相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

細胞の分子生物学(その12)

 現在2019年6月19日16時06分である。

「本当に、久しぶりね」

 3月22日以来だ。

「もう、目的、忘れてるんじゃない?」

 医学機器ね。忘れかけてるな。

 私が、女の人ではないから、忘れかけるんだよ。やっぱり、人間、自分のことが、一番の関心事だからね。

「じゃあ、もうやめる?」

 そんな、根性のないことで、どうする。

 続けよう。

 テキストの2ページの第2段落から。



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 生物のほとんどは単細胞である。一方,ヒトなどの多細胞生物は,膨大な数の細胞からなる都市であり,そこでは細胞の集団が特定の機能を果たし,入り組んだ通信システムによって結ばれている。しかし,ヒトのような10兆個以上の細胞の集合体でさえ,生物の個体は1個の細胞から始まり,その分裂によってできるのである。つまり,その1個の細胞は個々の種を決めるすべての遺伝情報を運ぶ乗り物といえる(Fig.1-1)。この細胞は周囲から集めた材料で,同じ姿をし,遺伝情報の写しをもつ新しい細胞を作るしくみをもつ。細胞はどれも実にすばらしい。

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Fig.1-1 受精した卵細胞の遺伝情報が多細胞生物の個体の性質を決める。

 始まりの細胞は見かけ上似ているが,ウニの卵からはウニが(A,B),マウスの卵からはマウスが(C,D),海藻のヒバマタFucusの卵からはヒバマタが(E,F)生まれる。

(写真提供者は、省略)

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「本当は、ここで使われる、写真だったのね」

 そうなんだ。

「生物って、1個の細胞から、始まるのね。やっぱり、受精卵は、大切にしなきゃ」

 そこが、女の人と男の人の違いなんだね。

「どういうこと?」

 女の人の場合、卵子は、生まれたときから、増えることはない。だから、大事にしなきゃ、と、当然思う。ところが、男の人の精子は、3日もあれば、元の量に戻るくらい、どんどん増え続けている。だから、1億個だろうが、2億個だろうが、平気で、捨てちゃう。不義の子ができたのなら、中絶して欲しいと思う。

 これ、女の人と男の人の、お互い越えられない、壁なんだ。

「太郎さんまでが、『不義の子ができたのなら、中絶して欲しいと思う』なんて、言うなんて、この世界は、闇だわ」

 麻友さん。騙されちゃだめだよ。

 将来、麻友さんの前に、素晴らしい男の人が、現れて、『中絶なんて、絶対するべきでないね』と、言ったとしても、特に、キリスト教カトリックだと、そういうことを言う男の人が、いるかも知れないけど、それは、本心ではない。男の人は、毎日、あるいは、2,3日に1回は、一回の射精で、1億個以上の精子を射精して、それを、将来子供になるかも知れないもの、ということなど考えずに、平気で、捨ててるのだから。

 もちろん、射精しなかったら、女の人が射精させてあげなかったら、その男の人は、女の人を襲うのかと言ったら、そんなことはない。増えすぎた精子は、また分解され、分子に戻るだけだから。

 女の人が、男の人を、発散させてあげるためにいる、なんて考える必要は、ない。

 でも、長い人生を生きていく上で、寄り添っていく人がいるかどうか、というのは、良く考えておいた方がいい。

「太郎さんは、頭はおかしいけど、優しい人かと思っていたのに、子供にそんな冷たいことを、するなんて」

 違うんだよ。

 生まれた後の子供には、男の人は、優しいんだよ。

「生まれた後?」

 分かんないかな。男の人に取って、おぎゃあと、生まれた後なら、親近感を持てるんだよ。でも、まだ体内にいて、お腹の上から触っても、動きのない状態で、自分の赤ちゃんが、そこにいると、分からない段階では、愛おしく感じようがないんだよ。

 だから、麻友さんが、将来、子供を産んだら、私は、大事にすると思うよ。

 あー、でも、これ、もの凄いプレッシャー与えてるかもな。

 女の人の麻友さんの場合、

『子供を、産む、性なんだ。子供を産まなきゃ』

というもの凄い、プレッシャーが、かかってるだろうな。

 今が、どんな世の中だったにしても、産んで育てる自信がなかったら、産まなくていいんだよ。

 特に、麻友さんのような、華奢な体の女の人の場合、出産は、命懸けになる。

「分かってる。太郎さんという人は、心の中の他の人には普通見せない部分まで、私に見せてくれている。しかも、活字で書いてくれる。これで、女の私が、10年以上握手会で、男の人と接してきてもなお、分からなかった謎が、いくつも解けた。そして、これからも、太郎さんは、謎を解いてくれるだろう」

 そう。そういうことだよ。

 麻友さんに取っての、私の役目ってそれだよ。


 じゃあ、本続けるよ。



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すべての細胞は鎖状化学物質(DNA)に遺伝情報を収納している


コンピュータが普及し,情報を計測可能な量と考える習慣ができた。数百ページ分のテキストあるいはデジカメ写真1枚は1メガバイト,音楽CD1枚は600メガバイトといった具合である。一方,同じ情報をさまざまな物理形態で記録できることも周知の事実となった。20年前に残したディスクやテープは現在の機種では読めなくなった。細胞もコンピュータと同じく情報を保持し,35億年にわたって進化し,多様化してきた。だから,どの細胞も情報を同じ形で保持しており,ある細胞の保存記録をほかの細胞の情報処理装置で読めるなどということはありそうもないと思いがちだが,なんと読めるのである。地球上のすべての細胞は遺伝情報をDNA(deoxyribonucleic acid)の二本鎖分子の中に蓄えている。この分子は4種類の単量体(monomer)からなる枝分かれのない鎖状の重合体(polymer)が対になってできている。これらの単量体はヌクレオチドという化合物で,A,T,C,G,という略称で呼ばれる。単量体は直列に並び,その並びが遺伝情報を指令している。数字の“1”と“0”の並びがコンピュータファイルの情報を符号化しているのと同じである。ヒトの細胞からDNAの断片を取り出して細菌に入れても,細菌のDNAの一部をヒトの細胞に入れても,その情報はきちんと読まれ,翻訳され,複製される。どのようなDNA分子でも(例え数百万塩基対の長さでも),化学的な手法で単量体(塩基)の配列を完全に読み取って,個々の生物がもつすべての遺伝情報を解読できる。



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「これ、初版の頃は、こんな説明できなかったでしょうね。音楽CD1枚は600メガバイト、なんてね」

 うん。

 私、最近、人間が、情報の大切さに、感覚が、麻痺しているように、思えるんだ。

 麻友さんは、1994年生まれで、8歳くらいで、パソコンオタクになってるから、2002年頃からパソコンを触ってる。Windows Meか、Windows XPくらいだろう。だとすると、1メガバイトフロッピーディスクを、辛うじて知っている世代だ。

 あのフロッピーディスクって、凄くたくさんのデータを入れられたよね。

「私の家のパソコンで、フロッピーディスク、確かに使った。でも、USBメモリが、安く手に入ったのよ」

 そう。

 あの、USBメモリというものが、信じられないものだった。

「256MBくらいのが、2,000円もしなかったのよ。フロッピーディスクの256倍よ」

 そう。256MBくらいのは、まだ、可愛かった。それが、毎年倍々ゲームのように、増えていった。

「512MB、1GB、2GB、4GB」

 4GBを、越えたあたりで、私は、ソニーのポイントがたまったか何かで、2GBのUSBメモリをもらった。

 パソコンのハードディスクの中の、全データを、コピーできた。

「太郎さん。やることが、凄い」

 私が、鎌倉の就労移行支援の施設に通っていた、2009年。パソコンの指導をしてくれていた先生が、

『この間、スーパーへ行ったら、レジの電池とか吊してあるあたりに、2GBのUSBメモリが、プラプラッて、吊されてるのよ。信じられない』

と、言って驚いていたが、それは、私も、同じだった。

 1GBというのが、どれほどの情報か。パスポート写真にできるほどの良い写真は、1MBで十分達成できる。それを、1,000枚。全部字で埋めた新聞なんて、1年分の朝刊夕刊全部、1GB以下だ。

 とても、ひとりの人間が、生み出せないほどの情報を、気楽にスーパーで買ってきたUSBメモリに入れて、なくしたら、また買ってくればいい?

 それで、止まらなかった。USBチップは、いきなり外しちゃいけないとか、うるさいことを言われた。

 そうしたら、SDカード、それも、microSDカードというのが、流行りだした。

 USBメモリは、まだ、形も大きかったが、microSDカードは、人間の親指の爪くらいしかない。

「それが、16GB、32GB、64GB、128GB、256GB、512GBまでは、できたわね。考えてみると、一国の機密情報全部を、ひとつのチップに入れて、国外脱出するなんて、なんでもないわね。あっ、太郎さんが、北朝鮮工作員なら、アメリカの水爆の全設計図、利用マニュアルを、チップ1枚に、収めて、失敗したときのために、後2つコピーを取って、表面には、『AKB関連』とか、メモして、アメリカから、北朝鮮に、いきなり渡ったら疑われるから、世界旅行した後、北へ、持って帰って、すぐ水爆研究、始めるかもね」

 そういうことが、簡単にできる世の中になってるのに、皆が、情報の量に、麻痺しているって、言ってるんだよ。

「太郎さんって、水爆って、作れるの? なんか、この間、アメリカの高校生が、自宅の研究室で、核融合炉作ったって、ニュースあったけど」

 特待生とも、あろう人間が。

 自宅の研究室で、核融合炉?

 そもそも、核融合をひとつ起こすだけなら、自然界で、あり得ないことではない。

 でも、それを連鎖反応させるには、圧縮しなきゃならないし、もし、核融合炉にできたなら、その研究室、次の瞬間に、跡形もなく、吹っ飛んでるよ。

「あっ、そんなおっかないものなのね。高校生が、自分の家で、作れるものじゃないのね」

 昔、プラネタリウムに連れて行ってくれるボーイフレンドは、大勢いるだろうけど、夜空のおほしさまが、なぜ光っているか、説明できるボーイフレンドは、少ないだろうと言った。

 おほしさまが、光っているのは、水素の核融合のためだ。

 地球から一番近い恒星は、太陽だ。その次に近いのは、3光年先だ。3光年離れたところまで、光が届くって、どんだけすごいエネルギーだっていうんだよ。

「でも、考えてみると、その水爆を、アメリカやロシアは、作っちゃってるんでしょ。もし、扱いを、間違えたら」

 扱いを間違うと、チェルノブイリ原発や、福島第一原発のようなことになる。

「気になるんだけど、私達が、ご飯を食べると、消化されて、エネルギーや熱に変わって、私達が、活動できるわね」

 そうだよ。

「そのときの、熱って、ちょっとしか出ないじゃない、どうして、核分裂みたいに、たくさん出ないの? 何が違うの?」

 それは、すごく良い質問なんだよ。

 これから、この本を読んでいくとき、色んな化学変化が、説明されるけど、化学変化と言ってる限り、原子の原子核の回りを回ってる、電子だけが、関係している変化なんだ。

「化学変化じゃないとすると?」

 物理変化でも、固体が液体になったり、気体になったりなんだけど、これとは別に、元素の名前が変わる変化があるんだ。

 それこそ、ウランだったものが、トリウムになって、ラジウムになったりする。

「わっ、そっちの方が、断然面白そう。太郎さん、隠してるなんて」

 いや、私自身が、そっちのこと、よく知らないんだ。

「あっ、量子力学。今、熱を入れて、研究しているものね」

 そういうことだ。だから、私は、水爆は、作れない。

「ふふふ。冗談よ」

 今日、本で読んだことは、この後何度も、丁寧に、説明してくれる。分かってなくても、大丈夫。

「DNAかー。こういう形で、学ぶことになるとはね」

 数学より、こっちの方が、面白いかな?

「だーんぜん」

 まあ、大学には、色々な科目がある。楽しんでね。

 あっ、プリン君のシャーペン使ってるよ。

「じゃ、バイバイ」

 バイバイ。

 現在2019年6月19日20時42分である。おしまい。