現在2020年2月28日20時30分である。
麻友「何よこれ。『近日上映』って、もう動画撮り始めたの?」
私「いや、ちょっと、面白いことを、考えたんだ」
若菜「やな予感。お父さんの『面白いこと』というのは、とんでもないもののことが、多いですよね」
結弦「何なの?」
私「麻友さんが、2018年3月頃から、『W3M∞』というファンクラブ、持ってたじゃない」
麻友「そうだけど。それが?」
私「2019年の9月で、休止にしたよね」
麻友「はい」
私「あの、残されているホームページを、私、結構見ているんだ。それで、前からずっと気になっているのは、休止にした後、しばらくは、Blog や、Staff Blog も、Coming Soon!! となっていたのに、しばらくして何も書かれなくなった。ところが、ONLINE STORE だけが、今でも、Coming Soon!! になってる。何を、売り出すのだろう? と、ずっと不思議だった」
若菜「カチャカチャ、ああ、確かに。お父さんのパスワードで、入ると、そうなってますね」
結弦「お姉ちゃん、どうやってお父さんのパスワード破ったの?」
若菜「W3M∞のパスワードを破ったんじゃなくて、Google のアカウントを乗っ取ったのよ。一度、Google のアカウントを、使えるようになったら、Google の chrome が覚えているパスワードを、chrome に、毎回入れてもらえば、後はフリーパス」
麻友「あなた、中学3年で、もうそんなことが、できるの?」
麻友「4月には、高校生になるんですよ。これくらいの IT の技が使えなかったら、生きて行かれません」
結弦「お姉ちゃんは、最初に、お父さんの Google のアカウントを、どうやって、破れたの?」
若菜「これは、ちょっと卑怯だったんだけど、このお父さんが、このお母さんと、2042年の私と結弦のオリジナルのところへ、来たとき、2042年の世界は、もうパスワードなんて概念が、消えてる世界だったわよね。だから、オリジナルの若菜さんが、そのときの自分の最新のデータをこのスマホに入れて、私を、誕生させてから、あの当時中学2年生の頭を、受けついだ私が、2018年に行くとしたら、あの世界では、セキュリティがややこしいと気付いて、このお父さんとこのお母さんが、年取った自分達に挨拶をしたりして、タイムマシンで、2018年に戻るまでの十数分の間に、この2018年頃の時代で使われていた、パスワードや暗号などを、ネットで、片っ端からリストアップして、メモリに入れておいたのよ」
私「だとすると、私が、来年とかに、パスワード変えても、お前には、破られちゃうな」
若菜「お父さんは、ものぐさだから、なかなか変えませんでした」
私「変えたくなかったんだよ。以前、精神科に入院する前の晩、他の人に知られないパスワードにしておこうと思って、携帯のパスワードを、何かに変えたんだ。ところが、翌日、入院して、次の年の1月15日までだろ。そりゃー、忘れるよ」
結弦「それで、わすれちゃったから、どうしたの?」
私「私は、全部の送信・受信メールを、microSDカードに保存していた。だが、パスワードを、忘れてしまったので、それ以後、microSDカードに、保存できなくなってしまった。メモリ上の200通かな? もの凄く大事なロックをかけたメール以外は、どんどん消えていった」
若菜「残さなければならないメールって、どんなものですか?」
私「私が、『精神科に2カ月入院していました』と送ったメールへ、返信してくれた、親友たちのメールだよ」
結弦「200通も?」
私「分かったよ。分かったよ。知ってるんだろ。2016年と2017年のAKB48選抜総選挙のときの、麻友さんから来た、モバメ(モバイルメール)だよ。あれは、全部残してあるんだよ。スタッフメールは、泣く泣く削除したけど、麻友さんから直接来たメールは、全部、メモリに残ってる」
麻友「メモリだとすると、バッテリーが、ゼロになったら、消えるのではない?」
私「私を、誰だと思ってるんだよ。スマホの使い方を覚えた後、鶴見のドコモショップへ、空いているときに行って、色々ケーブルでつないで、全部、スマホに移したんだよ」
若菜「さすが。そんなに、頭が働くのに、パスワードを、忘れちゃった」
私「パスワード変えて、次の日から2カ月も携帯触ってなきゃ、誰だって忘れるよ」
若菜「お父さんが、パスワード変えるのを、諦めたのは、理由があったのですね」
私「結局、私に取って、ブログを壊されること以外、何を見られたって、怖いものなんて、ないんだよ」
麻友「ブログだけは、壊されたくない?」
私「麻友さんとお別れか、ブログが壊れるの2択だったら、ブログが壊れても、麻友さんとこれからも交際を続けたいけどね」
麻友「それで、ONLINE STORE で、何を、売れと?」
私「麻友さん」
麻友「えっ?」
私「麻友さん自身だよ」
麻友「私に、身を売れと?」
私「
♪2000円の
カワイイ指輪はサイズもピッタリで
どこかの路上で売られてたものなんでしょう?
私のバースディ あなたのポケットから
マジックみたいに小指にやって来た
本物よりも
今は安物がいい
毎日 毎日 普段使いしたいから
麻友さんのソロ曲『小指の微笑み』から
だろう。毎日、毎日、普段使いしたいから、格安で、麻友さんを、売ってよ」
結弦「それを、言いたかったの?」
若菜「ああ、でも、今年、元旦にツイートしたきり、お母さん、ツイートしてない。お父さんが、心配になるのも、当然かも」
結弦「そういえば、明日って閏年で、2月29日。お母さんのソロデビューから、見かけ上2周年だけど、本当は8周年。うるう年レボリューションとか、みんななんとか盛り立てようと、してるんだな」
私「正直言うと、麻友さん本当に辛いんだったら、芸能界引退したって、いいと、私は、思う。人間って、そう簡単に死なない。少なくとも、麻友さんには養わなければならない子供なんていない。しがらみはあるかも知れないけど、結婚でサッパリ身を退いて、ひとつも後腐れのなかった、山口百恵のような人生も、ありだと思う。未来のことは、本当に分からないから」
麻友「私、いくらにしようかしら?」
私「じゃあ、待ってるよ。今晩は、寝るからね」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在2020年2月28日22時41分である。おしまい。