現在２０２０年１月２日２０時１１分である。
麻友「性格が良すぎるって、何の話だっけ」
私「『『数学』というゲーム（その１２）』で、麻友さんが口走っているけど、誰にも理由が分からない言葉だった」
麻友「誰の言葉なの？」
私「鎌倉にあるオープンスペース『とらいむ』と、以前そこにあった、就労移行支援の施設『ねくすと』（就労サポートセンターねくすと）の長を勤めていた、所長さんの言葉なんだ」
若菜「いつ頃の、話ですか？」
私「私は、２００８年４月から、ねくすとのプログラムに参加した。所長さんが、そんな、とんでもないことが言えるまでには、時間が必要だ。２００９年の暮れの忘年会かと思ったが、あれを、言われた帰りの横須賀線で、私が、センター試験の受験準備をしていた。だとしたら、ねくすと卒業後の２０１０年１２月だと、断定できる」
麻友「太郎さんが、東京大学理一を受けるために、センター試験を受けたのは、２００１年１月、２００９年１月、２０１１年１月の３回。２００８年１２月だと、そこまでの信頼関係はないというのね」
私「とらいむにも、もの凄くお世話になったんだよ」
結弦「お父さんは、就労移行支援という国のお金で、教育を受けられるプログラムに参加していながら、結局就職できませんでした。で、許されるの？」
私「精神障害って、もの凄く難しい。聞こえていないはずの声が聞こえたり、見えるはずのないものが見えたり。とにかく、向こうが良かれと思ってしてくれたことが、私には、悪意と思えたりするから、人間関係を築くのが、ややこしくなる。例えば、今日私が、この投稿を書いている理由は、何だと思う？」
麻友「えっ、何か理由があるの？ 深い理由？」
若菜「いつもの、お父さんの、思わせぶりじゃないですか？」
結弦「なんなんですか？ 理由って？」
私「昨年１２月２７日に、今年の１月１３日までのどこかで、美術館デートしようと誘った」
麻友「覚えているわ。でも、私は、返事をしてない」
私「１月１２日まで、信号を、待っても良い。だが、女の人を、デートに誘う場合、３回断られるまで、挑戦してみろ、とも言う」
麻友「じゃあ、２回目のお誘いなのね」
私「そういうことなんだ。私からのアピール」
若菜「それで、とらいむの所長さんは、どう関係するんですか？」
私「２０１０年３月までで、ねくすとは、卒業した。その２年間は、楽しくもあり、辛くもあった。最初は、新しい出会いがあり、素晴らしいスタートを切ったように見えたが、途中から、朝起きるのすら辛いほどになり、パソコン講座に付いて行かれないほどにまでなった。こうして、期限が２年と切られていたので、ねくすと卒業となった。ねくすとの職員さんは、親切で、翌年２０１１年１月、『トントン工房』というところが、英文の翻訳と、家庭教師を、する人を、募集しているという情報を、持ってきてくれて、私は、トントンに通うこととなる。その数週間前のことである」
結弦「そこまで、分析できているのか。２０１０年１２月の忘年会で、何があったの？」
私「忘年会だから、飲みに行ったのだが、職員さんの中で、掃除の仕方を教える、スペシャリストの女の人がいた。その人が、
スタッフさん「ここに、あめ玉があります。問題を出しますから、正解した人に、ひとつずつプレゼントします」
と言った」
私「私は、クイズ番組などを余り観ていないので（麻友さんのお陰で、少し観るようになった）こういう出し物は、苦手だ。案の定、分からない問題ばかり。そのとき、職員さんが、こう言ったのだ」
スタッフさん「アイネクライネ・ナハトムジークや、ピアノソナタ『トルコ行進曲付き』や、歌劇『魔笛』などを作曲した、作曲家は、誰でしょう？」
私「これは、私には、アイネクライネ・ナハトムジークだけで分かる問題だった。それで、手を挙げて、
と、答えた」
スタッフさんが、あめ玉を持ってきてくれたとき、私は、
「私のために、こんな問題を、作ってくださって、ありがとうございます」
と、答えた。
それを見ていた、私の隣に座っていた、所長さんが、
所長さん「性格が良すぎるというのも、問題があるわね」
と言ったのである。
麻友「そういうことか。このエピソードを聞かなくても、太郎さんが、性格が良いのは、分かっているわよ。太郎さんもう眠いんでしょう」
私「うん」
若菜「じゃあ、解散しましょう」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在２０２０年１月２日２１時５６分である。おしまい。
