相対性理論を学びたい人のために

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細胞の分子生物学(その7)

 現在2018年12月26日17時06分である。

「太郎さん、優しいのね」

 私は、いつも、麻友さんに、優しいよ。

「違うわよ。スタッフが、感動してたわ」

 ああ、私が、昨日、ツイートに、スタッフの人へのメッセージを書いたことね。



 分からない人のために、一応書いておくと、2018年12月25日22時51分に、


というツイートを、したのだ。

 それに対し、麻友さんのスタッフの人が、今日になって、スタッフブログを更新し、



年末に、スタッフからこんにちは。良いお年を。


渡辺麻友ではなく、スタッフですみません。

プライベート、いま現在思う楽しいこと、辛いこと、今の心情を明かすことが苦手な渡辺麻友代理人です。



というメッセージを、くれたことを、麻友さんは、言っているのである。


「本当に、ツイッターとか、ブログとか、今の若い人にしか、信じられないでしょうね」

 麻友さんだって、私のツイートやブログが全部、女優渡辺麻友を、失脚させようという陰謀のもとになされていた可能性を、疑ってみることも、必要だよ。

「私、こんないい話ないと思って、ずっと疑ってるんだけど、太郎さんしっぽ出さないのよね。『この研究している現場を見て欲しい』って言ってたけど、写真だけでも、見せられない?」

 じゃあ、こんなのは?

 まず、玄関から。

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 それから、文献の一部。

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「本当に、この一室だけ?」

 そうだよ。

 ここだけから、ブログもツイッターも、発信してるんだ。

「もしそれで、何か新しいことを、生み出せたら、尊敬されるわね」

 余り、新しいことに、こだわると、たいしたことは、できないんだ。それより、社会の役に立つことを、一番に考えた方がいい。

 麻友さんも、出会ったばかりの頃、

『自分の天才を生かさないというのは、神様に対して失礼だ。声優なんかに甘んじるなよ。』

と言った、私の言葉を、体現するかのように、本当に女優になった。偉いと思うよ。


「『細胞の分子生物学』本文は、どうなの?」

 よし、始めよう。


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PART Ⅰ

 細胞とは


 第1章 細胞とゲノム


地球は生物,つまり周囲から素材を取り入れて自己を複製する複雑な組織をもった不思議な化学工場で満ちている。生物はとてつもなく多様に見える。トラと海藻,あるいは細菌と木ほど違うものがほかにあるだろうか。ところがわれわれの祖先は,細胞もDNAもまったく知らないまま,そこに何か共通するものがあることを感じ,その“何か”を“生命”とよび,それに驚嘆し,定義しようとし,それが何ものであり,どう働くのかを,物質との関連で説明しようとしてきた。


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 これが、最初の段落だ。

「『ゲノム』って言うのは、『全遺伝子』と、置き換えると、意味が通じると、言ってたわね」

 うん。

 実は、私は、大学時代、『細胞の分子生物学』(第2版)を、読んでいたとき、ゲノムという言葉の定義が良く分からなかった。

 分からないなりに、どんどん読んで、なんとなく、『ゲノム』を『遺伝子』と、置き換えると、意味が通じるな、と思った。

 そのまま、第1部を全部読んだが、問題なかった。

 だから、『ゲノム』は、『遺伝子』のことなのだろうと、勝手に納得していた。

 それで、2015年頃、トントンで、分子生物学の話題になったときに、

『私は、分子生物学を、独学していたとき、ゲノムという言葉が、分からなかったのですが、『遺伝子』と思うと、意味が通じるようですね』

と、話してしまった。

 それから、2,3カ月経って、朝日新聞のbeの中の、『今さら聞けない』というコラムで、『ゲノム』という言葉が取り上げられ、『全遺伝情報』という意味だと書いてあった。

「そうすると、太郎さんの取ったものでは、『全』という意味だけが、抜けてたのね。トントンの人には、説明したの?」

 うん。その次会ったとき、ちゃんと、謝っておいた。

「普通、そこまで、しなくても良いのよ。太郎さんの言葉ひとつまで、覚えてやしないんだから」

 私は、中退とはいえ、京都大学理学部へ行った人だと、皆が知ってる。こと、科学のことに関して、私が言ったことだと、皆が信じてしまう可能性はある。私が、いい加減なことを、言うわけにはいかないんだ。

「先を、進めない?」

 よし、もっとやろう。


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 前世紀になされた多くの発見で,生命の本質にまつわる神秘は取り除かれ,いまでは,生物はすべて細胞からなることがわかっている。細胞は膜で囲まれた小さな単位で,化学物質の濃厚な水溶液で満ちており,成長し二分裂して自分の複製を作るという優れた能力をもつ。


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「生命の謎は、もう完全に、解かれてしまったの?」

 麻友さんは、電車に乗っている時間が、30分あったら、25分は、車窓に映る自分の顔を、どう良く見せようかと、研究しているという。

 でも、私は、知っているのだ。麻友さんが車窓に見ているのは、自分の顔ではない。

 麻友さんは、好きになった男の人の見ているものを、車窓のガラスの向こうに見ているのだ。

 今だったら、麻友さんが、鏡を覗くと、セルを、机に広げながら、ヒューレットパッカードのパソコンに向かっている、私の目に映るものが、見えるんだ。

 でも、DNAなどを、どんなに研究したって、私の見ているものを、愛おしそうに見ている麻友さんの心の動きを解明することは、できないだろう。

 なぜなら、現在の分子生物学は、普通の化学に基づく生化学を、基礎にしているからだ。

 人の心を、解明しなければ、生命の謎が、完全に解かれたとは言えない。

 デカルトが、

『われ思う、ゆえにわれあり』

という言葉で表現したように、

『私が、今考えている、この考えていること自体が、この世界に本当に存在しているという証明だ』

という主張は、通る。

 麻友さんの心を、そのまま、シミュレートできる、AIでも作らない限り、麻友さんの謎は、解けない。

「本当に、そんなAI作れるの?」

 作ろうと思えば、作れる。

 ただ、AIという言葉自体には、自分で成長するという意味がある。

 つまり、そのAIを、今の麻友さんと同じように調整しても、麻友さんとそのAIを引き離して、それ以後別な体験をさせたら、最初の麻友さんのその後の経験と異なる経験をするから、最初の麻友さんが、例えばものすごく意地悪な女の人になってても、AIの方は、優しくなる、という可能性はある。

 そういう意味で、人間を生き返らせるということは、ある意味できない。

 その人は、そこで死んだというのが、その人の生き様であり、人生なのだもの。

 ただ、モーツァルトのような曲を、もっと聴きたいから、モーツァルトという人に、非常に近い人を、生き返らせるということ自体は、意味がある。

 でも、そういうことは、もうできてるんだよね。

「えっ、できてるの?」

 今の、作曲ソフトというのを使うと、

『この部分を、モーツァルト的に、アレンジして』

というようにして、作曲することが、できる。

「そうなんだ。じゃあ、もう、モーツァルトは、いらない?」

 あの、貧困と病気の極限状態で、作曲し続けた、ウォルフガング・アマデウスモーツァルトが、あの後、もっと生きてたら、どんな曲を作ったか? その後の音楽史に現れた、数々の作曲家が作曲した、様々な曲達が、モーツァルトのその後の曲なのかも知れない。

「太郎さん、1ページ終わらせるのも、大変そうね」

 専門書を、1ページ進めるというのは、かなり、大変。今日は、半ページで終わりにしよう。

「『複製』『組織』『細胞』『DNA』『膜』『化学物質』『濃厚な水溶液』。本当は、これ全部、慣れてなきゃ、いけないのよね?」

 まあ、実地を踏むことにしよう。

「じゃあ、スタッフの人も、お願いね」

 おやすみ。

「おやすみ」

 現在2018年12月26日21時10分である。おしまい。