現在2019年12月11日20時05分である。
麻友「私からの提案、行ったわね」
私「これが、麻友さんの提案かどうか、分からなかったけど、ひとつ道が開けた」
麻友「どうやって、信号を受け取ったの?」
私「12月5日の木曜日、トントンで食事をしながら、スタッフの人に、
『麻友さんとの結婚のシミュレートをした、というブログ記事がありましてね。今までに、4回やってるんです。1回目は、麻友さんのお父さまに私を認知させる。2回目は、私の父に、麻友さんを認知させる。3回目は、麻友さんを私の実家に連れて行く。4回目は、私が麻友さんの実家に行く、というのを、やったんです。この次って、今度は、どんなことシミュレートしたものかなあって、思案中なんです』
と、聞いてみた」
麻友「聞かれた方、責任重大じゃない」
私「それは、ある意味大丈夫なんだよ。私が、シミュレートだと宣言してるし、トントンというのは、B型作業所だから、精神障害の重い人、つまり、最低賃金が保証されない職場でしか働けない人のための施設だから、スタッフの人も、それなりの勉強をしている。そして、トントンでは、今までにメンバーと健常者が1組、メンバーとメンバーが3組、結婚している」
麻友「メンバー同士の結婚って、家計はどうやりくりしてるのかしら?」
私「どっちかの実家に、住むことで、住居費を浮かせている人もいるようだ」
麻友「そうかー。65,000円を、夫婦でもらっても、衣食だけで、消えるわよね」
私「それで、そのスタッフの人は、こう言ったんだ」
スタッフさん「ご両親共に、認めてもらって、昔なら、結納とかあったかも知れないけど、今の人あまりやらないから、次は、結婚式の式場選びとか、どうでしょう」
私「式場選びときましたか。私は、結婚したら、こうしようね、という約束を決める場面もあっていいかな、と思っていたんですよね。絶対浮気はしないとか、喧嘩は絶対しないでおこうね、みたいにね」
スタッフさん「式をしないという人も、いるようですけど」
私「一応その、式場選びも、考えてみます」
そして、その日は帰ってきた。
トントンへは、その後、12月9日の月曜日と、今日11日の水曜日に行ったが、その話題はしなかった。
今日、帰り、京急で、花月園前でなく、京急鶴見まで乗ってきて、鶴見駅の駅ビルCIALへ、『Sweet』出たかな? と、見に行った。
結果から言うと、まだ出てなかった。
日経ビジネスを見た後、プログラミング言語の本も見て、ふと、婚活雑誌ばかり見てたけど、結婚の真面目な本は、ないのか? と思った。
『冠婚葬祭』の棚へ。
私「こういうとき、やっぱり背表紙のデザインが綺麗な本は、得するね」
麻友「どの本を見たの?」
私「この本」
遠藤 佳奈子『これで安心!結婚準備&マナー』(ナツメ社)
麻友「どうして、この本を手に取ったの?」
私「そんなに薄くなくて、結婚準備はドンピシャだし、それより何よりも、この本、綺麗だったんだよ」
麻友「綺麗だとどういいの?」
私「だって、新しいってことじゃない。式場の値段なんかを知りたいのに、10年前の本じゃ、心許ない」
麻友「私を選んだときのように、『綺麗だから選びました』というだけだったら、ぶっ飛ばすところだったけど、それなら、一理あるわね」
私「あっ、認めてくれる? 麻友さんだって、美人だから心惹かれたけど、本気になったのは、『僕たちが考える夜』で、某夢の国で、撮影大会になっちゃったときの話を聞いて、『私のお嫁さんになるために、生まれてきたような人だ』(『はやぶさ(その2)』の記事)と思った頃から、つまり出逢いから4カ月くらい経ってからなんだよ。麻友さんの人間性に惹かれたんだ」
麻友「それで、どこを、見たの?」
私「結婚式にかかる値段」
麻友「いくらだって?」
私「ごく普通のカップルの平均を、ざっくりと460万円」
麻友「それ読んで、どう思った?」
私「私、こんな額、貯められないな。他の人たち、社会人になってから、こんなに稼ぐのかなあ。よくそんなに稼げるなあ、と驚いた」
麻友「それで、私との結婚は諦めた? それとも、まだ食い下がる?」
私「今日、もう薬飲んじゃって、眠くなってきたから、この続きは、次回にするよ」
麻友「ちゃんと、薬飲んで寝てれば、それ以上悪くはならないわ。私も、『結婚をシミュレート』なんてものを読めるのは、ちょっと面白くはあるのよ。楽しみにしているわ」
私「じゃあ、おやすみ」
麻友「おやすみ」
現在2019年12月11日22時01分である。おしまい。