現在2015年4月30日20時12分である。
今回、病院から退院して、『地震が起こっても火事になっても使えるエレヴェーター?』という投稿をした時、私は、インターネットで、ウォルフガング・パウリについて、調べた。
その時、パウリが、心理学者のユングの力を借りて、人間のことを、調べたらしい、ということを、知った。
以前、本屋さんで、次のような本を見たことのあった私は、もしかしたら、あのパウリは、生命というものについて、量子力学を応用するきっかけの何かを、つかんでいるかも知れないと、期待した。
- 作者: ウォルフガンクパウリ,並木美喜雄,C.P.エンズ,K.v.メイン,Wolfgang Pauli,R.シュラップ,岡野啓介
- 出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京
- 発売日: 1998/12
- メディア: 単行本
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結論から言うと、パウリは、全然、生命の神秘に、迫れていなかったのだが、私は、一つだけ、収穫があった。
横浜市の図書館に、上の本と次の本を、予約しておいて、今週の日曜日(4月26日)に受け取った。
137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯
- 作者: アーサー・I・ミラー,阪本芳久
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2010/12/14
- メディア: 単行本
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まず、受け取った段階で、すぐ、がっかりした。
どちらにも、ユングとのことが、書いてはあったが、パウリに、積極的に生命の謎を解こうとする意気込みが、感じられなかったからだ。
考えてみれば当たり前のことだった。パウリが死んだのは、1958年12月15日のことであり、ワトソンとクリックによって、DNAの二重らせん構造が解明されたのが、1953年であるから、分子生物学というものと、5年しかかぶっていないのである。
量子力学という武器があっても、分子生物学という戦場がなければ、せっかくのパウリの才能も生かしようがなかった。もったいない。
私は、木曜日の今日(4月30日)まで、時間を見つけては、この2冊の本を、パラパラと眺めて、何か収穫がないものかと、目を光らせていた。そして、一つだけ、収穫があった。
前者の本で、パウリが、『確率と物理学』という文章の中で、
「話のついでに、ちょっとおもしろい話をしておこう。他の公理はそのままにしておいて、確率が0と1の間の値をとる数でなければならないという公理を捨て、『負の確率』を認めるというアイデアがある(但し確率の総和はある定数で規格化されている)。これを最初に考案したのは、数学者ならぬ、物理学者P.A.M.ディラック(Dirac)であった。」
と、述べているのを見つけたのである。
確率というものは、私は、まだ、余り勉強しないようにしている。本当は勉強したいのだが、ものすごく大がかりに勉強したいので、後回しにしているのだ。
私の物理学の研究の方針の中に、確率量子化というものを、拡張する、というものがある。
確率論を量子化するのではなく、量子力学を、確率論を用いて、構成する、というのが、確率量子化というもので、まだ、完全には確立されていない。
それの研究のために、確率が重要だ、と思い続けてきたところに、負の確率というものを考える、というアイディアをもらった、というのは、大きな進歩であった。
素粒子論の新しい理解のために、フラクタルと負の確率と超準解析。この3つを現在、私は、武器として持っている。
今回、退院してから悟ったところにより、私は、目標を、究極理論を求めることではなく、人を生き返らせることに切り替えた。
この方が、問題は解きやすくなるのではないかと、初めは、思っていたが、この問題が、想像以上に手掛かりに乏しいことに、気付いている。
だが、究極理論を見つける、というのが、自己満足であったのに対し、人を生き返らせるというのは、私だけの夢ではない。
前より、責任が重くなってしまった。
でも、今回は、以前のように、気が狂って逃げるというわけには、いかない。
この目標のために、私は、生かせてもらっているのだから。
もう少ししたら、フラクタルの徹底的な研究を始める予定である。
今日は、ここまで。
現在2015年4月30日21時01分である。おしまい。