現在2018年12月28日20時03分である。
「えっ、モーツァルトってことは、デート? モーツァルトにト短調でない短調の交響曲なんて、あった?」
良く分かってるね。
今日は、麻友さんが、『笑(ショー)TIME!』なんて言って、ファンを喜ばせようと、頑張っているから、こっちも余興をやろうと思ってね。
「どんなことを、やるの?」
あっ、デートだと思ってていいんだ。
今日の曲は、これ。
モーツァルト K.74c(K.118)〔救われたベトゥーリア〕
Mozart, Symphony in D, K118 "Betulia liberata"
「わっ、すごい曲!」
うーん。分類は、難しいんだけどね、私が大学に入って少し経って買った、このモーツァルト交響曲全集に、入ってたんだ。
モーツァルト交響曲全集、クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団

- アーティスト:エンシェント室内管弦楽団
- 発売日: 1991/10/01
- メディア: CD
「モーツァルト何歳の曲?」
1771年、ザルツブルグで、作曲されたらしい。1756年生まれであることを、勘案して、15歳だな。
「ニ短調というのは?」
モーツァルトの、『ドン・ジョヴァンニ』のあの一番すごいところは、ニ短調らしい。それから、ベートーヴェンのカデンツァがあるピアノ協奏曲第20番K.466も、ニ短調。後、レクイエムも、ニ短調。
「この前の、ド、レ、ファ、ミ、に続いて、モーツァルトの人生を織り込んだ、解説ね」
本当のこと言うと、モーツァルトの曲は、ベートーヴェンほど丁寧に聴いてないから、あまり偉そうなこと、言えないんだよ。
「でも、随分、調べてるわ」
そりゃー、47年も生きてくれば、いろんなことがあるもの。
そういう見方でね、この〔救われたベトゥーリア〕というシンフォニーって、モーツァルトが、相手は誰か分からないけど、誰か女の人と、初体験を持って、人生の深淵を覗いた、畏怖というか、人生に対する絶望のようなものを昇華させて、作ったもののように思えるんだ。
だって、それ以外の40曲ぐらいと、全然違うんだもの。
「そうねぇ。モーツァルトだって、人間だものね。人並みに、恐怖を感じることも、あるかもね。って、太郎さん。私と太郎さんは、処女と童貞なのよ、初体験というものが、どういうものをもたらすか、知らないのよ」
そういう意味で、二人が、将来、初体験を迎えるとき、どんなだったか、この投稿を、思い出してみようね。
「太郎さん、完全に、私と初体験迎えられると思ってる。自惚れが強いのよね」
最後に、なぜこの曲を、交響曲と書かず、シンフォニーと書いたかを、説明しておこう。
クリストファー・ホグウッドという指揮者が、モーツァルト交響曲全集を録音するにあたり、どこまでを交響曲とするかで悩んだんだ。
それで、断片的にしか楽譜が残っていないものも含めて、統一して、シンフォニーという曲として、録音することにしたんだ。
「そういう分類の仕方があるとは、知らなかったわ。でも、面白い曲が聴けたわ」
喜んでもらえて、嬉しい。
ひとつ報告があるんだ。
「何?」
あの医学機器、本当に研究開発始めるために、現在あるものを、取り寄せたんだ。
「えっ、あのアマゾンでヒットしたの?」
うん。中国で作っているらしくて12月9日に頼んだのに、昨日(2018年12月27日)までかかった。
ほらこれ。
「わー、ヤダー」
私が作ろうと思っているのは、もっと、肉体と一体となったようなもので、いちいち洗浄したりしなくていいように、するつもりなんだ。
「太郎さん。本当に、そんなもの、作れると思ってるの?」
人を生き返らせるよりは、ずっとずっと楽だろうと思うし、女の人が、本当に喜ぶ物になると思う。
「どんな課題が、特に乗り越えるのが、難しいの?」
免疫の問題が、かなり大変。
臓器移植が難しいのは、人間一人一人、免疫が違ってて、自分以外の体を、攻撃してしまうからだ。
新しい、医学機器を、女の人の体に埋め込んでも、免疫に攻撃されてしまったら、死んでしまう。
これは、簡単には、解決できない課題だ。
最後まで、残ると思う。
「全部話してくれる、太郎さんは、分かり易くて、いいわ」
「今日のダーツは、どうだった?」
麻友さん。コロンボの『策謀の結末』ちゃんと見たんだね。嬉しかったよ。
「ウフフ、太郎さんにしか、分からなかったでしょうね」
じゃあ、寝るよ。
「おやすみ」
おやすみ。
現在2018年12月28日21時48分である。おしまい。