相対性理論を学びたい人のために

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結婚をシミュレート(その17)

 現在2019年4月20日20時32分である。

「前回、終わりの時間、書かなかったでしょう」

 うん。最近、このオランザピンという薬(商品名はジプレキサ)を飲むようになってから、21時に飲んで、22時にはもうフラフラで、寝ないでいられないほどに、なるんだ。

「良いことじゃない。眠れないのが、太郎さんの問題だったんだから」

 だけどね、21時から後の記憶、完全に飛んでるからね。

「完全って?」

 だから、次の日朝、起きてきて、パソコンが止まってるから、まともにブログ終了したんだろうな、とは思うけど、前日ブログに21時以降、何て書いたか、まったく思い出せないんだ。

「それで?」

 パソコン起動して、WiFiで、インターネットつないで、ブログの最新記事、読み直してみて、

『ああ、こうやって、結末与えたんだ』

と、やっと思い出す。

「ちょっと、ストップ。面白い話だから、私の父母の前で、話して」




 じゃあ、シミュレート、スタート。




麻友父「そのオランザピンというのは、君も良く把握してないという薬だな」

 はい。もしかしたら、私を眠らせるために、特別に選ばれてきたのかも知れません。

麻友母「それで、覚えていない自分が与えた結末を読んで、

『ここは、こうすれば良かった』

というようなことは、ありませんの?」

 時々は、あります。でも、ほとんどは、漢字の間違いや、括弧の付け忘れなので、その場で直しちゃいます。

麻友母「もう、麻友に間違ったの読まれちゃったな、なんて思ったりしない?」

 そりゃー、たまにはありますが、もう一度読んでくれたときのために、直しておこうと。


麻友父「なんか、面白い話が、聞けるんじゃなかったのか?」

 あ、はい。

 その、面白い話というのは、

『偶然というものは、恐ろしい』

という話なんです。

 私、家にいて、暇なときは、ネットサーフィンなんかも、やってるんですね。

 それで、アマゾンの検索窓に入れる言葉は、もうやり尽くしちゃってるんですね。

「例えば、私を見たければ、『渡辺麻友』とか、『まゆゆ』ね。エッチな写真だったら、『PLAYBOY』とか?」

 麻友さん、知らないんだな。今の時代は、女の人の裸の写真に、お金をかける必要はないんだ。

『無料アダルト写真集』

って、窓に入れると、Kindleで、0円のヌード写真集手に入るんだよ。

「わーっ、太郎さん、そういうことしてるのね」

 それでさぁ、もう、あらゆること、やり尽くしてるんだよ。

 それで、今日、なんか、面白い言葉ないかな? って思って、ふと、

『physics of sex』

って、入れたの。

「セックスの物理? そんなもの研究してる人いるのかしらね」

 いることは、いたんだ。

 こういう本があった。

The Physics of Sex

The Physics of Sex

「あるんだー」

 でも、次の瞬間、私の目は、このネックレスに、釘付けになった。

ドーパミン分子ネックレス?」

 麻友さんは、高校で、化学を余り学んでないから、『ベンゼン環』とか知らないだろうけど、私には、これが、脳の中の信号伝達物質ドーパミンの化学構造式だということが、すぐ分かったんだよ。

ドーパミンって?」

 結局、私の脳の場合、ドーパミンが出過ぎるから、妄想なども起きると言われていて、逆にドーパミンが出ないと、体が動かなくなるパーキンソン病などになる。

「それが、分かって、どうしたの?」

 ドーパミンというのがこんなに簡単な構造だったんだ、と思って、全部の原子を調べようと、電子辞書で、理化学辞典を引いた。

 そうしたら、こういう原子からなってるんだ。

f:id:PASTORALE:20190420214641j:plain

H は、水素

O は、酸素

C は、炭素

N は、窒素

だよ。

「それくらい、分かります。でも、これで、止まらないから、太郎さんの話は面白いのよね」

 私、これが分かった途端、『細胞の分子生物学』で、ドーパミンのことなんて書いてあるか、調べようと思った。

「あっ、得意の」

 索引で、『ドーパミン』って調べる。

 かなり丹念に見たけどない。

 このとき、幸運の女神が微笑んだ。

 あのとき、『細胞の分子生物学』は、原書は1万円くらいなのに、英語が分からなくて誤解して失敗したら泣くに泣けないからと言って、2万円以上の訳本を買ったんだったよね。

 『ドーパミン』を、見ていくうちに、『統合失調症  494』って、索引にあったんだよ。

「わぁ、奇跡ね」

 494ページに飛んで、読んでみると、もう、統合失調症も、原因の遺伝子を特定して、それを、薬を飲むことで、働かなくさせることも、かなりの程度できるように、読めた。

 そして、次の一文は、印象に残った。


 現在,DNA塩基配列解読は廉価で時間もかからないので,このようなまれで影響の大きい変異を発見するための,最も効率よく費用効果も高い方法は,罹患者のゲノムに加えて,対照となる両親と同腹兄弟のゲノムの塩基配列解読をすることである。


統合失調症は、治療できる病気だと。そういうことよね」

 ヒトゲノムを安くかつ短時間で解析でき、一方でゲノム編集という技術ができたことで、もう、病気なんて、ないのかも知れないね。

「じゃあ、なんで、お医者さんは、必要なの?」

 社会に、大勢の人がいる。

 その人達を、秩序正しく、まとめて行くには、ときどき病気を流行らせたりして、お医者さんに、近況報告してもらう、という形を取ってきた。そういうものだったんじゃないかな。

「太郎さんって、いつも、前向きにしか考えないのね」

麻友父「しかし、あのネックレスから、ドーパミン、化学構造式、ゲノム編集までつながるのは、大したもんだな。でも、ベンゼン環は、3個所2重線にしなければ、ならなかったぞ」

 ああ、そうでしたね。

麻友母「偶然から、ここまで、分かった。私達も、楽しめたわ」






 麻友さん。さすがに、これで、限界。寝るよ。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2019年4月20日22時31分である。おしまい。