現在2019年1月23日19時54分である。
前回どんな話したか、覚えてるかな?
「余り覚えてないわ。たいしたこと、話さなかったんじゃない」
それでも、いいや。科学というのは、わざわざ思い出すのではなく、空気のように使えるようにならないと、本当には役立たないからね。
前回は、この本の著者も、生命の神秘的起源を、知りたいと思っているようだね。という話と、私の仮説として、リボソームというタンパク質を作る分子が、次にどんなタンパク質を作るかと、人間の感情とが、1対1に対応しているのではないか、という話をしたのだった。
「ああ、少し思い出したわ。リボソームは、体中にあるから、どれか1つのリボソ-ムが、感情を担っているのか、全部で信号をやり取りしているのかは、分からないということだったわね」
まあ、本当にリボソームかどうかも、分からないけど、科学の研究では、取り敢えずの目標を置くのが、重要だからね。
「それじゃ、初めて」
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外見の多様性とは裏腹に,生物の内部は基本的によく似ている。生物学は,生物個々を特徴づける驚くべき多様性と基本的機構にみられる驚くべき恒常性という2つの主題を対照させる作業といえる。この章ではまず,地球上の生物に共通の特徴を考え,次に,細胞の多様性を概観する。そして最後に,あらゆる生き物の仕様を記述する分子の暗号(コード)が共通であるおかげで,仕様を読み,計測し,解読することによって微生物から巨大な生き物まで,あらゆる生命体を統一的に理解できるようになったことを見ていく。
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21時19分になって、眠くなっちゃったから、今日は、ここまでにするよ。
「あらゆる生き物の仕様を記述する分子の暗号(コード)が、共通なの?」
DNAは、ほぼ全生命で、同じ暗号で同じタンパク質をコードしてるんだ。だから、その生命のDNAを知れば、その生命が、どんな一生を送るか、ある程度分かる。
「分子生物学って、そこまで分かってるの?」
分かっていると言えば、分かっているけど、分かっていないことも多い。
例えば、あの医学機器を、作れるかどうかだって、本当は、分からない。
「でも、目標を持って、研究する太郎さんに取って、分子生物学は、宝の山ね」
そう。勉強のために勉強をするのと、何かやり遂げたいことがあって、研究するのは、全然違う。
「楽しみにしてるわ」
おやすみ。
「おやすみ」
現在2019年1月23日21時35分である。おしまい。