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生還しました

 現在2018年11月14日10時01分である。


 『麻友49』のノートより

 2899ページ

 2018.11.3 15:09:36

 麻友さん。心配したでしょう。

「大丈夫よ。太郎さんは、入院するって言ってたし、あの病院は、『地震が起こっても火事になっても使えるエレヴェーター』がある位の安全な病院なのだものね」

 そうだった。麻友さんには全部話してあるんだった。

「それで、この大げさな題は?」

 うん。本当に、小学校1年生レヴェルの知力にまで、私の頭をリセットして、すべて私の頭のわだかまりを掃除して、その上で、私の頭を再構築したんだ。だから、『生還した』と言って良い。

 入院中のことは、後で書くとして、私が3年前、麻友さんの前で約束した、

『3年後まで、これがあったら、ケーキを買ってあげるから、一緒にクリスマスを祝おう』

を、実現するアイディアを手にしたんだ。

「つまり、クリスマスイブのこと?」

 それは、確定しない方が良い。

「どういう意味で?」

 麻友さんは芸能人だ。クリスマスイブやクリスマスの日は、かき入れ時だろ。世の中の彼女や彼たちが、クリスマスイブに楽しむ、というようなことは、本当にクリスマスイブに実行するのは、難しいだろう。

「それは、私の方も未確定ね」


 そう。そこでね。私と麻友さんの誕生日が並んでいるところを、私達のために、2日間丸ごと予定を空けて欲しいんだ。


「あっ、分かった。太郎さんの誕生日と、私のチームBのオーディション合格の日が並んでいるところね」


 そこだよ。しかもそれは、12月だから、クリスマスの月だ。

「クリスマスの日を、クリスマスの月で、置き換えて喜んでいるなんて、太郎さんらしいわ~。それで、どこで会って、太郎さんの家に連れて行ってくれるの?」

 この場合、私の実家ではなく自宅だから、最寄り駅は、以前ツイートした駅だ。

「あの駅、ひなびた駅ね」

 昔は、楽しい遊園地があったらしい。でも、その跡地に競輪場ができてからは、風紀が悪くなった。

「あの雰囲気は、それでなのね。今でもその競輪場あるの?」

 いや、取り壊されて、統合型リゾート施設に生まれ変わろうとしている。

「カジノとかもできるの?」

 それは、地元からも反対があったし、そもそも賭け事を堂々とやっていいかとか、ギャンブル依存症になるひとをどうするか、とか、国を挙げて、大もめにもめてた。

「その結果は、どうなったの?」

 まだ、その統合型リゾート施設(IRリゾート施設ってこれのことだっけ?)の建物自体が見えてきていないからなあ。

「あっ、太郎さん。入院しているから、見れないのね、自宅の周りを」

 そうなんだよ。

「取り敢えず、カジノの問題は横に置かないと、話がつながらないわね」


 麻友さんも、そう思うなら、先へ進むよ。

「でも、あの駅の周りじゃ、ケーキは買えないわ」

 だから、言ってるじゃない。その二日間は、丸ごと空けといてって。

「あっ、そうか。黄昏になってから、待ち合わせるんじゃないんだ」

 そう。仲良くなった恋人同士が、夕方待ち合わせるのとは違うんだ。真っ昼間のどこかの時刻に会って、まず、私の自宅へ行って、ワンダエクストラショットが冷蔵庫に2本あることを、麻友さんに確認してもらって、・・・

「ちょっと待って、その段階で飲ませてもらうことは、できないの?」

 じゃあ、飲んでもいいよ。一本100円の缶コーヒーくらい、麻友さんが飲んだって、怒らないよ。

「私が、有名にしたんですものね」


 以上、『麻友49』のノートより。

 この続きは、退院してから書くよ。

 これから、また、病院に戻るんだ。来週には、退院できると思う。

 麻友さんも私も、必然性があって、出会ったのだと思う。

 でも、生まれたときから、こうなることが、決まってたわけではない。

 それぞれの、心懸け、努力、志の高さ、好み、センス、上品さ、プライド、何に命を懸けているか、などのお陰で、こういう未来を、勝ち取れたのだと思う。

 じゃあ、12月に会うの、楽しみに、しているよ。

 現在2018年11月14日11時06分である。おしまい。