相対性理論を学びたい人のために

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モーツァルト交響曲第39番

 現在2019年12月11日5時03分である。

麻友「あっ、デートね。ひと月半ぶりくらいね」

私「モーツァルト交響曲第39番は、私には、影の薄い曲で、非常に書きにくい」

麻友「どうして?」

私「聴いた回数が、圧倒的に少ないんだ」

麻友「何回くらい?」

私「48歳までで、50回くらいかな」

麻友「アイドルの歌なんて、5,6分なんだから、50回や、60回、聴いててもおかしくないけど、25分くらいあるクラシックの曲を、50回聴くというのは、それだけでも、凄いんじゃない?」

私「『英雄』の2,000回と、比較してだけど、名曲なのに、もっと聴いてあげれば良かった」

麻友「取り敢えず、聴かせて」


♪モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543 / ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1955年10月


モーツァルト交響曲第39番変ホ長調K.543

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団

麻友「あら、カラヤンじゃない」

私「そんなに、カラヤンの話、したっけ?」

麻友「カラヤン指揮の『ドンジョヴァンニ』の話や、ブルーレイレコーダーのプレイリストに、『渡辺麻友』というフォルダがあって、中には、ベートーヴェン交響曲のメドレーがあって、カラヤンも9曲全部入ってるって、言ってたじゃない」

私「そんな話もしたか」

麻友「太郎さん。カラヤン好きなのよね」

私「周囲には、カラヤンが、良いという人と、悪いという人が、はっきり別れているけど、私は、カラヤン、良いと思うな。中学3年で最初に聴いた、『英雄』は、出だしの和音が、だらしなく聴こえるけど、演奏自体は、良いと思った」

麻友「『英雄』が、良ければ、太郎さんには、十分じゃない」

私「ただ、『英雄』が、良いというだけじゃないんだ」

麻友「というと?」

私「大学を中退して戻ってきて、行くところがないから、横浜市中央図書館に、『男はつらいよ』などを観に行っていた話は、したよね」

麻友「ああ、話がワンパターンなものでないと、分からなかったって」

私「観たのは、『男はつらいよ』だけじゃなかったんだ。カラヤン指揮の『英雄』のレーザーディスクも、観たんだ。それを、最初に観たとき、第1楽章を2分くらい聴いただけで、『ああ、これを聴くためだけにでも、生きていて良かった』と、涙が出そうになった」

麻友「本当に、追い詰められていたのね」

私「カラヤンの『英雄』は、良い。ただ、今は、アマゾンでも在庫がないようだ。カラヤンの『英雄』のDVDは、3種あるんだけど、オーケストラを三角形のひな壇に並べて、録画したものが、一番良いと思う。多分もう少ししたら、配信で、買えるようになるのだろう」

麻友「著作権というものの考え方も、変わるでしょうね。それより、今日は、モーツァルト交響曲第39番よ」


私「モーツァルトの最後の3つの交響曲、第39番,第40番,第41番は、1791年の死の3年前、1788年に書かれた。3曲全部が、1月半くらいで書かれたと、ほぼ断定されている」

麻友「エッ、あの3曲を、1月半で?」

私「信じられないスピードなんだけど、事実らしい」

麻友「その後、3年間は、書かなかったの?」

私「なぜだかは、不明。作曲の依頼がなかったからかも、知れない」

麻友「もう、3曲ストックしてあるから、底をついたら、また書こう、みたいに?」

私「そんな風に、必要なときに、パッパと作曲できるなんて、羨ましいよね」

麻友「太郎さんは、何歳で、第39番を、聴いたの?」

私「浪人生のとき、19歳のクリスマスだ」

麻友「誰かに、プレゼントされたの?」

私「いや、サンタさんが、持ってきてくれたんだ」

麻友「えっ、19歳まで、サンタさん、来てたの?」

私「二十歳のクリスマスのとき、母に、『もう、大人になったから、サンタさんは来ないよ』と、宣言して、サンタさんは終わった」

麻友「幸せな人ね。サンタさんは、CDを、持ってきてくれたの?」

私「うん。ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団モーツァルト後期6大交響曲のCD2枚組だった」

麻友「結構、高かったんじゃない?」

私「6,000円くらいは、しただろう。でも、サンタさんがくれた、一番高いプレゼントは、高校1年のときの、『代数学辞典 上』の9,000円だろうな」

麻友「サンタさんが、持ってきてくれたのなら、何度も聴いた?」

私「それがねぇ、このCD2枚組、1枚目に、ハフナー、リンツ、ジュピターが入ってて、2枚目が、プラハ、39番、40番、となってるんだ」

麻友「順番通りじゃないのね」

私「今だったら、ハードディスクに取り込んで、順番入れ替えれば済むことなんだけど、当時はそんな技はなかった。それで、聴いた回数が、50回くらい、なんていうことに、なっちゃった」

麻友「もう、太郎さんの完璧主義は、災いのもとよ」

私「39番は、ラファエル・クーベリックブルーノ・ワルタークリストファー・ホグウッドオトマール・スウィトナーの指揮で聴いたことがある。厳密に言うと、スウィトナーは2種類聴いたことがある。それから、期待して買ったのに、音が悪かった、ジャン=フランソワ・パイヤールのCDも、1,2度は、聴いた」

麻友「太郎さん、音楽の才能がないのは、分かってるけど、本当に、音楽好きね」

私「一緒になれる見込みがないのに、本当に麻友さんのこと好きねって言われた気がするな」

麻友「当たり前よ。ところで、この39番を、一言で言うと?」

私「哀愁漂う40番、絢爛豪華な41番、に対し、愉しい39番かな?」

麻友「そうね。愉しいわ。良い曲を聴かせてくれて、ありがとう」

私「中継する2人がいないから、この後のお楽しみは、オフレコだね」

麻友「寒くなると、ホテルが、恋しいわ」

私「じゃ、今日は、おしまい」

 現在2019年12月11日8時51分である。おしまい。