっ、太郎さん。前の晩から徹夜であのブログ書いた後、このメールを、12時半まで書いてたの?」

 私が、躁になるとこうなっちゃうんだ。

「それで、何がアイディアなの?」

 このメールを書いて、疲れながら、私は、最後の力を振り絞って、『麻友12』のノートにメモする。



714ページ

 そもそも物理学で、3次元とか4次元とか、有限次元で考えるから分からなくなる。本来無限次元であり、どうやっても問題を解決できるのだ。

 これを、どう説明するの?

 あのとき(京都にいたとき)の太郎だから、湧源クラブの人達が言ったとき分かったけど、普通の人に説明しろっていう方が無理だ。

 宇宙をどう作ろうか考えよう、なんて、ついて来られる人1%もいないよ。


  2015.12.3 13:42


「これを書いて、寝たの?」

 フラフラになりながら、寝た。

「結局、太郎さんが、いつも、とんでもない発想をするのは、馬頭星雲を見に行きましょうだとか、人間をコピーできるとか、この世界の常識と思われていることを、全部覆せる、みたいに思ってるからなのよね。どうして、そんなことを思うの?」

 麻友さんだって、例えば、明日の朝になれば、太陽が昇ってくるというのは、普通に信じてるだろ。

「そりゃ、そうよね」

 でも、私の量子力学では、それは単に、太陽を作ってる原子や分子なんかが、取り決め通りに動いてくれているからに過ぎないと考えるんだよ。

「そりゃー、物理法則どおりに動いてくれてるから、日はまた昇るんでしょうが」

 私の量子力学では、その物理法則というものが、原子や分子みんなで、相談して、これからは、別な動きをしようよ、ということになったら、変わりうるものだ、というわけなんだよ。

「『相談して』というのは?」

 私達の心が、例えば、

『お腹すいたな』

と思うのは、卵を手に持っているとして、手を離したら、落ちてしまうのと同じようなことであり、みんなの心、そのひとつひとつが、原子のようなものなんだけど、その心が、

『こうしたい』

と思うことを、『相談して』調整するってことなんだよ。

「でも、『相談して』と言ったら、日本語で相談してるように、聞こえるじゃない」

 将来は、日本語で、相談できるかも知れない。

「そんなこと、いつ考えたの?」

 日本語で、相談できるかも知れないと気付いたのは、今。

「時刻の刻印は?」


 2017年4月14日2時06分18秒のアイディア

 コンピューターの低級言語から高級言語への移行のように、素粒子間の信号のやり取りに、日本語が使えるかも知れない。


 これ、ものすごいアイディアだよ。麻友さん、やったー!

「私、さっぱり分からないけど、太郎さんは、喜んでるのね」

 とは、言うものの、さすがに今日は疲れた。

「ちょっと、まとまってないけど、寝ちゃいなさい」

 新しいアイディアって、産み出すと、結構疲れるんだ。じゃあ、おやすみ。

「おやすみ」

 現在2017年4月14日2時56分である。おしまい。